省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

常磐線 日常の記録: E531系 クハE531-1他 基本編成トップナンバー (K401編成)

 こちらは E501系の存在意義をなくして追い込んだ、常磐線 E531系の基本トップナンバー編成です。高速運転を行うつくばエクスプレス開業に対抗して、130km/h に対応するなど、安普請一辺倒の電車作りからやや方向転換を図り、後続の E233系のコンセプトにも影響を与えた車輛です。そもそも交直流車は直流車に比べ製造コストも高いので、いくらコストダウンしたとしても、10~15年でスクラップにしてはやはり経済的に見合わないというのもあると思います。

 車輛番号は 0 番台がセミクロスシート、2000番台がロングシート、1000番台は、0番台とコンビを組む電動車のロングシート車、もしくセミクロスの制御車でトイレなしという区分のようです。セミクロスシートの普通車は編成車端の 2輌づつ、合計 4輌となっています。

 つまり奇数側 (下り) から クハE531(0)■+サハE531(0)+モハE531(2000)+モハE530(2000)+サハE531(2000)+サロE531■+サロE530+モハE531(1000)+モハE530(0)+クハE530(0) ■という編成が基本のようです。■はトイレ付き車輛です。

 以下写真です。すべて山側となっています。

クハ E531-1 (水カツ) 2025.1 水戸 山側

クハ E531-1 (水カツ) 2025.1

クハ E531-1 (水カツ) 2025.1

クハ E531-1 (水カツ) 2025.1

クハ E531-1 (水カツ) 2025.1

サハ E531-1 (水カツ) 2025.1 水戸 山側

サハ E531-1 (水カツ) 2025.1

モハ E531-2001 (水カツ) 2025.1 水戸 山側

モハ E230-2001 (水カツ) 2025.1 上野 山側

 

サハ E531-2001 (水カツ) 2025.1 水戸 山側

 

サロ E531-1 (水カツ) 2025.1 水戸 山側

サロ E530-1 (水カツ) 2025.1 水戸 山側

サロ E530-1 (水カツ) 2025.1 上野 山側

モハ E531-1001 (水カツ) 2025.1 水戸 山側

モハ E531-1001 (水カツ) 2025.1 上野 山側

モハ E530-1 (水カツ) 2025.1 水戸 山側

モハ E530-1 (水カツ) 2025.1 水戸 山側

クハ E530-1 (水カツ) 2025.1 水戸 山側

本編成の車歴です。

サロ以外
2005.5 東急車両製造 (水カツ) → 現在に至る

サロ
2006.11  東急車両製造 (水カツ) → 現在に至る

 本編成は製造当初はサロを連結しておらず、現在サロが入っている位置に、サハ E531-2001, 2 がつながれていました。しかし、2007年度からグリーン車営業を始めることになり、2006年にサロが製造され、サハと交換されました。製造所は JR 東日本買収前の東急車両です。因みに交換されたサハは、サロを最初から備えた E531 の増備編成に転用されました。このため、当初からサロが連結されて製造された第3次車以降は奇数寄りのセミクロスシート車が1輌、偶数寄りのセミクロスシート車が2輌と、セミクロスシート車の数が減ってしまいました。

 現在の運行区間は、常磐線、および東海道線直通で、品川ー上野ー土浦ー勝田ー高萩  となっています。なお、2024年3月のワンマン区間の拡大で日中は原則土浦以北は入りません。