省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

R成分の少ない青空 - NX Studioでの処理の違い

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 さて、先日見た青空ですが、比較的R成分が少ないように肉眼で見えましたので、Nikon D5500で撮ってみました。それをNX Studioを使い、Expeed4相当と6相当で現像してみます。

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左: Expeed4相当 / 右: Expeed6相当

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左: Expeed4相当 / 右: Expeed6相当

 やはり、Expeed6相当の方が明らかにR成分が多いです。Expeed4の方が肉眼に近いかどうか... でも迷います。RGB値の違いを見てみます。

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上の写真の青空の違い
左: Expeed4相当 / 右: Expeed6相当

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下の写真の青空の違い
左: Expeed4相当 / 右: Expeed6相当

 

 上の写真は数値的には結構似ています。R, G値はほぼ等しいですがB値がExpeed6の方がやや高めです。ただ相対的にExpeed6相当の方が、R, G値が若干接近しているのは確かです。とは言え、R, G値の違いは1~2%程度、8bit相当で2.5~5程度の違いです。下はG, B値はほぼ等しいですが、R値に違いがみられますが3~4%程度、8bit相当で7.5~10程度の違いです。ただその差はごく僅かです。どちらを採用すべきか迷うところです。この中間あたりが正解のような気も...

 ただ、これぐらいの僅かな数値の差ですので、見るデバイスの違いの方が大きいように思います。デバイスが異なるとどちらが適切か大きく変わる可能性が大です。

 次は、以前お見せした青空です。

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左半分: Expeed6相当 右半分: Expeed4相当

 この画像のRGB値はこちらのページに掲載していますが、この画像の方が、R, G, Bの差が大きいです。こちらは肉眼ではExpeed6相当の方が近く、Expeed4はちょっと違うという印象でした。