省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

中央東線 211系 日常の記録: クモハ211 -1007 他 (N323 編成)

 中央東線 211系 日常の記録、今回はクモハ211-1007他です。本車はもともと高崎線用のセミクロス車として製造されたグループです。もともと耐寒耐雪設備を備え、ドアボタンも当初から設置されていました。高崎線では当時211系に関しては、5両編成が基本で、それをベースに、モノクラスの10~15両の編成を組んでいました。最初に高崎線に投入されたグループでは、セミクロスシート車対ロングシート車の比は1:2 で、東海道線では基本編成がセミクロス、付属編成がロングでしたが、高崎線系等ではロングシートの比率の方が高くなっていました。これは当時大宮ー上野間が東北線と共用で列車の増発余地がなく、朝夕のラッシュの混雑が東海道線よりも深刻だったためです。

 その意味で、セミクロスシート車である本車は貴重な存在です。

 

クモハ211-1007 (長ナノ) 2022.8 甲府 山側

クモハ211-1007 (長ナノ) 2023.10 大月 海側

モハ211-1007 (長ナノ) 2022.8 甲府 山側

モハ211-1007 (左) + クハ211-1007 (長ナノ) 2022.8 甲府 山側

クハ210-1007 (長ナノ) 2023.10 大月 海側

本編成の車歴です。

1986.3.12 川崎重工製造 (高シマ) → 2005.12.10 高タカ → 2014.3 長ナノ → 現在に至る

 もともとは高崎線用として民営化前年製造され、当時の新前橋電車区に配備されました。当初は5両編成で、サハ211-1013 と 1014 を挟んだ McMTTTc 編成でした。しかし、JR東日本の 4扉化車 E231系の配備で2012年9月運用を離脱、2013.5.29 に長野総合車両センターへ入場となり、そこでサハを撤去して廃車の道へ、残りは他線区への転用を考慮して一旦、6.12に北長野駅にで休車待機となりました。1年半後、中央東線への活用が決まり、2014.2.5にいったん整備のため大宮総合車輛センターへ移動、そして2014年3月31日に長野車輛センターに転属します。しかし、直ちに運用されることはなく、2014.7.17には、豊田車セ武蔵小金井派出に疎開します。

 そして、2014.12.4-5 に八トタの115系の運用を置き換える形で運用に入ります。当初は八トタの運用に長ナノへの入出場を加えた首都圏中心の運用に限定されて使われており、車内の路線図表示も長野管内のものではなく、首都圏のものが掲示されていますが、現在では必ずしも首都圏中心の運用に限定されなくなりました。



動画撮影という観点から、交換レンズ式カメラを論ずるサイト EOSHED.com

 動画撮影用カメラという観点から交換レンズ式カメラを論じるサイトを見つけました。

イギリスの映画制作者、Andrew Reid 氏の個人サイトです。2009年の Canon のカメラに動画撮影機能を搭載して注目を集めたことに刺激を受け、サイトを開設されたそうです。英語で、カメラの使用方法解説書も書いておられる様です。意見交換のできるフォーラムもあります。

www.eoshd.com

 

RawTherapee 次バージョン (Ver. 5.11) が数週間以内に出ます

 pixls.us のオンラインディスカッションに、 RawTherapee Ver. 5.11 が数週間以内にリリースされるとの情報が上がっています。すでに次期リリースに向けて、新たな機能の追加等は凍結されているそうです。

 RawTherapee ファンの方はご期待ください。

 

discuss.pixls.us

[追記]

主な変更点です。

・キュー出力場所テンプレートの新しいパスおよび日付形式指定子
・キューの出力場所のプレビュー
・最大ズーム率を設定可能に
・大半の GUI 要素にリアル HiDPIを適用可能に
・ファイル ブラウザでの再帰的なサブフォルダー ファイルの参照を可能に
・DNG ファイルに埋め込まれた DCP を使用するオプションの追加
・色の見え方モジュールで複数の編集を選べるように:
        基本モードの簡略化
        CAM16 用の新しいトーン マッパーの追加 (シグモイド)
        白黒モード
        ハイライト減衰
・ホワイトバランスの色合い(Tint 緑ーマゼンタ)の範囲を拡大
・ CAM16 で色の見え方モデルと光源を使用する場合、白黒モード適用前に詳細レベルのコントラストを調整を許可
・評価と色ラベルを XMP と同期するオプションの追加
・選択的編集 (以前のローカル調整):
        グローバルモードの追加
        ほとんどのツールに deltaE プレビュー ボタンを追加
        ツールごとに段階的調整可能な境界ぼかしフィルターを追加
・画像保存の際 EXIF に日時変更の設定を可能に
パナソニック 12 ビット v6 デコーダの追加
パナソニック v8 デコーダの追加
富士フイルム非可逆圧縮デコーダの追加
JPEG XL画像のインポート
PowerPC に最適化されたビルドのサポート
・アップグレード時に新しくサポートされるファイル拡張子を自動的に追加
・Raw 埋め込まみメタデータによるレンズ補正
        富士フイルム幾何学的歪み、ケラレ、色収差
        DNG:幾何学的歪み、ケラレ、色収差
        オリンパス / OM デジタル ソリューション: 幾何学的歪み、色収差
        ソニー幾何学的歪み、ケラレ、色収差
・LibRaw を使用したRaw画像デコードのオプション (デフォルトで有効)

 

色の冴えない四半世紀以上たったカラーネガフィルムスキャン画像を補正する (GIMP 実践編)

 GIMP の場合ですが、相対的な色領域をうまく選択するようなツールがありません。Photoshop の場合は [特定色域の選択] というツールがあって、色領域の選択に不便な面はありますが、ある程度相対的な色領域のダイナミックレンジを広げることができます。

 GIMP に関しては一応色相・彩度ツールで、、相対的な色領域を選択できるのですが、色相をずらす編集しかサポートされていません。

色相・彩度

 したがってこのような編集に不便です。このため、GIMP 上で使える適切なマスクを作成するため、以下のようなツールを作成して配布しています。

yasuo-ssi.hatenablog.com このツールを使って、相対的にマゼンタの部分や、青、黄色の部分を指定したマスクをかけ、それでトーンカーブやレベル補正を使って色の補正を行います。

■マスクの作成

 まず、マスク画像を作成するために別ソフト、ImageJ を使う必要があります。そのため最初に必要なマスク画像をまとめて作成してしまいます。

 作成するのは相対的マゼンタマスク、相対的青マスク、相対的黄マスクの 3 枚です。

○マゼンタマスク

 相対RGB色マスク作成ツールを起動し、マスク作成対象チャンネルに、マゼンタ/グリーンを選択します。

マスクを作るチャンネルの指定

 なお、上の例ではリニアワークフロー適用にチェックが入っていますが、適用したほうが良いかどうかは、各自ご判断ください。

 次にパラメータ設定画面になりますので、プレビュー画像を見ながらパラメータをご設定ください。パラメータの意味については上記マニュアルをご参照ください。

 このケースでは若干赤に対して感受性を高めてマスクを作りました。空のマスクを弱めるためです。

パラメータ設定

 上の図のパラメータ設定で作成されたマスクが下記です。

マゼンタマスク

○青マスク

 引き続き相対的に青い部分を指定するための青マスクを作ります。対象チャンネルはイエロー/ブルーです。

チャンネル選択

 同様に、プレビュー画面を見ながらパラメータを設定します。以下のケースでは、空のマスクを強めるため、若干緑への感受性を高めています。

パラメータ設定

 上の設定から作られたマスクが下記です。

青マスク

○黄マスク

 最後は黄マスクです。対象チャンネルは青マスクと同じです。下記の設定ではやや赤への感受性を高めました。

パラメータ設定

 できたマスク画像は下記です。

作成された黄マスク

GIMP 上でのトーンカーブを使った編集

 次に GIMP での編集に移ります。

○編集レイヤーの複・作製

 まず編集レイヤーを作るために、元画像のレイヤーを 3 つのレイヤーにコピーします。それぞれに上で作成したマスクを掛けます。

レイヤーを3つコピー

 まず、マゼンタからマスクを掛けます。この時、GIMP には拙作の以下のプラグインがインストールされていることを前提とします。

yasuo-ssi.hatenablog.com なくても、マニュアルで各レイヤーにマスクを追加し、コピペでマスク画像をそのマスクに貼り付ければよいのですが、ちょっと手間になります。

 拙作のプラグインが入っていると、[ファイル] の下に、[マスクとして読み込む] がありますので、まず、マスクを掛けたいレイヤーを指定した後、このプラグインでマスク画像を読み込めばすぐマスクが掛かります。

レイヤーにマスクを掛ける

マスクが掛かったところ

 レイヤー名は何の色を補正するのか分かりやすく改名したほうが良いと思います。上ではマゼンタ補正レイヤーを Mg としています。

 同じ要領で、青、黄色マスクも掛けていきます。

それぞれの補正レイヤーにマスクが掛かったところ

○マゼンタ除去編集

 次にトーンカーブを使って色の補正に入ります。マゼンタを除去する場合は G カーブを上げて、マゼンタの補色である 緑味を増やします。併せて、B カーブに S 字の編集を入れてみました。空などは青みを増し、森などは黄色味を増すためです。

マゼンタ補正中

○青ダイナミックレンジ拡張編集

 次に青のダイナミックレンジを広げます。青補正レイヤーで、B カーブを引き上げて青みを増します。

青ダイナミックレンジ拡張中

○黄ダイナミック拡張編集

 黄色のダイナミックレンジの拡張は、黄色補正レイヤーにて、トーンカーブで B カーブを引き下げます。画像を見ながら中域以下を引き下げてみました。また緑の鮮やかさを増すためやはりシャドウ域中心に若干 G カーブを引き上げてみました。

黄ダイナミックレンジ拡張中

○ホワイトバランス

 ホワイトバランスの調整は一旦可視部分をレイヤーにしてそのレイヤーに対し編集を加えます。

可視部分をレイヤー化

 以下では、自動補正のホワイトバランスを使ってみました。

ホワイトバランス自動調整

 但し、ART のようにピックアップツールを使ってホワイトバランスを取ることもできます。この場合はモジュールが違い、[レベル] を使って、無彩色のホワイトポイントと、ブラックポイントを指定して調整します。

レベル補正

 ピックアップのアイコンを指定して、画面上の無彩色 (にしたい) ホワイトポイントとブラックポイントをピックアップします。

 これは分かりにくいですが、これは Photoshop の UI を踏襲しています。

○全体トーンカーブ編集

トーンカーブ調整

 最後にトーンカーブで明度を指定して、カーブをいじって編集します。終わって出力したのが以下の結果です。

 

出力結果

 ART で編集すると、その編集を他の画像に流用できますが、GIMP だとそれができません。1枚、1枚編集しなければなりませんので、そこがちょっと手間になります。



 

 

長野電鉄からやってきた 上田交通モハ5271

 今回は旧形国電ではなく上田電鉄の旧形電車です。

 当時、上田交通の昇圧に伴う丸窓電車の引退の話を聞き、青春18きっぷで上田まで行き、撮影した車両です。車体の割に大きなパンタが特徴で、そのため見た目的には小さくかわいらしく見える車両です。

上田交通 モハ5271 1986.9 上田原車庫

上田交通 モハ5271 1986.9 上田原車庫

上田交通 モハ5271 1986.9 上田原車庫

 Wikipedia の記述によりますと、この車両はもともと長野電鉄で使用されており、長野中心街の路線の地下化に伴い、AA基準に達しない旧型車両を淘汰して1980年に上田交通に譲渡下とあります。したがって、この時点で上田交通には 6 年在籍していたということになります。

 本車は1927年8月に川崎造船所 (のちの川崎車輛→川崎重工) に長野電鉄向きデハ350形 352 として製造されたようです。大正末期から昭和初期にかけて川崎造船所が独自に設計し、各地の私鉄に売り込んでいた川造形電車の1両だったようです。

 電動機は出力75Kw のウェスティングハウス・エレクトリック製で、大きなパンタグラフは、三菱電機製のS-514AR だそうです。

 長野電鉄時代の経歴は、1929.6 モハ352 と改番、1950年にドアエンジンを設置し自動扉化、1953年に再度改番でモハ600形 モハ602に、そして、1966年にパンタグラフ側の運転室を全室化し、乗務員室扉の新設と客用扉の移設改造を行い、モハ612 と改番されました。運転台窓のHゴム化もこの時実施されたようです。その後先に述べたように、長野中心街区間の地下化に伴う不燃化車輛の必要から、東急5000系を移入した2500系に追われ、1980.4.12付で廃車となりました。

 この時、3両のモハ600形 (611, 612, 604) が上田交通に譲渡され、モハ612本車のみがモハ5271として 1981.6.24付で転入し、他の2両は倉庫代用としてやってきました。なお、その後、倉庫代用だった604については再整備されクハ271として活用されました。本車の入線の際は1500Vを750Vに降圧する工事も行われました。

 しかし、1986年本線も1500Vに昇圧されることになり、1986.10.1付けで他の750V車と同じく本車も廃車となり、東急からやってきた5000系、5200系に道を譲りました。

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[他の上田交通車]

yasuo-ssi.hatenablog.com

 

中央東線 211系 日常の記録: クハ211-3他 (N603編成)

 いつまでもあると思うな親と国鉄形ということで、再び中央東線 211系の現役の内の日常記録画像です。今回取り上げるのはクハ211-3ほかです。トップナンバーは川崎重工製でしたが、本車は日立製です。

 

クハ211-3 (長ナノ) 2024.7 甲斐大和 海側

クハ211-3 (長ナノ) 2023.11 高尾

クハ211-3 (長ナノ) 2024.7 甲斐大和 海側

モハ211-5 (長ナノ) 2024.7 甲斐大和 海側

モハ211-5 (長ナノ) 2024.7 甲斐大和 客室内

モハ211-5 (長ナノ) 2024.7 甲斐大和 客室内

 昭和61年、日立製の銘板が残っています。

モハ210-5 (長ナノ) 2024.7 甲斐大和 海側

モハ211-6 (長ナノ) 2024.7 甲斐大和 海側

モハ211-6 (長ナノ) 2023.11 高尾 山側

 

モハ210-6 (長ナノ) 2024.7 甲斐大和 海側

モハ210-6 (長ナノ) 2023.11 高尾 山側

 

クハ210-3 (長ナノ) 2024.7 甲斐大和 海側

クハ210-3 (長ナノ) 2023.11 高尾 山側

本編成の車歴です。データはレイルラボその他を参照しました。

1986.2 日立製造 → 1986.2.6 使用開始 南チタ → 1987.4.1 東チタ → 2013.3.16 東トウ → 2014.8.11 長ナノ → 現在に至る。

 本編成は、国鉄民営化前年の1986年に製造されました。その後、26年間の長きにわたって東海道線の過酷な旅客輸送に従事しました。なお製造時の編成は、東京方から

クハ211-3+サハ211-5+モハ211-5+モハ210-5+サハ211-6+サロ211-3+サロ210-3+モハ211-6+モハ21-6+クハ210-3

という編成でした。

 しかし、まず1階建てであったサロの2階車への交換が始まります。1989年2月に、サロ210サロ212-3に交換されます。この時離脱した210-3は高崎線向けに耐寒耐雪改造を受け、210-1003と改番され、高シマ (→高タカ) に転属します。この時2階建てのサロ212-3は新製車でした。

 引き続き、2005年1月に、サロが2両とも、元113系サロ124-9 と27 であった、サロ213-109 と サロ212-127 へと交換されます。この両車は、1991年製でした。交換されたサロはやはり高シマに転属します。

 しかし、233系の配備開始により、211系の東海道線撤退が決まり、2012年2月8日に運用を離れ、一旦長野車両センターに入場しサハとサロを切り離し、残った6両は2.12に青森車両センター疎開させられ、しばらく休眠状態となります。そして切り離されたサロとサハはそのまま廃車となりました。その後2014.4.10に疎開先が土崎駅に代わり、同年7.9に長野車両センターに入場し、戸閉装置の改造など、長野向けの整備を経て正式に長野車両センター所属となり、115系を置き換えて運用を開始し、今日に至っています。

 

Nikon Z6 III はスピードの代償としてダイナミックレンジの低下のコストを払う

 DP Review の記事によると、Z6 III は、Zf などの先行機に比べてセンサーのダイナミックレンジの低下がみられるという報告が上がっていると報じています。一般にセンサーの読み書き速度はダイナミックレンジとトレードオフ関係になるようです。

www.dpreview.com

 これは、Bill Claff氏の photons to photos サイトで、独自の計測の結果、Z6 II のダイナミックレンジが 11.3EV なのに対し、 Z6 III は、10.4 EV に下がっているということです。ちなみにこちらのサイトによれば Zf は Z6 II と同じです。

www.photonstophotos.net

 とは言え、DP Review はセンサーのダイナミックレンジの低下は全般的な画質の低下を直ちに意味するものではない、と注意喚起をしています。ダイナミックレンジの低下は、暗い画像でのノイズの増大を意味しますが、一方でセンサーの読み書き速度のスピードアップは、高速撮影モード、ビデオと電子シャッター静止画の両方でのローリングシャッターの改善、そして Zf よりも優れた AF パフォーマンスを実現しているので、それらとの総合的な比較でこのデメリットを考えるべきとしています。またノイズの増大をプログラムで克服できる可能性についても指摘しています。

 とはいえ、長年カメラ業界がローレベル (暗い画像) でのノイズの低下を目指して、センサーのダイナミックレンジの拡大を志向してきたことに対するこの Nikon の方向転換は興味深いとしています。

 なお、DP Review はまだテスト機を入手していないため、まだ結果を裏付けることはできないとしています。

 

 カメラメーカーはかつてレンズの光学性能の向上を目指してきていました。しかし、光学ファインダーのないミラーレスが多数派になり、ユーザーが直接光学画像を見ることがあまりなくなりました。そこで、カメラメーカーは、レンズの幾何学的ゆがみや色収差を光学的に減らすよりもソフトウェア的に補正する方向に切り替えるようになってきました。

 これは、幾何学的ゆがみ等を補正することは、解像度を下げることとトレードオフになるからでもあります。ソフトウェア的に補正できるものはそちらに任せ、ソフトウェア的に補正できない解像度を追求する方向に舵を切ったためでもあります。

 センサーのダイナミックレンジ、ノイズ低減についても、Nikon は同様の方向転換を探っているのかもしれません。Z6 III ではデータ入出力のスピードアップの方向を狙っていますが、もし、そのような動向がはっきりしてくると、ダイナミックレンジのやや狭い、既存技術を使った比較的安価なセンサーでもそこそこ高画質なカメラが作れる、という話になりますが... センサーの開発競争もダイナミックレンジの拡大よりも、入出力スピードの方向に切り替わるかもしれません。

 

 なお、センサーのダイナミックレンジの低下がどうしても気になるという方は Zf を購入されるのが良いでしょう。Zf は単なる Z6 II の焼き直しではなく AF なども大幅に改善されています。

 ちなみにセンサーのダイナミックレンジ拡大という点では、D750 の頃からあまり進化がないようです。