写真補正
昨日、新・輝度マスク作成ツールをバージョンアップしましたが、今回はそれを応用した編集事例編です。 既にポジフィルムをデジタル化した画像の汚れ取りに関しては以下の記事に書いています。 yasuo-ssi.hatenablog.com ただ、この記事の場合は、カビもあり…
昨 (2021) 年11月に以下のページで新・輝度マスク作成ツールを公開しました。 yasuo-ssi.hatenablog.com 今回のバージョンアップは、反転ネガマスクを作る際に、従来の下限閾値の解釈だと不都合が出ることが分かったので、解釈のアルゴリズムを修正しました…
このブログでは、フィルムを取り込んだものを中心とする写真補正のための自作ツールを公開していますが、個人的に使用頻度の高いものを紹介したいと思います。 1位. 相対RGB色マスク画像作成ツール (ImageJ対応) yasuo-ssi.hatenablog.com 圧倒的に使用頻度…
Bチャンネル再建法による不均等黄変フィルムの補正では、近景補正レイヤーに対し、Rチャンネルを明るくしたイメージをマスクとして貼り付けています。これはこの補正法を考えた時に、Bチャンネルに対しGチャンネルの情報をミキシングしていきますので、色の…
拙作の相対RGB色マスク作成ツールを再度バージョンアップします。今回追加した機能は、作成したマスクを反転するオプションです。以下のダイアログの図をご覧ください。 相対RGB色マスクツール パラメータ設定ダイアログ ファイル選択ダイアログ、加工対象チ…
先日、相対RGB色マスク画像作成ツールのバージョンアップを公開しました。またこれを使ったカビの痕跡取りや、現像失敗ネガフィルム画像の補正についても公開してきました。このツールで作成したマスクを使って画像補正する際に気づいたいくつかのポイントに…
すでに当ブログの中でマゼンタがかったネガフィルム画像の補正の方法について何度か言及してきました(下記記事参照)。以下の記事では、ART、GIMPおよびImageJ+拙作のツールなどを使ってきました。主としてチャンネルミキシング(GチャンネルにRチャンネルの情…
今回は、ARTで撮った写真の露出を補正する方法です。と言っても難しくありません。すぐわかるかと思います。以下、今回補正する写真をARTに読み込んだところです。 オリジナルRawファイル まず、ハイライトクリッピングしていないか確認してみましょう。クリ…
手持ちの写真で現像処理に失敗した写真があります。これをデジタル的に救済できないかと考えて、まずまずの結果が得られたので、その補正過程を公表したいと思います。 まず現像に失敗したオリジナル画像です。 オリジナル画像 現像タンクの中でフィルムのリ…
これから、比較的Raw現像に慣れていない方に向けて、ART / Another RawTherapee の基本編集操作を解説する記事を書いていきたいと思います。 まず写真編集の基本であるホワイトバランス調整です。以の図は、NikonのNEF形式のオリジナルファイルをARTで読み込…
今回の記事は「白色ライトでネガフィルムをデジタルカメラでスキャンすると色が悪くなる」の続きで、Alexi Maschas氏の記事紹介の後半部分です。 medium.com さて、ではどのようにデジタルカメラでRGB別ネガカラーフィルムのキャプチャを行うのでしょうか。A…
本記事は、以下の記事の続編です。 yasuo-ssi.hatenablog.com-------------- さて、上記記事で、Alexi Maschas氏のRGB LED光源でR, G, B別々にネガカラーフィルムをスキャンし、それを合成すべきという議論を紹介しました。その中で、なぜ波長の帯域幅の狭い…
最近ネガカラーフィルムの色補正について検索をしていたところ、貴重なWeb記事を見つけました。ネガカラーフィルムのスキャニングをする際に知っておくべき非常に重要な情報と思われますが、しかし少なくとも日本語ではネット上で得られない情報です。それが…
こちらはスキャンしたところ真っ黄色になってしまった写真です。他の方のサイトで、やはり真っ黄色になった写真が掲載されていることから、フィルムスキャナを使った場合に起こりうる、ある程度普遍的な現象のようです。実はこの写真以前黄変ネガの補正の研…
先日拙作のツールとGIMPを使ったデジタル化したモノクロネガフィルム画像のカビ取りの方法について書きましたが、本当はその前にGIMPでの写真編集作業に慣れていない方に向けて、一般的なGIMPでのほこり取りについて解説したほうが良かったように思います。…
先日、マゼンタがかったネガフィルムスキャン画像の補正にチャンネルミキサーを使ってGチャンネルにRチャンネルの情報をミックスすると、結構補正ができるという記事を書きました。 ところが、どうやら微妙なマゼンタ被りに限らず、様々なフィルムスキャン画…
すでにカラーポジフィルムをスキャンした画像のカビ取り補修の方法については以下のページに公開しています。 yasuo-ssi.hatenablog.com 今回、モノクロネガフィルムをスキャンした画像で、オリジナルな方法で補修を行ってみました。基本的なやり方はカラー…
2021年夏に、ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツールを改訂し公開し、さらに昨年のクリスマスにバージョンアップを行いましたが、今回さらにバージョンアップしました。今回追加した機能はモノクロ画像のサポートです。今までのバージョンでは1チャンネル…
ネガカラーフィルムをスキャナでスキャンすると、フィルム、フィルムスキャナやドライバによっても異なりますが、全体にマゼンタ(紫)がかることがあります。以下のページでもそのような現象に出会って困っていると書かれておられる方がいるので、これはある…
darktableのボランティア・エンジニアである Aurelien Pierre氏が現在開発中である、color-matching pictures という新しいカラーバランス調整の方法を紹介しています。 discuss.pixls.us もちろん、現在開発中なので、現行のdarktableに実装されていません…
今回は Nikon のカメラを使って夜間に撮影した写真の ART による代替現像例をお示しします。Nikon D5500を使って撮影した元画像が下です。測光はマルチパターンを使用しています。また画像は Rawファイルに含まれる Jpegプレビューイメージです。つまりカメ…
先日、Nikon D5500 明暗差の大きいシーンの写真補正テストという記事を公開しましたが、ARTの対数トーンマッピングは、逆光の明暗差の大きいシーンの補正用途にかなり使いやすいです。従来の写真編集ソフトでは、このような補正に、シャドウ/ハイライト機能…
本記事の要点 ・Nikon D5500 (および、おそらく他のNikon 一眼、ミラーレスカメラも) で明暗差の大きいシーンを撮るときは、ハイライト域、またはそれに準ずる明度域を基準にスポット測光 & 露出補正して撮影する。マルチパターン測光はハイライト域がクリッ…
お知らせ (2022.2) 本ツールの機能追加バージョンアップ版を以下に公開しました。なお、ツールの説明は、本ページの説明および前回公開ページも併せてご覧ください。 yasuo-ssi.hatenablog.com 2021年夏に、ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツールを改訂…
先日、ART / RawTherapee および darktable のフィルムシミュレーションについて記事を書きました。その際、フィルムシミュレーションに使うのがHaldCLUTファイルです。Hald というのは語源がよく分からないようですが、CLUTというのは Color Lookup Table …
お知らせ 本記事は 2021年12月に改訂した新バージョンです。いろいろな情報を追加で盛り込んだ結果分かりにくくなってしまいましたので、整理しなおしました。なお改訂前の記事とは異なり、GIMPとともに、ImageJ対応・相対RGB色マスク作成ツールを併用した編…
お知らせ 2021年 12月に新バージョンのImageJ用プラグインを公開しました。本ページはこの新しいプラグインに対応するものです。詳しい変更内容はこちらのページをご覧ください。なお、当ページのダウンロードリンクは、新ファイルとなっています。前のバー…
お知らせ 当記事は、2021年12月にアップデートした、ImageJ用プラグイン対応版です。過去のバージョン (2020年7月) 記事を読みたい方はこちらへどうぞ。 目次 1. 本連載記事の概要 2. 今まで紹介されてきた経年劣化による変褪色写真の補正術 3. 写真補正の原…
ほぼ補正方法が固まってしばらくバージョンアップしていなかった、不均等黄変ネガ写真ファイルを補正するBチャンネル補正法 ImageJ用プラグインを、久しぶりにバージョンアップします。 バージョンアップ内容は下記の通りです。 1. バックグラウンド補正レイ…
先日AIを使った話題となっている市販のノイズ低減ソフトウェアについて情報紹介しましたが、フリーソフトウェアでも、GIMPのプラグインソフトウェアであるG'MICで、AIによるノイズ低減モジュールが今月 (11/9) 搭載されたようです。情報は以下にあります。 d…