2023-01-01から1年間の記事一覧
lensfun のデータは大半のフリー・オープンソース・ソフトウェア (FOSS) の Raw現像ソフトで使われていますし、市販の Raw 現像ソフトでも lensfun のデータに依存しているものがあります(SYLKYPIX, Affinity Photo等)。 ただ、lensfun のデータはボランティ…
先日、ARTのオンラインディスカッションに、Linux上のARTは10bit画像表示出力に対応しているか、という質問が掲載されました。 discuss.pixls.us 最近、10bit出力に対応したモニタやビデオカードが発売されています。 例えば... acube-corp.com これに対して…
darktable で任意の色に変更させるモジュールです。L*a*b* 色空間で動作します。 シーン参照ワークフローでは、推奨モジュールではないので、本モジュールは、モジュール名を入力して検索して呼び出してください。呼び出されると下記のようなダイアログが現…
darktable のカラーゾーンモジュールは、基本的には多くの Raw 現像処理ソフトにあるモジュールと同じで、NX Studio であれば LCH エディタ、OM Workspace であれば色調整 (但しUIは円状で異なります)、ART や RawTherapee であればカラーイコライザと同様で…
シグモイド・モジュールは、2022.12の Ver. 4.2.0 から新たに正式に導入された、シーン参照からディスプレイ参照へトーンマッピングを行うモジュールです。同様のトーンマッピングを行うモジュールにはフィルミックRGBやベースカーブ (ディスプレイ参照ワー…
pixls.us のオンラインディスカッションを見ていたらちょっと面白いスレッドが立っていました。 discuss.pixls.us 紫外線による露光過多でクリップした画像をどうやって補正したらよいか、という話題です。 問題提起者によると、コロンビアのロスネバドス国…
Pixls.us に FOSS の 写真編集ソフト Lightzone のフォーラムが昨年末に開設されました。 discuss.pixls.us 現在、Lightzone の公式サイトは以下になっています。 github.com 元々の最初にこのプロジェクトを始めた方は異なるようですが、創始者の方々は手を…
RawTherapee から引き継いだ、L*a*b* 色空間でカラー調整を行う編集モジュールです。L*a*b* 色空間は 原色によってチャンネル分割する RGB 色空間とは異なり輝度と色をチャンネルとして分離しているので、輝度を調整しても色に影響を与えにくいという特徴が…
こちらは元々中央線の201系置き換えのために登場した E233系のトップナンバー T1 編成です。2006年暮れから順次投入されました。JR 東日本ではいつの間にか最大勢力となりました。すでに登場以来 17年が経過しています。 中央線高尾以西の山区間にも運用する…
先日、苦労して空の補正を行った事例を掲載した画像です。これを今回バージョンアップしたImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.5 を使ってマゼンタ補正を行ってみます。 まずオリジナルから... 図1. オリジナル そして一旦、Bチャンネル再建法…
darktable の標準的カラー調整モジュールの中でも一番分かりにくいのがこのカラーバランス RGB です。マニュアルには、カラーグレーディング (演出的調色) 編集を行う際に、最初にスタートポイントとなる画像を作るために、色被りなどを補正して、色調に誇張…
相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.5バージョンアップ記事に、これを使った補正事例は別途記事にすると予告しておきました。本記事はそのマゼンタ補正事例編です。 まず、すでに何度か掲載している、フィルムスキャンの際にマゼンタ被りを起こしている画…
前回のバージョンアップの際に予告しておいたように、ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツールを Ver. 0.5 にバージョンアップします。 今回のバージョンアップの主な仕様は... 1. 32 bit 画像対応 2. 作成するマスクのコントラスト調整スライダの設置 の…
Photoshop を使っていて、GIMP に移行したときにちょっとまごつくことの一つに、描画キャンバスのサイズの変更があります。Photoshop だと、[イメージ] → [カンバスサイズの変更] でキャンバスサイズを広げると描画キャンバスのサイズ変更とともに、広がった…
darktable は非常に柔軟にいろいろな設定が可能ですが、その分パラメータが多く、初心者は、RawTherapee 程ではないにしろ、どれがどれだかわからず途方に暮れる可能性が高いです。 その上、darktable のシーン参照ワークフローでは、ART などとは異なり、新…
darktable のカラーキャリブレーションは、画像の色被りの修正やホワイトバランスを調整する中核的なモジュールとされています。基本的には本モジュールを使い、ホワイトバランスの取れた「正常な」画像になるよう色を調整することが想定されており、その上…
昨日 (日本時間では本日 朝4時ごろ)、DP Review のニュースが更新され、当面はなんとか存続するようです。 https://www.dpreview.com/news/8995784126/dpreview-an-update 最終的にシャットダウンが回避されるのかどうかは分かりませんが... 一方、DP Reviw …
今まで、なぜか DP Review では、簡単な紹介しかされていなかった On1 の Raw現像ソフト、Photo RAW のレビューが掲載されています。全ての機能について試したわけではないと断りつつも主要な、特徴的な機能に基づいて評価されています。 https://www.dprevi…
ART のオンラインディスカッションに以下のようなスレッドが立ちました。 discuss.pixls.us Canon Poershot Pro 70 の Rawファイルを開こうとすると ART がクラッシュするというのです。結局結論としては ART ではこのファイルを扱えないということです (な…
GIMPの目玉プラグインの一つである、「スマート消去」を含む Resynthesizer は、Python スクリプトを含むため、Python-fu の仕様が大幅に変わってしまった Ver. 2.99.x 開発版では動きません。 しかし、現在 別の方による Resynthesizer の開発版への移植作…
darktable で出力するカラープロファイルはどのように指定すればよいかとの質問が出されていました。この方は eciRGBという形式で出力したいということでした。 discuss.pixls.us 結論から言うと、これを指定する icc プロファイルを $DARKTABLE/share/darkt…
Ilya Palopezhentsev 氏による、以下のブログに、RawTherapee とデジタル一眼カメラを使ってフィルムスキャニングを行う方法に関する解説が掲載されています。 ipalopezhentsev.github.io なお、 Ilya Palopezhentsev 氏の説明は、2020年の RawTherapee 開発…
こちらは、先日公開したクモハ12を撮った同じ日に弁天橋電車区で撮った 101 系です。パンタグラフを見て、中央線山用に低屋根で製造された 101系 800代とすぐわかって撮影しておいたものです。 クモハ101-195 (南テシ) モハ100-810 ただ、山用 101 系とは言…
この記事はノウハウというよりは、どちらかというと試行錯誤の記録です。以前にもサンプルとして出しましたが、以下、激しく黄変した画像です。 オリジナル この画像に一旦 B チャンネル再建法を適用すると下記のようになりました。 Bチャンネル再建法適用後…
非常に強力なノイズ低減機能で知られる フランスのソフトウェアメーカー DxO PhotoLab 6 と PureRAW3 のレビューが DP Review に掲載されています。 PhotoLab6 レビュー (2022.12.19) https://www.dpreview.com/reviews/dxo-photolab-6-review-a-powerful-al…
JR東日本の忘れ物検索システムが優秀です。最近はチャットシステムも導入されているようで、こちらはまだ使ったことはありませんが、とにかく忘れ物センターに電話すると、忘れ物が届けられてさえいれば、かなりの確率で見つかります。最近のJR東日本の通勤…
先日(2023.3.1)公開したクモハ12052に続いて、同じ日に撮影したクモハ12053の写真も公開します。これもいずれも黄変からの新規サルベージ画像です。なお、黄変からの補正過程は、クモハ12052記事に提示しましたので、本記事では省略します。クモハ12053は鶴…
GIMP の選択範囲関連ツールは、デフォルトの状態では、ツールボックスの以下の部分に3つのグループに分かれて配置されています。 ツールボックスにおける範囲選択系ツール デフォルトでは各グループの構成は以下のようになっています。なお、各ツールに関し…
レンズが光学的補正よりもデジタル的補正を前提とするようになってきた、というお話を先日紹介しましたが、それもあって再度レンズの色収差補正の比較を行ってみたいと思います。今回は、Nikon の AF-P Nikkor 70-300mm F4.5-6.3を使ってみます。ワイド端の7…
先日、さほど褪色していないネガカラースキャン画像のマゼンタ被りを補正する記事を書きました。その最後に、「補正レシピを保存できない GIMP を使うよりは、補正レシピを保存できる ART や darktable を使って補正を行ったほうが良いかもしれません」と書…