省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Bチャンネル再建法補正ツール簡易バージョンによる黄変写真補正事例 (2)

引き続き、Bチャンネル再建法補正ツール簡易バージョンによる補正事例をお見せします。補正するファイルは下記の画像です。この画像は2020年8月にBチャンネル補正法による補正結果をお見せしていますが、その時点はまだサポートツールの開発が不十分でした。…

ImageJ API レファレンスの URLが変わっています

最近、NIH (アメリカ国立衛生研究所) のサイトにある、ImageJのAPIリファレンスのURLが微妙に変わっています。3月下旬ごろ変更されているようです。そのため、GoogleでImageJの個々のAPIを検索を掛けると 404 File not found! エラーが出てしまいます(Google…

Bチャンネル再建法補正ツール簡易バージョンによる黄変写真補正事例 (1)

では、Bチャンネル再建法補正ツール簡易バージョンによる補正事例をお見せしていきます。今回は比較的容易に補正できるケースです。オリジナルは以下の画像です。何度か写真補正のサンプルとして使っている飯田線の流電・クモハ52003の写真です。 図1. オリ…

不均等黄変ネガ写真 Bチャンネル再建法補正ツール簡易版 (ImageJ & GIMP対応) 公開

本ページで紹介するツールの概要・補正の対象となる黄変写真は軽~中度に限定されるが、GIMP等によるマニュアル・レイヤー編集の必要なく、Bチャンネル再建法による補正ファイルを得られる簡易補正ツール さて先日、ネガカラー光被り補正ツールを考案・作成し…

ImageJ / Python Tips: イベントリスナー使用の陥穽

先日解説をつけた、MRC分子生物学研究所で公開している、ImageJの対話的ダイアログのサンプルプログラムを改造して、数値入力欄からパラメータ数値を得てプレビュー画像上にROI(注目範囲、選択範囲)を表示する、対話型ダイアログボックスを作ろうと思いまし…

ImageJ / Python 対話的ユーザインターフェースのお勉強

今まで、ImageJを使った自作の画像処理のプログラムを公表してきていますが、どうもユーザインターフェース周りが苦手です。自分のためだけにプログラムを書くには、自分が一番よく分かっていますので、インターフェースに神経を使う必要はありません。しか…

光線被りネガカラーフィルム補正術 (3)

目次 1. 光線被り補正の基本的な仕組み・準備 2. 補正第一段階 (基本補正) 3. 補正第二段階 (ポストプロダクション) (本記事) ----- 3. 補正第二段階 光線被り補正ツールだけでは、完全に赤みを消すことができない可能性がありますので、その場合追加補正を…

光線被りネガカラーフィルム補正術 (2)

目次 (予定) 1. 光線被り補正の基本的な仕組み・準備 2. 補正第一段階 (基本補正) (本記事) 3. 補正第二段階 (ポストプロダクション) ----- 2. 補正第一段階 2-1. ImageJ用光被り補正ツールの実行 ここでは、筆者が作成したImageJ用光線被り補正ツールを使っ…

光線被りネガカラーフィルム補正術 (1)

さて、先日開発中と書いておりました、パトローネにフィルムを完全に巻き込んでしまったときに起こりがちな、ネガカラーフィルムの光線被りを補正するツールを作成しました。使い勝手に不便なところはありますが、需要も多いとは思えないので、これで公開と…

空が青い...

先日の日曜日、空がとても青くてちょっと写真を撮ってみました。うまく再現できているかどうか。 富士山と梅 東京都心方面を望む 東京スカイツリー 青い空

ImageJ / Python Tips: 上端と下端の閾値のある二値マスクをどう書くか?

ImageJのコマンドに上端と下端に閾値のある一定範囲の明度で区切られたマスクを作成する、Thresholdコマンドがあります。 メニュー→ [Image]→ [Adjust]→ [Threshold] ImageJ Thresholdコマンド実行状態 これを Pythonのスクリプトで書くにはどうしたら良いで…

ImageJ / Pyhon Tips 画像ピクセルの輝度値の取得 / 設定・書換え

[2021.12追記: 誤りがありましたので一部記述を訂正しました] ImageJでPython (Jython) を使って画像の個々のピクセルにアクセスし、そこに記されている輝度(明るさ)の値を取得したり、設定(書換え)する方法についてのメモを記しておきます。 ■ピクセルの輝…

GIMPにおける疑似非破壊画像編集を考える

お断り: 以下の記事は、以前決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (6-2)で論じた記述をさらに編集・加筆してまとめたものです。なお、GIMP自体の入門には、明治大学で提供しているマニュアルが分かりやすいと思います。 1. GIMPにおける疑似非…

選択範囲を新規レイヤーに - GIMPを便利に! プロジェクト

以前、黄変ネガ写真の補正術の説明でGIMPはPhotoshopと異なり調整レイヤー概念がなく、画像 (塗りつぶし) レイヤーしかないので、疑似非破壊画像編集法を考える必要があると述べました。で、その際、色域選択を使って選択した範囲を、新規レイヤーに貼り付け…

惜別 185系 中間車たち

さて本年3/13のダイヤ改正を控え、3/12限りでJR東日本で特急「踊り子」で運用されていた185系が引退します。今後波動輸送に使われるのかどうかは分かりませんが、40年前近くに登場しており、また塩害もあると思われますので、いずれにせよ完全引退も間近いこ…

ImageMagickを使って、Exif情報を維持してTIFFファイルをZIP圧縮する

Vuescan+フィルムスキャナーを使って昔のフィルムをデジタル化していますが、16bit フル解像度で保存するとかなりファイルサイズを食います。TIFFファイルとDNG形式のRawファイルで保存すると、いずれも1枚 300Mほどのサイズになります。TIFFファイルの方はL…

「GIMPを便利に! プロジェクト」インデックス

2022.7.27追記 yasuo-ssi.hatenablog.com ※2021.6.13追記 6/10~12に掛けて、筆者自作のプラグイン3本についてアップデートを行いました。基本的には、複数の画像ファイルを読み込んだ際、最後に読み込んだファイルに対して動作するようになっていたのを、現…

GIMP / Python: GIMP3.0ではPythonプラグインの仕様が大幅に変わる

前回GIMP2.99.4をダウンロードをした、という話を書きました。Ver. 3.00に向けた開発バージョンです。既存のプラグインがどれぐらい動くかというのを確認しようとダウンロードしたのですが、2.10対応のプラグインは全滅です。 Python3ベースになる、というこ…

意外にうろ覚え... GIMPのユーザインターフェース設定

先日GIMPの開発中バージョン 2.99.4をダウンロードし、どんなものか見てみようと思いました。そこで、起動してみたところ、ダイアログの配置が違う... いつものダイアログ配置に並べなおそうと思いましたが、そこではたと気づきました。どうやってダイアログ…

画像ファイルをレイヤーマスクとして読み込むプラグイン - GIMPを便利に! プロジェクト

お知らせ 2022.7.25 に、当ツールをバグフィックス・アップデートしました。ダウンロード先は変わりません。 GIMPを便利に! プロジェクト、もうネタ切れかと思いましたが、一つ思いつきました。画像ファイルをレイヤーマスクとして読み込むプラグインです。…

レイヤーマスク編集モード切替プラグイン - GIMPを便利に! プロジェクト

お知らせ 2022.7.25 に、当ツールをバグフィックス・アップデートしました。ダウンロード先は変わりません。 さて、GIMPを便利に! プロジェクトの第2弾です。PhotoshopからGIMPに移行したときに、結構ストレスだった一つは、レイヤーマスク編集モードをオン…

蔵出し画像 福塩線 クモハ51067 (1977年3月)

福塩線と言えば、旧国鉄で初めて1M方式で設計された新性能電車105系が、当線用に初めて配置され、それから40年近く活躍している、いわば1M方式新性能電車の原点と言えます。しかしその前に、全国唯一、新幹線ブルー(青色20号)単色に塗られた旧型国電が活躍し…