今回は初めて配給車の写真を投稿します。大阪地区吹田工場用として使われていたクモル24052 + クモル24053 のコンビです。
クモル24の50番代は、クモハ11の400番代、つまり木造車を鋼体化した旧モハ50から改造されたグループです。関東には、クモル24051 がいたようですが、関西のこの2両は、正面は非貫通に改造され、また窓も各部分が関西らしく H ゴム化されていますので、だいぶ印象が異なっています。あまり原形の香りが感じられません。
所属は高槻区でした。
クモル24052 の連結面です。製造・改造銘板が見られます。所属区略号の下には、荷重 有カイ 2t 無カイ 8t と書かれています。
積荷は車輪でした。
床下マスコン部分です。
本車の車歴です。
クモル24052
1924.4 日本車輛製造 モハ10180 → 1938.1 中旬 改造 大井工 モハ50032 → 1947.3.1 現在 東オメ → 1953.6.1 改番 (クモハ11434) →1954.1.18 更新修繕I 日本車輛東京支店 → (東イケ) → 1954.4 東オメ → 1964.9.22 大タツ → 1964.12.26 改造 吹田工 (クモル24052) → 1982.1.25 廃車 (大タツ)
クモル24053
1923 汽車會社東京支店製造 モハ10154 → 1939.2 下旬 改造 大井工 モハ50067 → 1947.3.1 現在 東カノ → 1951.8.25 更新修繕I 大井工 → 1953.6.1 改番 (クモハ11459) → (東イケ) → 1954.1 東オメ → 1955.11 東イケ → 1956.1.1 現在 東イケ → 1956.1.5 更新修繕II 汽車會社東京支店 → 1957.3.31 現在 東イケ → 1961.3.31 現在 東ナハ → 1963.8.21 大タツ → 1964.10.16 改造 吹田工 (クモル24053) → 1982.4.28廃車 (大タツ)
クモル24052 の方は、元々木造のモハ10180でしたが、1938年に鋼体化されます。その後、おそらく戦後早い時期に青梅線に移り、一時山手線に出たこともあったようですが、長く青梅線で活躍後、配給車改造のため関西に移動し、その後18年ほど配給車として使われました。
クモル24053 は1923年に製造されたモハ10154 でしたが、鋼体化で50067となり、主として東京の幹線で活躍しましたが、どうやら山手線への101系の投入で南武線に移り、その後まもなく関西に渡ってやはり配給車として活躍することになりました。相棒の052よりやや遅れて廃車になります。