Wine を使うと、古いバージョンなら Microsoft Office も動くという話をネットで見かけました。手持ちに、以前使っていたけれども今パソコンから外している Office 2010 があるので試しに Wine 上でインストールを試したところ、見事に途中でコケました。
まあ、そんなにうまい話が転がっているわけはないな、と思っていましたが、また検索を掛けてみると、Play on Linux という Wine のフロントエンドプログラムを使うと、インストールできるというような情報があります。ただ、日本語環境で Play on Linux を使うには、単純にインストールしただけではだめなようです。以下に、日本語環境における Play on Linux のインストールの仕方の指南がありましたので、それに従ってインストールします。
インストールした Office ですが、今私の環境で iBus を使っているためなのか、ちょっと日本語入力が不便です。Excel や Power Point はさほど問題がありませんが、Word でかなり入力にタイムラグが出ます。とても常用する気にはなれません。基本、Libre Office で文書を作成し、互換性確保のための最後の整形に Word を使うという使い方になるかと思います。
先日、ImageJ上における 32bit 画像の扱いについて記事を書きましたが、それを基に、画像の bit 深度を変換したり、32bit画像の場合、最大値を変更したりするサンプルプログラムを書いてみました。意図通りちゃんと変換してくれます。
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# Converting image bit depth and max value # (c) 2023 Ohnishi, Yasuo from ij import IJ, ImagePlus from ij import WindowManager as WM from ij.io import DirectoryChooser, OpenDialog from ij.plugin import ChannelSplitter, Duplicator from ij.process import ImageConverter from ij.gui import GenericDialog from loci.plugins import BF import os import sys from org.python.core import codecs codecs.setDefaultEncoding('utf-8')
なお、8bitや16bitの画像を32bitに変換したとしても、画像データは全く変わりません(これは、8 bit画像を 16 bit 画像に変換しても同じ。一方 bit 深度を落として変換する場合は、bit 深度に合わせて最大値を落として自動調整)。この点は、GUI上で変換しても、プログラムからAPIを使って操作しても同じです。例えば、0~65535の16bitデータを32bitに変換しても、0~65535のままです。このデータを0.0~1.0に変えたければ、さらに65535で割るという操作が必要です。また計算上、マイナスの値になっても、正負符号付なので、そのままマイナス値のデータは保持されます。
なお、データを0.0 ~ 1.0 の小数浮動点データに直したときに、ImageJ 上で真っ暗に表示されてしまうことに対する対策ですが、明度の表示させる最小値・最大値の範囲を指定するには ImageJ の API ですと、ImagePlus に、setDisplayRange(double min, double max) というメソッドがありますので、これを使うのではないかと思われます(確認済み)。UI 上からは表示すべき明度範囲を指定するメニューは見当たらないようです(見逃しているかもしれません)。ImageJ は、まだまだ 8 bit データを扱うことを前提としている部分が多いので、この辺りは今後改善されるのかもしれません。