省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

ImageJ対応 多重明度レベルイメージ作成ツール

 画像ファイルの補正素材用にImageJ対応、多重明度レベルイメージ作成ツールを作成してみました。要はオリジナルファイルから、複数の、明度を引いたり足したりした画像を作成します。ダウンロードはこちらから。当然ながらImageJ Fijiディストリビューションのインストールが前提となります。

 本ツールを起動すると、最初にファイル選択ダイアログが開くので、そこでオリジナル画像ファイルを選択します。次に、その画像がマルチチャンネルを含んでいると、作成するチャンネル選択ダイアログに移ります。

チャンネル選択ダイアログ

 1チャンネルしかない場合はスキップし、当然作成されるイメージはLuminosityになります。次に、パラメータ設定ダイアログに移ります。

パラメータ設定ダイアログ

[Mage Lighten images]にチェックを入れると、今の画像より明るい複数の画像を作成します。入れないと暗い画像を作成します。

[Initial sbtract (or add) value] で最初に作成する画像の明度の変化量を指定します。

[Lever interval value] でそこからどれぐらいの明度間隔で画像を作成していくか、その間隔を指定します。例えば、暗い画像を作成する場合、[Initial sbtract (or add) value] に50を指定し、[Lever interval value] に30を指定すると、オリジナル画像から -50, -80, -110, -140... というように連続して画像を作成していきます。なお明度の単位は 8 bit相当の値で (0-255) で表記します。これは16bit画像でも同じです。

[Number of making images] は作成する画像の枚数で、もしここに1を指定するなら、[Initial sbtract (or add) value] で指定した値分だけ引いた(または、足した)画像を1枚作成しただけで終わりです。上の設定で、仮に5枚を指定すると、-50, -80, -110, -140, -170 の5枚の画像を作成して終了します。

 

例えば、上の設定で、オリジナルが以下の画像だとすると

オリジナル
ファイル名: 1981_身延線モノクロ4_0002s.tif

1枚目
1981_身延線モノクロ4_0002s.tif_Lm_-50.0_Posi.tif

2枚目
1981_身延線モノクロ4_0002s.tif_Lm_-80.0_Posi.tif

 

3枚目
1981_身延線モノクロ4_0002s.tif_Lm_-110.0_Posi.tif

という感じで作成していきます。