省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

次期 GIMP 開発版に非破壊編集機能が実験的に載る

次期 GIMP 開発版 (Ver. 2.99.18) に非破壊編集機能が実験的に載るようです。以下にデモビデオが公表されています。 https://www.reddit.com/r/GIMP/comments/18xcww7/video_of_cmyk_students_nondestructive_gimp_build/?rdt=65167 Photoshop は以前から非…

画像色補正や画像処理プログラミングに役立つ写真画像の一般的経験則

今まで、B チャンネル再建法補正ツール Ver. 5.5 に向けて、試作や実験を繰り返していました。この間色々と実験して気づいたことをメモっておきたいと思います。 ■一般的な写真の場合、全ての色を混ぜるとニュートラルグレーになる これは、通常の画像処理ソ…

Mac OS ショートカットキー

以下まったく個人的なメモです。 スクリーンショット Shift + Command + 3 画面キャプチャ録画 or スクリーンショット Shift + Command + 5 アプリケーションの強制終了 option + command + esc support.apple.com

CTL プログラミング Tips: そもそも CTL で何ができるか

いきなり細かい Tips に入ってしまいましたが、そもそも CTL で何ができるのか、明記しておきます。 CTL は色空間変換と、個々のピクセル単位の色の操作に特化した言語です。逆にそれ以外のことはできません。例えば、ピクセル全体の値を合算して何かの値を…

黄変ネガ写真補正 Bチャンネル再建法ツール Ver. 5.5 (リリース版) を使った、削減した黄色味の復元実験

Bチャンネル再建法ツールの改良をここのところ重ねてきましたが、一体、Bチャンネル再建法ツール Ver. 5.5 を使うとどこまで本当にオリジナルを復元できているのか、実験してみました。正常な画像に一旦 B チャンネル再建法ツールを適用して、黄色を削減した…

決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (6a) - 追加補正 (ART 全面使用版)

本記事は、決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (6) - 追加補正 の、ART用相対色領域補正 CTL スクリプトを活用しフリーの Raw 現像ソフト ART のみを使った追加補正方法を解説したバージョンです。 -------------------- 目次 1. 本連載記事…

Ubuntu が正常に更新されないときの対策

ノートPC に入れていた Ubuntu (22.04) は比較的こまめにアップデートしていたのですが、デスクトップ PC 用の方は半年ほどアップデートをサボっていました。そうしたら、自動アップデートがうまく働かなくなってしまいました。 仕方ないので、コマンドライ…

決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (6) - 追加補正 (2024.1 Ver. 5.5 対応バージョン)

お知らせ 本記事は 2024年1月に改訂した新バージョンです。なお B チャンネル再建法ツールの進歩により、追加補正の説明に関してより簡略化し、(6-1), (6-2) の内容も統合しました。以前の記事をご覧になりたい方は以下のリンクからどうぞ。 ・2023.2 バージ…

阪和線にいたクモハ60 トップナンバー クモハ60001 (蔵出し画像)

2024年新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 ところで本日は 1 月 1 日ということでそれにちなんでトップナンバーの車輌をご紹介します。クモハ41を出力強化して、1939年に登場したクモハ60のトップナンバー、クモハ60001 …

相対RGB色マスク画像作成ツール ART 移植版 ("相対色領域補正" CTL スクリプト)

さて、本年も余すところあとわずかとなりましたが、皆さまにとって今年はどんな年だったでしょうか。 ところで、ImageJ プラグインとして相対RGB色マスク画像作成ツールを本サイトで公開していますが、今回、ART Ver. 1.21 で新たにサポートされた CTL を使…

決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (5-2a) エキスパートモードメニュー解説 (2023.12版)

・5-2. 決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (5-2) に戻る --------- 【Ver. 5.5以降対応版】(前バージョンはこちら) ここでは、ImageJ対応 Bチャンネル再建法補正ツールのエキスパートモードのパラメータ設定方法について説明を行います。 な…

決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (5-3a): 黄色を残す部分の編集方法

本記事では、B チャンネル再建法ツール Ver. 5.5 から追加した、近景補正レイヤー用マスクにおいて、黄色い部分に補正を適用せずに生かすための編集を行うために追加した、黄色保全編集用イメージを用いた、マスク編集の方法について解説します。 まず今回の…

決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (5-2) (2023.12 Ver. 5.5 以降対応版)

お知らせ 当記事は、2023年12月24日にアップデートした、ImageJ用プラグイン (Ver. 5.5) 対応版です。過去のバージョン記事を読みたい方は以下のリンクをクリックして下さい。 (2023年2月記事) Ver. 5.x 対応 (出力ファイル名変更) (2022年7月記事) ハイブリ…

決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (5-3) (2023.12 Ver. 5.5以降 対応版)

目次 1. 本連載記事の概要 2. 今まで紹介されてきた経年劣化による変褪色写真の補正術 3. 写真補正の原理 4. Bチャンネル再建法による不均等黄変・褪色ネガ写真補正の方法 5-1. 具体的な補正実施手順 - 準備 5-2. 具体的な補正実施手順 - ImageJによる作業 5…

黄変ネガ写真補正 Bチャンネル再建法ツール Ver. 5.5 リリース

11月に本ツールをバージョンアップして褐色補正レイヤーを追加しました。今回、その後さらに見直してさらにいくつかの大きな変更を付け加えました。特に出力するレイヤー構成を再度見直したため、今回 GIMP 用のファイル読み込みプラグインの更新も必要にな…

常磐線 増解結用に改造されたクハ55 のトップナンバー クハ55300 (蔵出し画像)

今でも強く感じられることですが、首都圏と関西圏では人口規模が大きく異なります。そのため、40系の中間付随車であるサハ57は首都圏のみに新製投入されました。1950年前後に首都圏の混雑のひどい国電区間は基本的に20m 4扉車 (および一部 17m 3扉車) に統一…

darktable 4.6 リリース

darktable の次期バージョン、4.6 ですが、ソースコードベースでは、12/21 に公開されました。バイナリーの公開は、12/24になるようです。いち早く試したい方はセルフ・コンパイルでどうぞ。 discuss.pixls.us ... と思ったら、バイナリーも先ほど (日本時間…

ART / CTL プログラミング Tips: 引数の指定で注意すべきこと

これから、ART Ver. 1.21 からサポートされた CTL によるプログラミングについて気付いたことを、気が向いたときに書いてみたいと思います。 今回は、関数における引数の指定についてです。まず典型的な関数の宣言パターンですが... voidadjustExposure(outp…

OpenPyXL 利用のためのメモ (1) - 主要なオブジェクト

最近、Excel を Python から操作するライブラリ Openpyxl をいじる必要があってその個人的メモです。Openpyxl の特徴としては、Excel 本体がなくても動くという点です。したがって、Linux などで Excel ファイルに対してバッチ処理を行うのにも使えます。 但…

ノーシルノーヘッダーのクハニ67から改造された 飯田線 クハユニ56002 (蔵出し画像)

本車は長年にわたり飯田線で小荷物・郵便輸送に大活躍した車輛です。1日に豊橋ー辰野間の長距離の往復を繰り返していました。1978年に80系が投入される前までは、豊橋機関区の40番台運用を担当し、クモハ42もしくは50と組み、McMcTpgc の3両編成で飯田線を…

ARTの機能紹介: シグモイド・トーンマッパー

2023.12.7 に公開された ART Ver. 1.21 からシグモイド・トーンマッパーが導入されました。基本的には darktable で採用されているものを若干簡略化して移植したものです。 シグモイドは既に darktable に filmicRGB とは別のトーンマッパーとして導入されて…

Bチャンネル再建ツール試作実験: 黄色味を徹底削減した画像からオリジナルの黄色味をどこまで戻せるか?

現在、次期 B チャンネル再建法ツールのバージョンアップ(Ver. 5.5)に向けて、色々なアルゴリズムの試験を行なっています。 以下は、植物の緑の黄色味を戻すアルゴリズムの検討ですが... オリジナルのデータではなく、一旦補正をかけ黄色味を減らした B チャ…

ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.53 バージョンアップ

10月に本ツールをバージョンアップしましたが、再度バージョンアップします。 ■バージョンアップ内容 ・モノクロ単チャンネル画像対応 モノクロ単チャンネル画像に対応するようにしました。実は以前対応していたのをその後外していました。今回再度復活しま…

ART 機能紹介: Tetrahedral Color Warping (RGB) - 変褪色したフィルムスキャン画像補正に使えるか

今回 ART のバージョンアップと前後して、作者の A. Griggio 氏が ART で使えるようアレンジした CTL (カラー変換言語) スクリプトを何点か公開しました。ダウンロード先はこちらです。 この中に、Tetrahedral Color Warping (RGB) (三角錐 (四面体) 色変換)…

ART Ver. 1.21 新機能: CTL スクリプトサポート

ART Ver. 1.21 から搭載された CTL に関して、公式サイトの以下に説明があります。 bitbucket.org 本記事では、上記記事の日本語訳を掲載します。 ----------- CTL スクリプト CTL(the Color Transformation Language)は、カスタムピクセルレベルの画像変…

セミクロスシート車の元祖クモハ51中 最後まで残った飯田線 クモハ51029 (蔵出し画像)

70, 113, 115, 211, 313, 225, 227系など 3扉セミクロスシート車の起源となったのは、1935年に登場したクモハ51です。元々は、高尾山へのハイカーで賑わった東京圏中央線のサービス向上のため投入され、中央線の一番下り側 (偶数) に連結されました。中央線…

12/10 朝、ARTのダウンロードができなくなる予定です

ART のダウンロードサイトである、Bitbucket は UTC で 12/9 土曜日 18:00 から 5時間程度メンテナンスのためサービスを停止します。このため、ART のダウンロードもこの間できません。日本時間では 12/10 午前 3 時から午前 8 時ごろまでです。ご注意くださ…

近く、ART Ver. 1.21 がリリース (→ されました)

近いうちに、ART の Ver. 1.21 がリリースされます。今回の ART のバージョンアップの大きな目玉は、映画芸術科学アカデミーから提供されている CTL 言語のサポートです。CTL (カラー変換言語) とは、C や C++ に似たスクリプト言語で、この言語を使って書い…

ImageJ 対応 B チャンネルレベル低下黄変写真画像 レベル自動調整ツール

先日、Bレベルが低下して黄色くなったネガフィルムスキャン画像の補正をめぐって、追加検証の記事を書きました。そこで、非リニアな曲線を使って B レベルの上昇を図ってみましたが、そこでふと気付いたことがあります。 ひょっとしてこれは、画像から知覚的…

仙石線経由で入ってきた信越線クハ68052 (蔵出し画像)

さてこちらは主として信越線で使用されたクハ68で、元々クハ68として製造された原形クハ68グループの1輌です。信越線で、クハ76の不足を補うため、70系とともに使われたクハ68は、中央西線経由で入った車両が多かったのですが、本車はクハ68090とともに仙石…