省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

ART / CTL プログラミング

ART対応 相対色領域補正 CTL スクリプト アップデート版

昨年末にリリースしました ART用相対色領域補正 CTL スクリプトを今回アップデートします。 今回のアップデート内容ですが、 1) ダイアログ上のパラメータ調整項目の配置の見直し 2) 補正量に対するガンマ調整の新設 ([ガンマ補正] メニュー、従来はガンマ 2…

CTL プログラミング Tips: 行列を扱う組み込み関数

CTL は C / C++ のサブセットになっていますが、仕様が拡張されている部分もあります。C / C++ の標準ではない組み込み関数が用意されています。今回は行列を計算する組み込み関数を紹介します。 https://ampasctl.sourceforge.net/CtlManual.pdf ■行列を計…

CTLスクリプトでツールチップをサポート

ART の新バージョン、1.21.1 から CTL スクリプトでツールチップがサポートされます。 discuss.pixls.us 基本的には今までのスライダーやチェックボックス等のアイテムの定義の最後の引数として、ツールチップの文章を入れるとツールチップとして表示できま…

CTL プログラミング Tips: モジュールに配置する UI 要素の順番指定

ART の CTL プログラミングでは UI 要素として、 // @ART-param: [... コントロール文で、モジュールのコントロール要素を配置することができます。このコントロール要素を配置する順番ですが、プログラム上の // @ART-param: [... コントロール文 の順番で…

CTL プログラミング Tips: CTL の仕様の制約

CTL は基本的に C / C++ 言語のサブセットになっているようです。当然ながら C 言語で使える仕様がすべて使えるわけではなく、かなり限定されたものになっています。既に文字型変数は使えないという指摘はしておきましたが、詳しい説明は以下の説明書にあり…

CTL プログラミング Tips: そもそも CTL で何ができるか

いきなり細かい Tips に入ってしまいましたが、そもそも CTL で何ができるのか、明記しておきます。 CTL は色空間変換と、個々のピクセル単位の色の操作に特化した言語です。逆にそれ以外のことはできません。例えば、ピクセル全体の値を合算して何かの値を…

相対RGB色マスク画像作成ツール ART 移植版 ("相対色領域補正" CTL スクリプト)

さて、本年も余すところあとわずかとなりましたが、皆さまにとって今年はどんな年だったでしょうか。 ところで、ImageJ プラグインとして相対RGB色マスク画像作成ツールを本サイトで公開していますが、今回、ART Ver. 1.21 で新たにサポートされた CTL を使…

ART / CTL プログラミング Tips: 引数の指定で注意すべきこと

これから、ART Ver. 1.21 からサポートされた CTL によるプログラミングについて気付いたことを、気が向いたときに書いてみたいと思います。 今回は、関数における引数の指定についてです。まず典型的な関数の宣言パターンですが... voidadjustExposure(outp…

ART Ver. 1.21 新機能: CTL スクリプトサポート

ART Ver. 1.21 から搭載された CTL に関して、公式サイトの以下に説明があります。 bitbucket.org 本記事では、上記記事の日本語訳を掲載します。 ----------- CTL スクリプト CTL(the Color Transformation Language)は、カスタムピクセルレベルの画像変…