省型旧型国電の残影を求めて

戦前型旧型国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

黄変フィルムBチャンネル再建補正法 ImageJ用プラグイン暫定公開


 先日予告したように、Bチャンネル再建補正法のImageJ用プラグインを暫定公開します。ダウンロード先はこちらです。GIMP用のファイル読み込みプラグインも含まれていますが、今回、素材ファイル名を大幅に変更していますので、GIMPを使用する方はこちらもアップデートしてください。なお、ImageJ用プラグインのファイル名は、File_Maker_for_Photo_Color_adjustment_Ver2.91a.py GIMP用は my-load-files-plugin(Ver1.5).py となっています。なお、変更内容の概要は予告をご覧ください。

 起動方法やプラグインのインストール方法は変わりません。ただImageJ用プラグインを起動すると次のようなダイアログが出ます。最初にファイル選択ダイアログが開きますが、これは従来と同じです。ファイルを指定すると、次はパラメータ入力ダイアログが出ます。

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パラメータ入力ダイアログ

 

  なお、メニューで日本語を扱うと文字化けするので、英語です。まず、Image Formatで、扱う画像が、16bit画像か8bit画像かを選択します。

 Backgroud Thresholdは、遠景補正レイヤーの閾値 (端的に言うと遠景補正レイヤー用のマスク画像の閾値) を0-255の範囲で指定します。デフォルトは128ですが、これは今までのプラグインと同じです。但し、空の色が濃い場合は、それに応じて (例えば90ぐらいまで) 下げた方が良いでしょう。前のプラグイン閾値128と90のどちらかから選択するようにしていましたが、それをユーザが数値で指定する形にしました。なお、もし画像がsRGBガンマ補正のかかっていないリニア画像の場合は、ここを標準で46前後にしてください。

 次に、Background Lightnessですが、これは遠景補正レイヤーの明るさの補正量を指定します。0にすると従来のプラグインと同じになりますが、デフォルトは10、つまり従来より若干明るくしました。これは従来のプラグインが黄変部分を除去した後、とくに空に黄変があった場合、空が赤~ピンクがかる傾向にあるので、補正Bチャンネルの遠景部分の明るさが足りないと考え、やや明るくしました。それでもまだ赤みが残る場合は値を大きくしてください。なお、ここはマイナスの値も取れますが、マイナスにすると空が黄色くなります。因みに、ここで完全に空の色を補正しようと考えずに、若干ピンクがかる程度に補正を抑え、最終的にフォトレタッチソフトで色調整を行った方が良いように思います。トーンカーブ補正などを行っただけで結構空の色は変わってしまいますので。

 Dark part Threshold は、Bチャンネルで暗部の情報飽和が起こっている場合補正するレイヤーの閾値を決める値で、従来は25と50の2枚の画像を用意してユーザに選んでもらっていましたが、それを数値で指定する形にしました。デフォルト値は50です。おおむねデフォルト値で良いと思いますが、ダメな場合は適宜値を指定してください。ここも画像がリニアなら20かそれ以下で良いと思います。

 このダイアログでキャンセルボタンを押すと、ImageJを終了せずに、そのままプラグインの実行が停止されます。

 このプラグインが作成するファイルの種類とファイル名が変更になっています。作成されるファイル名の一覧はこちらです。

以下、[ファイル名]はオリジナルファイル名(拡張子付)を指します。

[ファイル名]_R.tif
 Rチャンネルファイル
[ファイル名]_G.tif
 Gチャンネルファイル
[ファイル名]_B.tif
 Bチャンネルファイル

[ファイル名]_Dark.tif
 暗部補正用画像ファイル
[ファイル名]_G+R.tif
  暗部補正用G+Rチャンネル50%対50%混合画像ファイル

[ファイル名]_B_Background.tif
 遠景補正用Bチャンネル30%+Gチャンネル+30 70%混合画像ファイル
[ファイル名]_B_foreground.tif
 近景補正用Bチャンネル30%+Gチャンネル70%混合画像ファイル

[ファイル名]_R+128.tif
 近景補正レイヤーマスク用 Rチャンネル+128画像ファイル
[ファイル名]_Binary_Mask.tif
 遠景補正レイヤーマスク用 二値化画像ファイル

[ファイル名]_Periphery_Adjst_Mask.tif
 Bチャンネル周辺部分情報抜け補正用マスク原稿画像ファイル

 

 これらのファイルを、GIMP上で編集する場合は、同梱されている新規に対応させたGIMPプラグインを使ってGIMPに読み込ませます。従来のGIMPプラグインですと、ファイル名が変更されていますので、エラーで読み込めないファイルが発生します。それ以外は基本的に編集方法も従来と変わりませんが、新規に加わった周辺部分方法抜け補正用マスクファイルの使い方に関しては、こちらの記事をご参照ください。周辺部分のBチャンネル情報抜けが発生していなければ使う必要はありません。

 

 なお、本連載記事で紹介した写真補正技法やソフトウェア (Plug-in) は、個人的もしくは非営利用途であれば、自由に使っていただいて構いませんが、本技法を使って何らかの成果 (編集した写真等) を公表する場合は、本記事で紹介した技法を使った旨クレジットをつけて公表していただくことをお願いします。

 また、本ソフトウェアは現状のまま提供されるものし、作者はこれを使ったことによるいかなる損害補償等にも応じられないことを了解の上使っていただくものとします。
 但し、もしソフトウェアのバグがありましたら、ご連絡いただければなるべく改善するよう努めたいと思います。