darktableの恒例、7月アップデートが 7/2 にリリースされました。ダウンロード先は以下です。
今回、3.8.x から再びライブラリーや設定の形式が変わっているので(3.4→3.6.x の時に変更されて以来です)、以前のライブラリーや設定のバックアップを取るよう強く推奨されています。Windowsでは、c ドライブのユーザフォルダの下にある AppData\Local フォルダの下のdarktableフォルダのバックアップを取っておいてください。
今回の目玉機能ですが...
・カラー & 露出マッピング
以前以下の記事で紹介した機能ですね。
・フィルミック Ver. 6
新しいアルゴリズムを実装したようです。無彩色に近い色が彩度が上がるように改善したということで特に青空で改善効果が大きいということです。
・ハイライト回復に、ガイド付きラプラス変換方式を追加
この方式だと、ハイライト回復の際に、エッジの色の脱色を防ぐ効果があるそうです。
・新しい色空間の導入
darktable Uniform Color Space 2022という実験的な色空間が導入されたようです。より彩度 (Saturation) のコントロールが容易ということです。
・ユーザインターフェースの刷新
ユーザインターフェースが今回大幅に書き直され、より分かりやすく一貫性のあるものになったそうです。
・パフォーマンスとOpen CLサポートの変更
詳しくは以下のリリースノートをご覧ください。
今回、3.4x → 3.6x へのアップデート以来の大型アップデートになっています。3.6xへのアップデートの際にも日本語ファイル名やフォルダ名が読めないという深刻なバグが出ていますので、バージョンダウンの可能性も考えながら、 慎重にアップデートして下さい。