フィルムスキャン
先日、はてなブログの購読リストの「おとなり日記」に「一睡の夢:国鉄末期の12年」という新しいブログが開設されているのが表示されました。内容を拝見すると、飯田線末期の旧形国電の記録写真を中心に掲示されておられて、私の関心とも重なりますので、読…
前回、ART を使ったネガカラーのマゼンタ被り補正に引き続き、今回は不均等黄変に挑戦してみます。ネガカラーの不均等黄変の補正については、本サイトで拙作の B チャンネル再建法ツールを紹介しており、とにかく黄色い部分を削除する効果に関しては最強です…
スキャナの特性かもしれませんが、ネガカラー画像のフィルムスキャンを行うと、全体的にマゼンタの色被りが出ることが多いです。これに関しては、すでに筆者作成の ImageJ 用のプラグイン + GIMP を使った補正について、補正方法や事例を紹介していますが、…
Pixls.us のディスカッションを見ていたら、デジタルカメラと Photoshop を使ったカラーネガスキャニングに関する記事が紹介されていました。 abpy.github.io ネガ・ポジ反転をする Lut や、調整を自動化するためのスクリプトなども公開されています。またカ…
2023.7.30 よりどうしたらより良いフィルムスキャニングが可能かというディスカッションが、pixls.us の darktable のフォーラムで続いていますが、話の内容が興味深いです。 discuss.pixls.us また、上のディスカッションにも紹介されていますが、以下のデ…
5月に、下記のように相対RGB色マスク画像作成ツールのバージョンアップを行いました。 yasuo-ssi.hatenablog.com ところが、バージョンアップに伴いバグが出ていました。主に 32 bit 対応に随伴する不具合です。主たるものは、輝度マスクを作成する際にプレ…
先日、苦労して空の補正を行った事例を掲載した画像です。これを今回バージョンアップしたImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.5 を使ってマゼンタ補正を行ってみます。 まずオリジナルから... 図1. オリジナル そして一旦、Bチャンネル再建法…
相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.5バージョンアップ記事に、これを使った補正事例は別途記事にすると予告しておきました。本記事はそのマゼンタ補正事例編です。 まず、すでに何度か掲載している、フィルムスキャンの際にマゼンタ被りを起こしている画…
[お知らせ] 以下のバグフィクス版をご利用ください。 yasuo-ssi.hatenablog.com ------------------- 前回のバージョンアップの際に予告しておいたように、ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツールを Ver. 0.5 にバージョンアップします。 今回のバージョ…
Ilya Palopezhentsev 氏による、以下のブログに、RawTherapee とデジタル一眼カメラを使ってフィルムスキャニングを行う方法に関する解説が掲載されています。 ipalopezhentsev.github.io なお、 Ilya Palopezhentsev 氏の説明は、2020年の RawTherapee 開発…
先日、さほど褪色していないネガカラースキャン画像のマゼンタ被りを補正する記事を書きました。その最後に、「補正レシピを保存できない GIMP を使うよりは、補正レシピを保存できる ART や darktable を使って補正を行ったほうが良いかもしれません」と書…
以下はネガカラーフィルムを取り込んだ画像です。このブログでは今まで変退色をしたネガカラーフィルム画像のデジタル補正について主に取り上げてきましたが、今回はあまり変褪色が見られない画像です。ただしご覧になってすぐわかるように今ひとつ色が冴え…
昨年11月に RawTherapee 5.9がリリースされました。その際、ネガカラーをスキャンした画像のネガポジ反転を行うネガフィルムモジュールが大幅に変わりました。それまでは Rawデータモードでしか動かなかったものが、現像済みの TIFF ファイルでも動くように…
デジタルカメラでネガカラーをスキャンし、それを darktable のネガドクター機能でネガポジ転換すると緑色が過剰となり、うまくホワイトバランスが取れないが、どのように対処したら良いか、という議論が darktable のオンラインディスカッションで議論され…
本稿では、拙作の相対RGB色マスク画像作成ツールの目的、機能について解説するとともに、類似した他のソフトウェアの機能との比較を行うことで、本ツールの特徴についてお示しします。 ■ネガカラー写真スキャン画像のカラーバランス調整の困難 ネガカラーフ…
ここのところ何回か、GチャンネルにRチャンネルデータをミキシングする方法による、マゼンタがかったネガカラーフィルムの補正の試みについて記事を書いてみました。ただこの方法だと、赤みの強い部分は色が濁る傾向にあります。そのため補正の際赤みの強い…
久しぶりに不均等黄変写真の補正過程の事例を紹介します。個人的には日常的に使っている手法ですが、手法として紹介していませんでしたので、今回取り上げます。不均等黄変は元の色によって出方が異なります。これは色との関係で黄変が目立たない部分がある…
すでに当ブログの中でマゼンタがかったネガフィルム画像の補正の方法について何度か言及してきました(下記記事参照)。以下の記事では、ART、GIMPおよびImageJ+拙作のツールなどを使ってきました。主としてチャンネルミキシング(GチャンネルにRチャンネルの情…
手持ちの写真で現像処理に失敗した写真があります。これをデジタル的に救済できないかと考えて、まずまずの結果が得られたので、その補正過程を公表したいと思います。 まず現像に失敗したオリジナル画像です。 オリジナル画像 現像タンクの中でフィルムのリ…
今回の記事は「白色ライトでネガフィルムをデジタルカメラでスキャンすると色が悪くなる」の続きで、Alexi Maschas氏の記事紹介の後半部分です。 medium.com さて、ではどのようにデジタルカメラでRGB別ネガカラーフィルムのキャプチャを行うのでしょうか。A…
本記事は、以下の記事の続編です。 yasuo-ssi.hatenablog.com-------------- さて、上記記事で、Alexi Maschas氏のRGB LED光源でR, G, B別々にネガカラーフィルムをスキャンし、それを合成すべきという議論を紹介しました。その中で、なぜ波長の帯域幅の狭い…
最近ネガカラーフィルムの色補正について検索をしていたところ、貴重なWeb記事を見つけました。ネガカラーフィルムのスキャニングをする際に知っておくべき非常に重要な情報と思われますが、しかし少なくとも日本語ではネット上で得られない情報です。それが…
こちらはスキャンしたところ真っ黄色になってしまった写真です。他の方のサイトで、やはり真っ黄色になった写真が掲載されていることから、フィルムスキャナを使った場合に起こりうる、ある程度普遍的な現象のようです。実はこの写真以前黄変ネガの補正の研…
先日拙作のツールとGIMPを使ったデジタル化したモノクロネガフィルム画像のカビ取りの方法について書きましたが、本当はその前にGIMPでの写真編集作業に慣れていない方に向けて、一般的なGIMPでのほこり取りについて解説したほうが良かったように思います。…
先日、マゼンタがかったネガフィルムスキャン画像の補正にチャンネルミキサーを使ってGチャンネルにRチャンネルの情報をミックスすると、結構補正ができるという記事を書きました。 ところが、どうやら微妙なマゼンタ被りに限らず、様々なフィルムスキャン画…
[おしらせ] この記事には、ツールのバージョンアップに対応した、以下の改訂版があります。 yasuo-ssi.hatenablog.com ------------ すでにカラーポジフィルムをスキャンした画像のカビ取り補修の方法については以下のページに公開しています。 yasuo-ssi.ha…
ネガカラーフィルムをスキャナでスキャンすると、フィルム、フィルムスキャナやドライバによっても異なりますが、全体にマゼンタ(紫)がかることがあります。以下のページでもそのような現象に出会って困っていると書かれておられる方がいるので、これはある…
さて先日、現像済みのTIFFでも、NX Studioの色収差補正が有効であることを確かめました。ではデジタルカメラでフィルムを取り込んだ画像ではどうでしょうか。という訳でARTでネガを現像したTIFFファイル(Rawファイルではありません)をNX Studioに読ませて…
コロナ19感染拡大第4波を受けて、東京・大阪等大都市圏に緊急事態宣言が発令されました。どこかに出かける予定だったのを中止して、仕方なく自宅で過ごされている方も多いと思います。この機会に写真の編集や整理を行って過ごすのも一興ではないでしょうか。…
本記事の概要 ・Geoff Daniell氏作成のフリーの赤変補正GIMP用プラグインを使い、さらに調整を加える褪色補正技法の紹介 ・各フォトレタッチソフトの赤変ポジに対するホワイトバランス自動補正能力の検証・GIMPの自動補正-平滑化機能の、赤変ポジ補正への有…