省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (5-3) (2022.7 ハイブリッド補正対応版)

[2023.12] 本記事の Ver. 5.5 対応版は以下をご覧ください。 yasuo-ssi.hatenablog.com [2023.2.16] 本マニュアルの Bチャンネル再建法補正ツール Ver. 5 対応版を以下に公開しています。 yasuo-ssi.hatenablog.com [2022.12.25補訂] チュートリアルビデオを…

決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (5-2) (2022.7 ハイブリッド補正対応版)

お知らせ [2023.2.15 追記] この記事には、Bチャンネル再建法ツール Ver. 5 に対応した、新しいバージョンの記事があります。Ver. 5 をお使いになる方は以下の記事をご覧ください。 yasuo-ssi.hatenablog.com [2023.1.8補訂] Ver. 4.8バージョンアップに伴い…

決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (5-1) (2022.7 ハイブリッド補正対応版)

お知らせ 最新版は以下のアップデートの案内ページからダウンロードをお願いします。また、新バージョンのアップデートに合わせて適宜内容の補訂を行っています。 [2024.10.14 アップデート] yasuo-ssi.hatenablog.com 内部処理 32bit 化 & 緑、褐色補正レイ…

Sigma が DPReviewのインタビューで フルサイズFoveonセンサーの今年中の発表予定を公表

Sigmaの山木社長が、7/22付のDPReviewのインタビューで、フルサイズの Foveonセンサーを今年中に少なくともプロトタイプ(試作品)として出すと発言しています。また一眼レフ用のレンズもニーズがある限り続けるとも発言しています。 www.dpreview.com

【不均等黄変ネガ写真補正ツール公開2周年】Bチャンネル再建法ツール ハイブリッド補正実装版 Ver. 4.5x《7月再アップデート》

[お知らせ (2022.8)] このプログラムには、以下のUI 改善 & バグフィックス版があります。 yasuo-ssi.hatenablog.com ------------ 本ブログ開設2周年を記念して、2022.7.17に新しいアルゴリズムを実装した不均等黄変ネガカラー写真補正・Bチャンネル再建法…

「GIMPを便利に!」プロジェクトの2本のプラグインを再アップデート

一昨日(2022.7.25)、「GIMPを便利に!」プロジェクトの以下の自作2本のプラグインをアップデートしました。2021年6月のアップデートで、複数の画像ファイルを読み込んだ際、最後に読み込んだファイルに対して動作するようになっていたのを、現在選択している(…

Mac OSにおける、GIMP 拙作プラグインのインストール方法

1. 準備 GIMPの場合、プラグインを置くディレクトリは、各ホームディレクトリの下の、 Library/Application Support/GIMP/2.10/plug-ins/ に置きます。ところが、デフォルトの状態では、このフォルダをFinderから非常に探しづらくなっています。そこで、事前…

Mac OSにおける、ImageJ 拙作プラグインのインストール方法

拙作のImageJ用プラグインは、基本的には、ImageJインストールフォルダであるFiji.appの下のpluginsディレクトリにコピーすれば動きます。以下その方法について、インストラクションします。 まず、拙作のツールをダウンロードしていただき、ダウンロードし…

ART : Ver. 1.15における、iccプロファイルクリエーターの移動について

先日(2022.7.18)、ARTが1.15にバージョンアップされました。これに伴い、icc プロファイルクリエーターが移動され、ART-cli.exeから実行するようになりました。端的に言うと、GUIでiccプロファイルを作ることができなくなり、コマンドラインからiccプロファ…

Mac に Homebrewを使って、ImageJ (Fiji) & GIMPをインストールする

昨日、突然 Homebrew のインストールのインストラクションを記事にしたことから推察されたかもしれませんが、今後、自作ツールに関しては、Windows, Linux (Ubuntu) と並んで、Mac OS 上での動作検証や、インストラクションの執筆をおこなっていきたいと思い…

MacにHomebrewをインストールする - 初心者向け

Apple Computer社のパソコン、Macに採用されているオペレーションシステム、Mac OSの中身はUNIX (BSD系) です。Mac App Store からアプリケーションをダウンロードしてインストールしているだけでは分かりませんが、UNIXのやり方でアプリケーションをインス…

大糸線の典型的なクモハ60 クモハ60113 (蔵出し画像)

本日ご紹介する車両は、大糸線に使われていたクモハ60113です。写真を探しましたがこの1枚しか撮れていませんでした。戦時中にモハ63が登場するまで作られたモハ60の典型です。ご覧のように末期まで美しいPS-11を維持していました。また前面の通風機もつぶさ…

Imagej / Python Tips: ImageProcessorのbit深度を変更する際の注意

ImageProcessorには以下の記事に書いたように、8bit、256種類の区分(0-255の整数)しかない ByteProcessor, 16bit、65536種類の区分(0-65535の整数)のある ShortProcessor、32bitフルに使う FloatProcessor、RGBを1チャンネル当たり8bit x 3で表し、24bit使う…

【ブログ開設2周年】 不均等黄変ネガカラー写真補正・Bチャンネル再建法ツールの新バージョン公開 (新アルゴリズム実装版)

本日、7月17日は、当ブログを2020年に開設してから2周年になります。2020年の夏に本ブログの開設直後に、不均等黄変ネガカラー写真の補正ための、Bチャンネル再建法による補正ツールを公開しました(2020/7/21)。それ以来使い勝手の向上のためバージョンアッ…

ART と Google Pixel 3a 搭載のカメラアプリのRawファイル

以下のページで、Googleのスマホ Pixel 3a 搭載のカメラアプリのDNGファイルをARTで開くと良い結果が得られないという相談が寄せられていました。 bitbucket.org 結局、自動トーンカーブがうまくカメラの表示を再現できないという問題のようです。Griggio氏…

Ubuntu上におけるGIMP2.10xのPython-fuについて

Windows上でのGIMP2.10xは非常に順調で、しかも最新バージョンでは、画像処理エンジンも2.99x でテストされた最新のものに更新されており、さらに今のところGIMP3.xでは Python-fuにおけるgimpfu のサポートも予定されていないこともあって、GIMP3.x なんて…

ART 1.15がもうすぐリリース (→されました)

間もなく、ARTの新バージョン 1.15がリリースされます。 大きな機能追加はなく、一部細かなオプションの追加や動作の改善、バグフィックスが主です。 例えば... iccプロファイルクリエーターの移動および単純化ニュートラルトーンカーブの動作の改善ローカル…

IrfanViewに動作が近いLinux用画像ビュアーは...?

Windows上では、動作の軽さや操作性からIrfanViewをよく使っています。結構仕様がゆるい側面もありますが、簡単な編集や、コピー・アンド・ペーストが使いやすいとか、左右カーソルキーで、表示するファイルを順送りにできるなどの操作性が気に入っています…

検重車 ケ13 (蔵出し画像)

こちらは非常に珍しい貨車、検重車 ケ13です。形式はケ10形でした。Wikipediaによると、検重車とは車両の軸重を測る貨車であり、この形式は橋梁耐重検査用車と呼ばれるものだそうです。 ケ13 浜松駅常備 (浜松工場用) 1977.7 長野駅 Wikipediaによりますと、…

モノクロフィルム画像 光被り補正サポートツール 適用サンプル (2)

前回のケースはボヤっとした光被りでしたが、今回は比較的鋭い線状の光被りです。以下の黄色い範囲を補正範囲にしてみます。 事例1 オリジナル サンプリング領域は、すぐ右隣りに取ってみました。 事例1 サンプリング領域 その結果は下記です。 事例1 結果

ART 1.14 でUnicodeを使ったメタデータの扱いに不具合

ARTのディスカッショングループの中で、ウムラウトを含むファイル名のファイルを開こうとするとクラッシュする、あるいはメタデータ情報が正しく表示されないという不具合が報告されています。 discuss.pixls.us 原因は、Griggio氏が、exiv2をリビルドする際…

モノクロフィルム画像 光被り補正サポートツール 適用サンプル (1)

今回の投稿、気が付いたら500本目の記事になっていました。それはともかく、ここからは、拙作のモノクロフィルム画像光被り補正サポートツールを使った場合、具体的にどのようにパラメータを設定するとどうなるかというのをお見せしたいと思います。 まず、…

中部天竜支区にいた 関西出身の原形クモハ51 飯田線 クモハ51044

本車は中部天竜機関支区に揃っていたオリジナルのクモハ51の中でも、生粋の関西生まれのクモハ51044(静チウ)です。関東向けモハ51とは異なりモハ41に編入されることもありませんでした。運転台窓のHゴム化は右側のみで、比較的原型に近い姿です。 クモハ5104…

予告: 黄変ネガフィルム補正 Bチャンネル再建法補正ツール バージョンアップ

当ブログもそろそろ開設2周年ということで、それに合わせて、当ブログ開設のきっかけともなった、不均等黄変ネガフィルム補正ツールのバージョンアップを予定しています。今までもバージョンアップを行ってきましたが、それは主に使い勝手に関するバージョン…

darktable 4.0.0がリリース

darktableの恒例、7月アップデートが 7/2 にリリースされました。ダウンロード先は以下です。 www.darktable.org 今回、3.8.x から再びライブラリーや設定の形式が変わっているので(3.4→3.6.x の時に変更されて以来です)、以前のライブラリーや設定のバック…

モノクロフィルム画像 光被り補正サポートツール (2)

前回は光被り補正サポートツールで、素材となる補正画像を何枚か作成するところまで説明しました。適切なパラメータを使って適切な素材補正画像を作るのもトライ&エラーで試して見なければならず、結構時間がかかります。それはともかく、ここでは、一旦、…

モノクロフィルム画像 光被り補正サポートツール (1)

先日カラーネガの光被り補正ツールのバージョンアップを公表しました。カラーネガの光被りの場合、Rチャンネルのみ光被りの影響が及んでいるならば、拙作の光被り補正ツール + 相対RGB色マスク画像作成ツールを使った補正を掛けることでそれなりの程度で補正…

32系中唯一トップナンバーを守った 身延線 クハ47001 (蔵出し画像)

身延線戦前型旧型国電 (1975-81) の未紹介の車両も、本車を含め、後残すこと2両となりました。 こちらはクハ47のトップナンバークハ47001です。32系のトップナンバーは改造されたり、改番されたりで、元の番号のまま残った車両はほとんどないのですが、本車…