省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

GIMP写真補正機能紹介

画像編集には、8bit 画像ではなく16bit TIFFファイルを使おう

フィルムをスキャンした画像ファイルの補正を行う場合、オリジナルファイルが jpeg (形式上 8bit 固定) だったり、8bit TIFFファイルである場合もあるかと思います。ところで、そのような場合でも一旦画像を 16bit TIFFファイルに変換してから補正を行うこと…

GIMP 編集操作ガイド インデックス

GIMPカテゴリーのタグをつけた記事がかなり雑多になってきました。そこで、ここで整理を兼ねて、GIMPの編集操作・設定方法の解説、およびその背景となる技術解説の記事インデックスを作成しました。GIMP / Python のプログラミング関連記事やGIMPのリリース…

GIMP 補正テクニック / 色域選択系の範囲選択方法の違いについて

GIMPの範囲選択方法の中には、色情報に基づいて範囲選択を行うものがありますが、その機能の違いについてまとめてみます。 ■色域の選択 色域を選択 指定したピクセルと類似した色域を、予め指定しておいた閾値に基づいて、画像全域にわたって選択範囲とする…

GIMP 補正テクニック / 選択範囲<>レイヤーマスク 相互変換の方法について

GIMPにおいて選択範囲とレイヤーマスクを相互に変換する方法について説明します。サンプルは以下の画像で、点線で囲まれた部分が範囲選択されています。 選択範囲 なお、選択範囲とレイヤーの関係に関する模式図を下に掲げます。 選択範囲とレイヤーの関連 …

GIMP写真補正テクニック / ファジー選択

ファジー選択は先日紹介した色域選択のバリエーションです。色域選択は、デフォルトの状態では全画面のピクセルを踏査して、マウスで指定したピクセルの類似色の範囲をすべて選択しようとします。一方ファジー選択は、全画面のピクセルを踏査せず、マウスで…

GIMP写真補正テクニック / 色域選択の使用手順と、そのポイント

本稿では、GIMPで色域選択 (類似色を選択範囲とする) を行って、次の編集につなげる手順について説明します。この機能はPhotoshopの色域指定 or 自動選択機能とほぼ同等です。但しGIMPでの色域選択機能は、Photoshopに比べて動作が遅いようです。このため画…

【GIMP初心者向け】Bチャンネル再建法でよく使うレイヤー関連操作の説明

GIMP初心者向けに、Bチャンネル再建法において、GIMPでよく使いそうなレイヤー関連操作について、説明します。 ■レイヤーダイアログの表示 レイヤーダイアログが表示されていない場合は、メニューの[ウィンドウ] → [ドッキング可能なダイアログ] → [レイヤー…

マスク画像に一挙にガンマ補正を掛けるプラグイン - GIMPを便利に! プロジェクト

久しぶりに、「GIMPを便利に! プロジェクト」の自作プラグインを追加します。先日指摘したように、リニアワークフローを採用したGIMP2.10.x では、レイヤーマスクの動きがどうやらGIMP2.8以前と異なるようです。 ただ、マスクの挙動がはっきり解明できていな…

画像の減算, 乗算、マスクとの関係で陥りやすい錯覚に関するメモ(2) - GIMP

・マスクの明度=マスクを掛けたレイヤーの不透明度ではない さて、もう一つ気付いた錯覚は、GIMPのレイヤーマスクに関することです。今までレイヤーマスクの明度はそのまま、マスクを掛けたレイヤーの不透明度になるのかと思っていました。しかし、確かめて…

画像の減算, 乗算、マスクとの関係で陥りやすい錯覚に関するメモ (1) - GIMP & ImageJ

当サイトで開発・公開している写真補正用ツールでは、画像計算をフル活用していますが、最近、陥りやすい錯覚に気づきました。 ・画像全体の値を20%下げるのと20%ポイント下げるのでは異なる まず下にサンプル画像を示します。 オリジナル画像 このオリジナ…

Ubuntu上におけるGIMP2.10xのPython-fuについて

Windows上でのGIMP2.10xは非常に順調で、しかも最新バージョンでは、画像処理エンジンも2.99x でテストされた最新のものに更新されており、さらに今のところGIMP3.xでは Python-fuにおけるgimpfu のサポートも予定されていないこともあって、GIMP3.x なんて…

GIMP (& Photoshop) の紛らわしい概念: マスクとクイックマスク、およびイメージ関連オブジェクトとの関連

今まで、GIMPを使ったフィルム写真の補正テクニックを、自分が考案したものを中心に、いろいろと紹介してきました。ところで気づかれた方もいらっしゃるかと思いますが、今まで紹介してきた技法の中で、当然出てきておかしくないはずの、クイックマスクに私…

GIMP 写真補正テクニック / モノクロネガフィルム画像のほこり取りを行う

先日拙作のツールとGIMPを使ったデジタル化したモノクロネガフィルム画像のカビ取りの方法について書きましたが、本当はその前にGIMPでの写真編集作業に慣れていない方に向けて、一般的なGIMPでのほこり取りについて解説したほうが良かったように思います。…

GIMP 写真補正テクニック / 影-ハイライトモジュール

今回は、GIMPの影-ハイライトモジュールを取り上げます。シャドウ部を明るくしたり、ハイライト部を暗くしたり、ということが可能です。例えば、ハイライト部とシャドウ部のコントラストがありすぎるばあい、シャドウ部を引き上げるというような補正に使えま…

GIMP 写真補正テクニック / レイヤーモード: ハードライト, ソフトライト - 平板で軟調な画像のコントラストを上げる

これもAkkana Peck氏のBiginning GIMPからの情報です。眠い軟調の写真をメリハリのある写真に仕上げる方法ですが、レイヤーモードをハードライトで重ねると良いとあります。画像の荒れも少ないと指摘されています。 因みにハードライトの式は以下のように定…

GIMP 写真補正テクニック / GIMPで1レイヤーに対し、実質的に2枚のマスクを掛ける

拙作の相対RGB色マスク画像作成ツールを使ったマスクをGIMPで使用する場合、1つのレイヤーに2枚のマスクを掛けたい場合があります。相対RGB色マスク画像作成ツールで作れるマスクは、グレースケールを除くと、R, G, B, Cy, Mg, Y の6色の透過マスクしか作れ…

GIMP 写真補正テクニック / レイヤーモード: 乗算 - 露出オーバーの画像を暗くする

先日、レイヤーモードでスクリーンを使うと暗い画像を明るくでき、しかもトーンカーブ等で明るくするよりも効果が大きく、また荒れも少ないというようなことを指摘しました。では逆に明るすぎる画像を暗くするにはどうしたら良いでしょうか。これには乗算を…

クモハ51043 写真再調整 / 逆光による露光不足をGIMPスクリーンモード+マスクで補正する

先日、GIMPレイヤーモードのスクリーンでの補正を紹介する (粒子の荒れを目立たせずに暗い画像を明るくできる) 際にサンプルとして用いた福塩線クモハ51043の画像ですが、スクリーンモード+マスクで再補正を試みました。 再び、オリジナル写真の掲示から...…

GIMP 写真補正テクニック / レイヤーモード: スクリーン - 粒子の荒れを抑えて画像を明るくできる

Akkana Peck氏の "Beginning GIMP: from Novice to Professional" というGIMPの入門書が良さそうなので入手しました。Apressという、コンピュータ解説書を中心に出しているアメリカの出版社から出ていたものですが、既に絶版になっています。そこで中古をAma…

GIMP平滑化機能 - ネガカラー補正の場合

さて、先日赤変褪色ポジの補正にGIMPの平滑化がどの程度効果があるかを試してみましたが、今回はネガカラーで試してみます。 まずdarktableと比較してみます。以前darktableのnegadoctor機能を紹介した時のサンプルを再掲します。 ネガのオリジナル画像を掲…

GIMP平滑化機能を使った赤変褪色ポジフィルムの補正手順

コロナ19感染拡大第4波を受けて、東京・大阪等大都市圏に緊急事態宣言が発令されました。どこかに出かける予定だったのを中止して、仕方なく自宅で過ごされている方も多いと思います。この機会に写真の編集や整理を行って過ごすのも一興ではないでしょうか。…

赤変褪色ポジフィルムの補正: GIMP 平滑化 vs. Vuescan 退色復元

当記事のポイント ・GIMPの平滑化(equalize)は、より厳しい条件の赤変褪色ポジ画像において、Vuescanよりもより良好な補正結果が得られる可能性がある ・但し、トーンジャンプが発生するという弱点がある。これについてはフリーのRaw現像ソフトを使うことに…

無料ツールでどこまで赤変褪色ポジフィルムを補正できるか... (GIMPの凄さ再発見)

本記事の概要 ・Geoff Daniell氏作成のフリーの赤変補正GIMP用プラグインを使い、さらに調整を加える褪色補正技法の紹介 ・各フォトレタッチソフトの赤変ポジに対するホワイトバランス自動補正能力の検証・GIMPの自動補正-平滑化機能の、赤変ポジ補正への有…

GIMPにおける疑似非破壊画像編集を考える

お断り: 以下の記事は、以前決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (6-2)で論じた記述をさらに編集・加筆してまとめたものです。なお、GIMP自体の入門には、明治大学で提供しているマニュアルが分かりやすいと思います。 1. GIMPにおける疑似非…

選択範囲を新規レイヤーに - GIMPを便利に! プロジェクト

以前、黄変ネガ写真の補正術の説明でGIMPはPhotoshopと異なり調整レイヤー概念がなく、画像 (塗りつぶし) レイヤーしかないので、疑似非破壊画像編集法を考える必要があると述べました。で、その際、色域選択を使って選択した範囲を、新規レイヤーに貼り付け…

意外にうろ覚え... GIMPのユーザインターフェース設定

先日GIMPの開発中バージョン 2.99.4をダウンロードし、どんなものか見てみようと思いました。そこで、起動してみたところ、ダイアログの配置が違う... いつものダイアログ配置に並べなおそうと思いましたが、そこではたと気づきました。どうやってダイアログ…

画像ファイルをレイヤーマスクとして読み込むプラグイン - GIMPを便利に! プロジェクト

お知らせ 2022.7.25 に、当ツールをバグフィックス・アップデートしました。ダウンロード先は変わりません。 GIMPを便利に! プロジェクト、もうネタ切れかと思いましたが、一つ思いつきました。画像ファイルをレイヤーマスクとして読み込むプラグインです。…

レイヤーマスク編集モード切替プラグイン - GIMPを便利に! プロジェクト

お知らせ 2022.7.25 に、当ツールをバグフィックス・アップデートしました。ダウンロード先は変わりません。 さて、GIMPを便利に! プロジェクトの第2弾です。PhotoshopからGIMPに移行したときに、結構ストレスだった一つは、レイヤーマスク編集モードをオン…

GIMP用 可視レイヤー直接エクスポートプラグイン - GIMPを便利に! プロジェクト

※2021.6.11追記 このプラグインをバージョンアップしました。バージョンアップ内容は以下の記事をご覧ください。 yasuo-ssi.hatenablog.com 自分の画像編集作業用に、GIMP用の可視レイヤーを直接ファイルにエクスポートするプラグインを作ってみました。レイ…

フリーのGIMP用褪色ポジフィルム復元プラグインを発見

以前、赤色化した褪色ポジフィルムはどの程度復元可能かというのをVuescanや、スキャナドライバ付属のDigital ROCを使ってお見せしたことがあります。ただ、これらはいずれも有料のツールです(スキャナドライバはスキャナを買えば付属しますが...)。しかも現…