省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

中央線系統で運用される E233系 トップナンバー T1 編成

 こちらは元々中央線の201系置き換えのために登場した E233系のトップナンバー T1 編成です。2006年暮れから順次投入されました。JR 東日本ではいつの間にか最大勢力となりました。すでに登場以来 17年が経過しています。

 中央線高尾以西の山区間にも運用するため、当初から乗降用扉の開閉スイッチが設置されています。中央線系統では、10両編成のT編成、富士急行などに乗り入れるための、基本6両+付属4両のH編成、主に青梅、五日市線系統に運用される6 / 4両の青編成がありますが、本車は10両編成となっています。本編成は分割併合ができないことから運用区間は、10両にホーム長が対応している中央線東京-大月間と青梅線立川-青梅間となっています。

 写真は、東京方から...

クハ E233-1 (八トタ) 2023.4 高尾

 上り寄りのクハです。

同上

同上

 反対サイドです。

モハ E233-1

 モハ E233 0番台はパンタを2丁つけています。

同上

同上

反対サイドです。

モハ E232-1

 パンタなし、補助電源装置 (SIV) 付電動車です。なお、落成当初 SIV 付は 0台と400代のみだったようですが、トイレ付改造工事後は、モハE232 は全車 SIV 付となっています。

同上

サハ E233-501

 トイレ付改造車です。トイレ側です。

サハE233-501 (2023.7)

同 トイレ側床下

 また、クハ E232, 233  と共にコンプレッサー付となっています。2020年10月のトイレ付改造で、6号車から4号車にコンバートされています。

モハ E233-201

 本車と、400台は、パンタが1丁のみです。

同上

モハ E232-201

 2020年10月に補助電源付に改造されました。

サハ E233-1

 トイレ、コンプレッサーなしサハです。

モハ E233-401

同上

モハ E232-401

同上

クハ E232-1

 下りよりのクハです。

同上

同上

反対サイドです。

 

本編成の車歴です。

2006.11.10 JR東日本新津車両製作所製造 八トタ → 現在に至る

 

 なお、系列全体としての車輛新製は、相鉄線乗り入れに備えて2019年に製造された埼京線向けの車輛が最後で、現在JR東日本の首都圏通勤用電車の新製は 2015年に登場した E235系に移っています(現状は、山手線用及び横須賀・総武線用のみです)。登場から13年間製造され続けたことになります。運用区間は、中央線系統、京浜東北線常磐緩行線系統、東海道湘南新宿・東北・高崎線系統、京葉線系等、横浜線埼京線系等、南武線に渡っており、富士山麓、りんかい、相鉄、東京メトロ千代田線、小田急にも乗り入れています。

 因みにあの国鉄103系は1963年から1984年までの21年間製造され続けました。209系は1993年から2005年までの12年間、E217系は、1994から1999年の5年間、E231系は2000年から2007年までの7年間でした。基本的に横須賀・総武線系等専用だったE217系の製造期間が短いのは当然ですが、E231系の製造期間が短いのは意外です。おそらく 2005年に起きた尼崎列車脱線事故で、209系以降の新系列電車の車体強度が弱すぎるのが問題となり、E233系以降では安全性対策として車体強度を強化していますので、その影響と思われます。