省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

電車の向きと身延線旧形国電車両

以下、当ブログで電車の紹介を行う時に車両向きについて説明することがありますが、ここで車両の方向の名称について説明しておきます。旧国鉄 (そして現在のJRでも) 電車の運転台を右側に向けた時に、その右端を1位 (第1エンド) と称します。またその反対左…

間もなくART 1.12.1 がリリースされます (→されました)

近く、フリーのRaw現像ソフト、ARTが、Ver 1.12.1 にアップデートされる予定です。基本はバグフィックスですが、色順応変換(Chromatic Adaptation Transformation, CAT)機能が追加されるようです。→ 本日(2022.1.30)付でリリースされました。 カラーマネジメ…

ART / RawTherapee ユーザコマンド機能マニュアル

ART にはユーザコマンドという簡単なプラグイン機能があります。ARTの設定保存ディレクトリに簡単な実行命令を書いたテキストファイルを置くことで、ARTのファイルブラウザ上で、コンテキストメニューからユーザが指定した外部実行ファイルを使った命令を実…

身延線旧形国電 クモハ60 車番読取不能時の車番同定フローチャート

身延線の旧型国電時代末期、クモハ51に次ぐ勢力がクモハ60でした。もともとクモハ60は1967年の御殿場線電化で、首都圏各地(主に常磐線・横浜線)から御殿場線用に沼津機関区に集められたようですが、1969~70年度に掛けて17m車のクモハ14を一掃することとなり…

フォントフェイスの比較 (明朝体) Windows標準 vs. フリーフォント

さて、先日ゴシック体のタイプフェイスの比較を行いましたが、ついでに明朝体のタイプフェイスの比較も行ってみます。やはり Libre Office Writerでサンプルをお見せしますが、Windows上で走らせています。 まず、Windows標準の游明朝から... 英数部分は Tim…

EF58トップナンバー EF58 1 (蔵出し画像)

だいたい旧形国電ばかり追いかけていて、機関車はあまり真面目に撮っていませんでしたが、たまたま身延線に出かけていて、東海道線の富士駅でとらえた EF58のトップナンバー EF58 1 です。所属は浜松機関区だったようです。 EF58 1 (1981 富士駅) 当時東海道…

身延線旧形国電 クモハ51 車番読取不能時の車番同定フローチャート

身延線には、かつて旧形国電運用時代、主力としてクモハ51が活躍していました。このうち、他形式から改造された51830, 850, 852はその形態から容易に区別できますが、オリジナルのクモハ51から改造された51800~828 (偶数番のみ) の車番の同定は番号が写って…

ART現像例: 夜間撮影画像の補正

今回は Nikon のカメラを使って夜間に撮影した写真の ART による代替現像例をお示しします。Nikon D5500を使って撮影した元画像が下です。測光はマルチパターンを使用しています。また画像は Rawファイルに含まれる Jpegプレビューイメージです。つまりカメ…

原型を比較的維持していた身延線のクモハ51800 (蔵出し画像)

こちらは身延線のクモハ51です。身延線は当時自宅から日帰りで行ける距離だったので、ちょくちょく出かけました。本車は身延線にいたクモハ51のうち、番号上は一番若番の車輛でした。とはいえ、低屋根改造されたあとの番号付与は必ずしもオリジナルの番号順…

Linux (Ubuntu) における ImageJのインストール

先日 Windows に関して、ImageJのインストール方法について説明を掲載しましたが、今回はLinux (Ubuntu) におけるインストールを説明します。 当然ながら Linux においてもまず Java 実行環境 (JRE) のインストールが必要になります。但し、Fijiのインストー…

飯田線のクモハ42008 (蔵出し画像)

クモハ42というと、宇部・小野田線で2003年まで、70年間活躍し、どうやら現在も車籍があるらしい42001があまりにも有名ですが、実は飯田線の方にもっとたくさんいました。飯田線にはクモハ42008, 009, 010, 013 の4両が在籍していました。クモハ42は43ととも…

逆光でハイライト/シャドウの差が大きく暗い写真を ART 対数トーンマッピング機能で補正する

先日、Nikon D5500 明暗差の大きいシーンの写真補正テストという記事を公開しましたが、ARTの対数トーンマッピングは、逆光の明暗差の大きいシーンの補正用途にかなり使いやすいです。従来の写真編集ソフトでは、このような補正に、シャドウ/ハイライト機能…

日本語フォントフェイスの比較 (ゴシック体) Windows標準 vs. フリーフォント

darktableの日本語表示を確かめるために、いろいろゴシックフォントをダウンロードしてきて確かめてみました。ついでに、ゴシック体のタイプフェースの比較をしてみたいと思います。Linux 上でフリーのゴシック体のフォントがどの程度使えるのかも検証してみ…

Windowsにおける ImageJ (Fiji distribution) のインストール方法

ここで、拙作の画像補正ツールを使用するための、ImageJ、Fiji Distribution の Windows におけるインストール方法をまとめておきます。オリジナルの ImageJ はWindows 用のインストーラーがありますので、解凍してダブルクリックすれば簡単にインストールで…

Nikon D5500 明暗差の大きいシーンの写真補正テスト (NX Studio & ART)

本記事の要点 ・Nikon D5500 (および、おそらく他のNikon 一眼、ミラーレスカメラも) で明暗差の大きいシーンを撮るときは、ハイライト域、またはそれに準ずる明度域を基準にスポット測光 & 露出補正して撮影する。マルチパターン測光はハイライト域がクリッ…

画像処理ソフトのプレビューと出力ファイルのカラーが一致しない!? - カラーマネジメントの基本の"キ"

Raw現像処理ソフトや画像編集処理ソフトでのㇷ゚レビューと、出力ファイルの色合いが異なるという経験はないでしょうか? 例えばこんなことを書いているブログがありました。 shudooooooon.com この中で RawTherapeeはㇷ゚レビューと出力画像の色合いがかなり…

D5500で撮影した写真を NX Studioを使って印象に近づける

先日ARTを使ってハイライトクリッピングした画像を補正してみましたが、同じことをNX-Studioを使ってやってみます。Rawファイルは同じものです。まずオリジナルから... オリジナル トーンカーブでトーンを変え、空を暗くします。さらに、空の色味が今一つな…

Nikon D5500で青空を見た目に近くなるように撮る

D5500で空を撮ると白っぽくなることが多いと思っていましたが、ARTで編集してみてその主原因はハイライトクリッピングであることが明らかになりました。そこで露出補正で修正することを考えてみます。以下画像はいずれもRawに含まれるJpeg画像データです。つ…

ARTはappimageでもインストール可能

昨日、Linux (ubuntu)におけるARTのインストール情報を書きましたが、Linux へは、 appimageを使ったインストールも可能です。そもそも appimage とは何かということは、以下のサイトの記事をご覧ください。 www.virment.com ARTのappimage は、Alex Worosch…

ARTをLinux (Ubuntu) にインストールする

Linux ユーザになって2日が経ちました。Linux (Ubuntu) をインストールしてみて、darktable や GIMP に比べて ART のLinuxへのインストールが初心者にとって難しいことが分かりました。darktable や GIMP は、Ubuntuのソフトウェアセンターのような機能から…

飯田線のクモハ52002 (一部蔵出し画像)

2022年明けましておめでとうございます。最近は主に写真補正編集技法や編集ツールの開発・紹介がメインになっておりますが、もともとは昔撮りためた鉄道写真を展示しようと思って始めたブログでした。このために変色したネガ写真を救済しようと、写真補正ツ…

Ubuntu他、一部Linuxで生じる日本語表示トラブル回避用 darktable3.8 テーマファイル

darktable におけるフォント変更に関する続報です。 Ubuntu 他の一部日本語 Linux システムでは darktable の日本語が一部途切れて全部表示されないという問題が発生します。基本的に Noto Sans CJK フォントがデフォルトの日本語フォントとして採用されてい…