画像ファイルの補正素材用にImageJ対応、多重明度レベルイメージ作成ツールを作成してみました。要はオリジナルファイルから、複数の、明度を引いたり足したりした画像を作成します。ダウンロードはこちらから。当然ながらImageJ Fijiディストリビューションのインストールが前提となります。
本ツールを起動すると、最初にファイル選択ダイアログが開くので、そこでオリジナル画像ファイルを選択します。次に、その画像がマルチチャンネルを含んでいると、作成するチャンネル選択ダイアログに移ります。
1チャンネルしかない場合はスキップし、当然作成されるイメージはLuminosityになります。次に、パラメータ設定ダイアログに移ります。
[Mage Lighten images]にチェックを入れると、今の画像より明るい複数の画像を作成します。入れないと暗い画像を作成します。
[Initial sbtract (or add) value] で最初に作成する画像の明度の変化量を指定します。
[Lever interval value] でそこからどれぐらいの明度間隔で画像を作成していくか、その間隔を指定します。例えば、暗い画像を作成する場合、[Initial sbtract (or add) value] に50を指定し、[Lever interval value] に30を指定すると、オリジナル画像から -50, -80, -110, -140... というように連続して画像を作成していきます。なお明度の単位は 8 bit相当の値で (0-255) で表記します。これは16bit画像でも同じです。
[Number of making images] は作成する画像の枚数で、もしここに1を指定するなら、[Initial sbtract (or add) value] で指定した値分だけ引いた(または、足した)画像を1枚作成しただけで終わりです。上の設定で、仮に5枚を指定すると、-50, -80, -110, -140, -170 の5枚の画像を作成して終了します。
例えば、上の設定で、オリジナルが以下の画像だとすると
という感じで作成していきます。