省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

モハ51第1次車を低屋根改造した 身延線のクモハ51808

こちらは、身延線のクモハ51808です。元々はクモハ51007で、身延線入線時に低屋根化され808に改番されました。当初は関東向けモハ51で戦後関西に行った車両です。しかも第1次車なので、当初は半室運転台で登場しました。おそらく更新修繕の際に全室運転台に…

クモハ60の中ではご縁のあった、身延線 クモハ60810 (蔵出し画像)

本車は、クモハ60の中では結構御縁のあった車両です。何度も撮影できる機会がありました。 クモハ60810 (静ヌマ) 1981.7 富士電車区 2-4位側の客用扉は桟入りで揃っていました。なお通風器は防寒対策で通風孔が塞がれています。本車は御殿場線経由で身延線に…

GIMP & 新・輝度マスク作成ツールによる ポジフィルムのほこり・カビ等デジタル補正 実践例

昨日、新・輝度マスク作成ツールをバージョンアップしましたが、今回はそれを応用した編集事例編です。 既にポジフィルムをデジタル化した画像の汚れ取りに関しては以下の記事に書いています。 yasuo-ssi.hatenablog.com ただ、この記事の場合は、カビもあり…

新・輝度マスク (Luminosity Mask) 作成ツール バージョンアップ

昨 (2021) 年11月に以下のページで新・輝度マスク作成ツールを公開しました。 yasuo-ssi.hatenablog.com 今回のバージョンアップは、反転ネガマスクを作る際に、従来の下限閾値の解釈だと不都合が出ることが分かったので、解釈のアルゴリズムを修正しました…

身延線富士電車区担当運行区間と1950年代車両配置の変遷

身延線の車輛を管理していた富士電車区 (現在は国鉄富士運転区を経てJR東海富士運輸区) は、元々は身延線の前身、富士身延鉄道の車両基地でした。しかし、身延線だけではなく、東海道線静岡地区ローカル運転や、中央東線甲府地区ローカル運転も担当していた…

御殿場線 旧形国電 電車運用図表 (1977)

既に身延線の旧形国電電車運用図表は公開していますが、やはり同時に沼津機関区から頂いた青焼きから、御殿場線の運用図表を掲載します。やはり元の青焼きが読みづらいので、原図から改めて書き起こしました。 御殿場線電車運用図 沼津機関区の御殿場線73系…

数少ないクロスシートのサハ48改造車 身延線 クハ47053 (蔵出し画像)

身延線にはサハ48を改造したクハ47が多数いましたが、大半は連合軍専用車指定を受けてロングシート化されたサハ48から改造したもので、クロスシートのままの改造車は3両しかいませんでした。本車はその少数派の1両です。 クハ47053 (静ヌマ) 1977.9 富士電車…

自分にとって活用頻度の高い自作画像補正ツールは?

このブログでは、フィルムを取り込んだものを中心とする写真補正のための自作ツールを公開していますが、個人的に使用頻度の高いものを紹介したいと思います。 1位. 相対RGB色マスク画像作成ツール (ImageJ対応) yasuo-ssi.hatenablog.com 圧倒的に使用頻度…

主に中間車として使用され、お顔の拝顔が困難だった 身延線 クモハ51850 (蔵出し画像)

こちらはクモハ51852と同様、クモハ43から改造されたクモハ51です。横須賀線時代に混雑緩和の目的で43008を改造し51202になり、さらに低屋根改造され51850になりました。なお、以前書いたように身延線車両の中では唯一側面サボ受けがヘッダーの上についてい…

運転台後部の窓が潰されていたのが特徴的な 身延線のクモハ51810 (蔵出し画像)

こちらは、モハ51の第1次車、関東向けのモハ51008を低屋根化した車両です。1935年度に製造された第1次車 モハ51001~010の特徴は、半室運転台だったことですが、これは大阪に移った後更新修繕で全室運転台に改修されました。しかしこの車はその改修の際、1-3…

ARTでフジフィルム Velviaをエミュレートした編集を行う

ARTのフォーラムに、フジのVelviaをエミュレートした S. Sowerby氏作成のLUT(ルックアップテーブル)ファイルを使った画像と、LUTを使わずにARTの編集機能のみでVelviaをエミュレートしてみた結果の比較を載せた記事があります。 discuss.pixls.us また、この…

飯田線を経由してやってきた 身延線 サハ45012 (蔵出し画像)

本車は、身延線にいたもう1両のサハ45です。1975年3月までは5両のサハ45が揃っていましたが、アコモ改造車の配備で、3両は大糸線に転出しました。本車は横須賀線退役後、他のサハ45とは離れ一人飯田線に行きました。しかし1969年他の仲間と合流しました。 サ…

Bチャンネル再建法の近景補正レイヤーに関する実験

Bチャンネル再建法による不均等黄変フィルムの補正では、近景補正レイヤーに対し、Rチャンネルを明るくしたイメージをマスクとして貼り付けています。これはこの補正法を考えた時に、Bチャンネルに対しGチャンネルの情報をミキシングしていきますので、色の…

幌枠が残っていた身延線のクハ47110 (蔵出し画像)

本車は元クハ58のグループの内、身延線では唯一幌枠が残っていた車両です。クハ58は1950年に上京して横須賀線に配備されましたが、1951年からの70系の投入でモハ32(後のクモハ14)を静鉄に転出させるにあたり、足りないクハの補充として全車モハ32のお供で静…

やはり変顔の 身延線 クハ55319 (蔵出し画像)

本車は55301と並んでやはり変顔だった車両です。55301は何枚も写真を撮る機会がありましたが、本車は探してみたらこの1枚しか写真がなく、なぜか、なかなか御縁がありませんでした。55301は、運転台のHゴム窓が、両方とも同じサイズでしたが、本車は右側の窓…

ImageJ対応・相対RGB色マスク作成ツール・バージョンアップ (Ver. 0.15)

拙作の相対RGB色マスク作成ツールを再度バージョンアップします。今回追加した機能は、作成したマスクを反転するオプションです。以下のダイアログの図をご覧ください。 相対RGB色マスクツール パラメータ設定ダイアログ ファイル選択ダイアログ、加工対象チ…

押込み式通風機が特徴だった飯田線クモハ54007 (一部蔵出し画像)

今回の車両は、飯田線で唯一押込み式ベンチレータを備えていたクモハ54007です。押込みベンチレータを備えていた... ということは一時仙石線で使われていたということです。仙石線使用後、飯田線に転属してきました。しかしクモハ54であったにもかかわらず、…

旧形国電のサボ受けその他いろいろ

ここのところ身延線を中心に旧形国電の写真を紹介していますが、行先表示や列車種別表示などの目的でいろいろなサボ受けが存在します。中には謎のサボ受けもあると思いますので、それらについて紹介してみたいと思います。因みにサボとは、サイドボードを略…

ARTを使ったネガカラーフィルム画像のポジ化過程 スクリーンキャプチャ動画

ARTのオンラインフォーラムの以下のページに、ARTを使って、デジタルカメラでネガフィルムを撮ったRawファイルをポジ転換しホワイトバランス調整まで行っていく編集過程の、作者である A. Griggio氏によるスクリーンキャプチャ動画が掲載されています。ポジ…

低屋根化されながら身延線に行かず仕舞いだったクモハ51804 (蔵出し画像)

今回紹介する車輌は、中央西線や大糸線で使われたクモハ51804です。身延線では使われませんでしたが、身延線とは、ちょっと掠る程度のかかわりはありました。元々はクモハ51004でしたが、身延線で使われることを前提として低屋根化され改番された車両です。…

当初飯田線用にクハ化された 身延線 クハ47059 (蔵出し画像)

先日サハ48001をクハ化したクハ47057を紹介しましたが、本車はサハ48002をクハ化した車輌です。本車の経歴もクハ47059と非常に似ており、戦後連合軍専用車に指定されたあと、クハ化され飯田線に配置された経歴も同じです。ただサハ48001は山手線に配置されま…

相対RGB色マスク画像作成ツールによる画像補正のポイント

先日、相対RGB色マスク画像作成ツールのバージョンアップを公開しました。またこれを使ったカビの痕跡取りや、現像失敗ネガフィルム画像の補正についても公開してきました。このツールで作成したマスクを使って画像補正する際に気づいたいくつかのポイントに…

元々はモハ42だった変わり種 身延線 クモハ51830

今回は身延線の珍車の中の一両、クモハ51830です。長年阪和線の異端児 (アイドル?) として活躍した車両ですが、京阪神緩行線103系投入の余波を受けて身延線に押し出されてきた車両です。元々は、モハ42を片運化 & 3扉化し、しかもMT-30へ出力増強まで行って…

こちらは幌なし もう1両の元関西急電サロハ46 身延線 クハ68107 (蔵出し画像)

さて、先日元サロハ46だったクハ68109を紹介しましたが、こちらも同じサロハ46→クロハ59→クハ55→クハ68と複雑な経緯を経てきた車両です。なお、関西向け43系のサロハ46は4両いましたが、その後身のうち2両が身延線にいたことになります。後の1両(クハ68111)…

ART (およびdarktable) において一部CANON RFカメラのレンズ情報が不正確になる問題

ARTのフォーラムで、CANONのRFカメラにおいてレンズ情報が不正確になる問題が報告されています。すべて不正確なのではなくレンズの組み合わせによって正しかったり、正しくなかったりするようです。ここで報告されているのは Canon R5を使ったケースですが、…

常磐線、飯田線で使われた経歴のあった 身延線のクハ47005

こちらは身延線の原型クハ47としてはオーソドックスだったクハ47005で、006との見分けが困難だった車両です。この車は比較的良好な条件で、何枚も写真を撮る機会がありました。 クハ47005 (静ヌマ) 1981 富士電車区 クハ47005 (静ヌマ) 1980.12 富士電車区 …

関西色を残していた 身延線 クモハ51826 (蔵出し画像)

こちらも、身延線旧形国電末期の日常輸送の主力として活躍していたクモハ51です。本車も828と並んで関西色豊かなクモハ51だったことが特徴で、関西型通風器が残っていた点、そして床下機器を見ると関西生まれのクモハ51だったことがすぐ分かります。通風器も…

御殿場線時代の奇数車を方向転換した 身延線 クモハ60812 (蔵出し画像)

こちらも地味に身延線の輸送を担ったクモハ60の一両です。正面は癖がなく、非常にオーソドックスな関東の旧型国電の表情をしています。但し通風器がつぶされていたのが残念でしたが... クモハ60812 (静ママ) 1977.9 富士電車区 クモハ60812 (静ヌマ) 1979.5 …

関西向けクハ55をセミクロス化した 身延線 クハ68095

旧形国電末期の身延線には半流のクモハは多数いましたが、クハは3両しかおらず、いずれも関西・京阪神緩行線向けクハ55を編入したクハ68でした。戦時体制でなければ、本来クハ68として生産されるべき車輌だったと言えます。本車は68103と同様運転台左窓が2段…

ART 遠近歪み(パースペクティブ)補正の使い方 - ARTの基本編集操作

今回はARTの遠近歪み (パースペクティブ) 補正の基本的な使い方について説明します。なお翻訳は以前はパースペクティブ補正としていましたが、日本語としてより分かりやすいかと、Ver. 1.12.1から遠近歪み補正に改めました。原語は Perspective correction …