省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

ART / RawTherapee 1.10でトーンカーブを元 (1.9.3状) に戻す

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 ARTでは、複雑なインターフェースをシンプルに使いやすくという方向性が打ち出されています。今回1.9.3から1.10.1のバージョンアップで、トーンカーブが少し、シンプルになりました。

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ART 1.9.3 のトーンカーブ

 

 

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ART 1.10.1 のトーンカーブ

 ART1.9.3では、トーンカーブの1と2で、トーンカーブのモードを別々に選べました(RawTherapeeと同じ)。しかし1.10.1では、単純化され、トーンカーブのモードは、1と2で一括して選ぶようになりました。

 

 ただ、ARTのオンライン・ディスカッションで、元のように、トーンカーブの1と2で別々のモードを選べるようにして欲しいと言う要望が出ていました。これに対して、対策として以下のような回答が出ていました。

 例えば、 tone-curve-legacy.arp というような名前を付けた、以下の内容のファイルを作成します(拡張子はarpにする必要がありますがその前の名前は任意につけられます)。

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[Version]
Version=1025

[ToneCurve]
CurveMode=Standard CurveMode2=Perceptual Curve=4;0;0;1;1; Curve2=4;0;0;1;1; ContrastLegacyMode=true

------------------------

 このファイルをARTのprofileディレクトリに、コピーします。Windowsでは、以下のディレクトリになります。

C:\Program Files\ART\1.10.1\profiles

 そうすると、プロファイル選択メニューから選べるようになります。このファイルを選ぶと、以前と同じインターフェースになります。

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プロファイルの選択

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プロファイルの選択

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プロファイル適用後

 なお、ここで作成したファイル名がそのままプロファイル選択のメニューとして表示されます。

 

※情報元

discuss.pixls.us