ART のオンラインディスカッションに以下のようなスレッドが立ちました。
Canon Poershot Pro 70 の Rawファイルを開こうとすると ART がクラッシュするというのです。結局結論としては ART ではこのファイルを扱えないということです (なお、Libraw上では対応)。ところで、Alberto Griggio 氏は、この Raw ファイルは 4-color GMCY CFA 形式だから扱えない、といっているのですが... 4-color GMCY CFA って?
ネットで調べてみると CFA とは color filter array のことらしく、つまり、4色のモザイクファイル (Green, Magenta, Cyan, Yellow) ということのようです。通常ベイヤーセンサーの Raw ファイルなら 3色 (R, G, B) のモザイクファイルになっているはずですが... おそらくR の代わりに補色の Cyan を、B の代わりにやはり Yellow を、そして Gに関しては、G を2倍配置するところを、G とその補色の Magenta を配置したモザイクファイルのようです。
因みに Canon の PowerShot Pro 70 を調べてみると、1998年にリリースされた CCD 式のデジタルカメラとあります。
発売時の価格は 15万8千円だったようです。あまり売れなかったようですが...
試作機だったので変な Raw ファイル形式だったのでしょう。CCD と書かれていますが、3CCD ではなく、単板 CCDを使ってモザイク形式で Raw ファイルを記録していたようです。ただ、そういう詳しい情報がネットで探しても日本語でない、というのはちょっと残念です。