省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

写真補正

ART を使ってネガカラースキャン画像の不均等黄変を補正してみる

前回、ART を使ったネガカラーのマゼンタ被り補正に引き続き、今回は不均等黄変に挑戦してみます。ネガカラーの不均等黄変の補正については、本サイトで拙作の B チャンネル再建法ツールを紹介しており、とにかく黄色い部分を削除する効果に関しては最強です…

ART を使ったネガカラースキャン画像のマゼンタ補正

スキャナの特性かもしれませんが、ネガカラー画像のフィルムスキャンを行うと、全体的にマゼンタの色被りが出ることが多いです。これに関しては、すでに筆者作成の ImageJ 用のプラグイン + GIMP を使った補正について、補正方法や事例を紹介していますが、…

画像色補正や画像処理プログラミングに役立つ写真画像の一般的経験則

今まで、B チャンネル再建法補正ツール Ver. 5.5 に向けて、試作や実験を繰り返していました。この間色々と実験して気づいたことをメモっておきたいと思います。 ■一般的な写真の場合、全ての色を混ぜるとニュートラルグレーになる これは、通常の画像処理ソ…

相対RGB色マスク画像作成ツール ART 移植版 ("相対色領域補正" CTL スクリプト)

さて、本年も余すところあとわずかとなりましたが、皆さまにとって今年はどんな年だったでしょうか。 ところで、ImageJ プラグインとして相対RGB色マスク画像作成ツールを本サイトで公開していますが、今回、ART Ver. 1.21 で新たにサポートされた CTL を使…

ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.53 バージョンアップ

10月に本ツールをバージョンアップしましたが、再度バージョンアップします。 ■バージョンアップ内容 ・モノクロ単チャンネル画像対応 モノクロ単チャンネル画像に対応するようにしました。実は以前対応していたのをその後外していました。今回再度復活しま…

ImageJ 対応 sRGB TRC en / decoder

ImageJ (Fiji) 上で動く sRGB式トーン再現カーブ (TRC) のデコード/エンコードを行うツールを作ってみました。既に ImageJ には色空間を変換するプラグインはありますが*1、一般的な sRGB 式の TRC を掛けたり外したりするプラグインです。TRC を外すとリニ…

Bチャンネル再建法ツール Ver. 5.3 を使った黄変画像補正過程例示

先日 Ver. 5.3のバージョンアップ紹介画面で使ったサンプルファイルの補正過程を参考までに例示してみます。 図1 オリジナル ImageJ を起動し、Bチャンネル再建法ツールを起動し上のファイルを読み込みます。 図2 ImageJ用 Bチャンネル再建法プラグインパラ…

ImageJ CLAHA を使った画像の鮮明化デモ

先日、Johanna M. Dela Cruz 氏による、ImageJ を使った不鮮明な画像を CLAHA を使って鮮明化するデモ画像が youtube に投稿されました。 www.youtube.com この画像、通常のヒストグラム平坦化とCLAHE (Contrast Limited Adaptive Histogram Equalization = …

汎用色チャンネル再構成ツール Ver. 0.1 バージョンアップ

2年前に汎用色チャンネル再構成ツールを下記に公開しました。 yasuo-ssi.hatenablog.com 今回、このツールを 32bit 画像ネイティブ対応にするとともに、本ツールも ImageJ Ver. 1.54 で、16bit 画像において支障が出ますので、それに対する対応を行いました…

darktable でオリンパスの Rawファイルが緑色がかる.. というディスカッション

pixls.us の darktable のオンラインディスカッションで、Olympus E-M5 III の Rawファイルが緑がかるというスレッドが立っています。 discuss.pixls.us ただ、このディスカッション、だんだん話題が拡大して、色のキャリブレーションの仕方などにも広がって…

デジタル化モノクロフィルム画像のデジタルカビ取り補修方法 (改訂版 2023.8)

以前、モノクロフィルムのデジタル的カビ取り補修法について記事を公開しましたが、今回、新・輝度マスク作成ツールのバージョンアップに伴い、この内容を更新した記事を公開します。 ---------- モノクロネガフィルムをスキャンしたカビが目立つ画像を、新…

ImageJ 対応 新・輝度マスク (Luminosity Mask) 作成ツール Ver. 0.25

2022.9にバージョンアップをし、さらに 2022.11 にマイナーバージョンアップを行った、ImageJ 対応 新・輝度マスク作成ツールを、今回バージョンアップします。 今回の変更は、まず 32bit 画像への対応、さらに、適用明度範囲の制限を行わないオプションをつ…

Raw 現像カラー再現比較: Olympus OM-D E-M1 iii

以下は、最近 OM-D E-M1 iii で撮影したヤマシャクヤクの写真です。まずは、この写真をサンプルに、複数の Raw 現像ソフトによる色の再現について比較します。まずは OM System の純正ソフト OM Workspace (Ver. 2.1.1) を使った現像です。若干暗場所で、ISO…

新しい ImageJ 対応画像編集サポートツールを開発中です

現在、ImageJ に対応した、新しい画像編集サポートツールを開発中です。今回 32bit 画像の扱いが良く分からず、意図した結果が得られないことが多く、非常に苦しみましたが、ようやく目途が立ってきました。ただ、まだ完全に理解しているかどうかよくわかり…

ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.51 バージョンアップ

5月に、下記のように相対RGB色マスク画像作成ツールのバージョンアップを行いました。 yasuo-ssi.hatenablog.com ところが、バージョンアップに伴いバグが出ていました。主に 32 bit 対応に随伴する不具合です。主たるものは、輝度マスクを作成する際にプレ…

デジカメ UV フィルター不要論は間違い? 紫外線によるハイライトクリップの補正に関するオンラインディスカッション

pixls.us のオンラインディスカッションを見ていたらちょっと面白いスレッドが立っていました。 discuss.pixls.us 紫外線による露光過多でクリップした画像をどうやって補正したらよいか、という話題です。 問題提起者によると、コロンビアのロスネバドス国…

ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.5 を使ったマゼンタ補正事例(2)

先日、苦労して空の補正を行った事例を掲載した画像です。これを今回バージョンアップしたImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.5 を使ってマゼンタ補正を行ってみます。 まずオリジナルから... 図1. オリジナル そして一旦、Bチャンネル再建法…

ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.5 を使ったマゼンタ補正事例(1)

相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.5バージョンアップ記事に、これを使った補正事例は別途記事にすると予告しておきました。本記事はそのマゼンタ補正事例編です。 まず、すでに何度か掲載している、フィルムスキャンの際にマゼンタ被りを起こしている画…

ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.5 バージョンアップ

[お知らせ] 以下のバグフィクス版をご利用ください。 yasuo-ssi.hatenablog.com ------------------- 前回のバージョンアップの際に予告しておいたように、ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツールを Ver. 0.5 にバージョンアップします。 今回のバージョ…

Bチャンネル再建法追加補正試行錯誤: 空の不均等がどうしても直らない場合に...

この記事はノウハウというよりは、どちらかというと試行錯誤の記録です。以前にもサンプルとして出しましたが、以下、激しく黄変した画像です。 オリジナル この画像に一旦 B チャンネル再建法を適用すると下記のようになりました。 Bチャンネル再建法適用後…

ART用 ネガカラースキャン画像のマゼンタ被りを補正するプロファイル

先日、さほど褪色していないネガカラースキャン画像のマゼンタ被りを補正する記事を書きました。その最後に、「補正レシピを保存できない GIMP を使うよりは、補正レシピを保存できる ART や darktable を使って補正を行ったほうが良いかもしれません」と書…

フィルム写真補正に役立ちそうな ARRI LUT 適用例 - ART

以前、ARTにおける、ARRI の LUT の使い方について紹介しました。 yasuo-ssi.hatenablog.com 今回は、フィルムをスキャンした写真に対して、ARRI の LUT を当ててみた事例を紹介します。デジタルカメラデータとフィルムスキャンデータではかなり異なりますの…

変褪色のあまりないネガカラースキャン画像におけるマゼンタ補正のテスト

以下はネガカラーフィルムを取り込んだ画像です。このブログでは今まで変退色をしたネガカラーフィルム画像のデジタル補正について主に取り上げてきましたが、今回はあまり変褪色が見られない画像です。ただしご覧になってすぐわかるように今ひとつ色が冴え…

複数の Raw 現像ソフトを使って写真を処理する際に考えるべきこと

すでに以前当ブログで書いたように、カメラ内で独特の画像処理エンジンを使って画像処理を行っているカメラの場合 (例えば Nikon のアクティブ D ライティングや Canon のオートライティングオプティマイザ、Sony の D レンジオプティマイザーなど)、サード…

弁天橋電車区公開イベント時の鶴見線 クモハ12052 (蔵出し画像)

以前、鶴見線クモハ12の写真は、現役最後の写真を掲載しましたが、こちらは国鉄末期、弁天橋電車区公開日の クモハ12052 の写真です。なお、クモハ12052は現在も車籍があり、書類上は、鶴見線車輛を管理する鎌倉総合車両センター中原支所所属となっています…

Linux 上で 画像処理を行うなら digiKam 導入は必須

現在、メインのパソコン環境を Windows から徐々に Linux に移せないか検討中です。今まで、Linux 上での画像処理は、互換性確認のために使っていただけでした。ただ画像処理をLinux でメインとして行おうとする場合に困ることがありました。 Windowsですと…

ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツール (Ver. 0.40以降対応) マニュアル

[おしらせ] 本ツールは 2023.7.15に Ver. 0.52 にバージョンアップしました。それに合わせ改訂したマニュアルを以下に掲載しております。 yasuo-ssi.hatenablog.com -------------------------- 本ツールは 2023.3.3に Ver. 0.4 にバージョンアップしました…

ImageJ対応 相対RGB色マスク画像作成ツール Ver. 0.40 バージョンアップ

昨年12月25日に、相対RGB色マスク作成ツール探求版をリリースしました。 yasuo-ssi.hatenablog.com このツールを自分で使ってみてかなり有用性が高いことが分かりました。ただ、先日のバージョンを「探求版」としたのは、パラメータの設定に一部難しい点があ…

決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術 (6-1) (2023.2バージョン)

[お知らせ] この記事には以下の新版があります。 yasuo-ssi.hatenablog.com -------------- 目次 1. 本連載記事の概要 2. 今まで紹介されてきた経年劣化による変褪色写真の補正術 3. 写真補正の原理 4. Bチャンネル再建法による不均等黄変・褪色ネガ写真補正…

darktableでのダイナミックレンジの高い写真の編集方法

すでに本ブログのいくつかの記事で指摘したように、ダイナミックレンジの画像を表示させようとしても、通常私たちの見る画像出力装置のダイナミックレンジ (ディスプレイや印画紙) が低いために、物理的にダイナミックレンジの広いデータであればあるほど、…