省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

Ubuntuをデスクトップにインストールしてはまった...

 昨年のお正月にノートパソコンにUbuntuをインストールしてみたところ、あっさりインストールできてしまいました。Microsoft Officeが使えないなど部分的に不便なところはありますが、Wineのおかげもあり思った以上に快適に使えています。そこでデスクトップにもインストールしてみようと試したところ、見事にはまりました。

 結局最大の鬼門はネットワークアダプタの問題でした。ノートパソコンはパナソニックのLet's noteでしたがこちらはあっさりWi-fiアダプタを認識。intel製チップだからでしょうか? そもそもWi-fiアダプタが認識しなくても、ノートなので、ルータに有線で接続すれば問題ありません。
 しかしデスクトップはルータから離れており、Wi-fiアダプタでつなぐしかありません。ところがデスクトップで使っていたWi-fiアダプタ (TP-Link ARCHER T2U Nano [AC600]) がデフォルトで認識していません。ドライバが用意されていないのです。ネットで情報を調べると、ソースからビルドする必要があるらしいということが分かったので別のPCで git clone してソースをデスクトップに持っていきました。
 ところが、デスクトップはデフォルトで git も make も dkms も使えません。これではドライバをビルドできません。これらをネットワークからダウンロードしてインストールする必要がありますが、そもそもネットワークにつながっていなのですから手も足も出ないだるまさん状態です。
 デスクトップパソコンのある場所からルータも遠いので優先でつなぐのもなんだしと困って、サイドネットで検索すると、オフラインでインストールメディアから開発ツールをインストールする方法があるらしいことが分かりました。ubuntuのインストールメディアをCDROMとしてマウントすればできそうな感じです。そこで何か所か日本語で書かれたサイトを参考に試してみたのですが....
 Ubuntuの22.04のインストールメディアは、従来のバージョンよりかなり仕様が変わっているようです。インターフェースも20.04から大きく変わっています。そのせいか情報が古くてうまくいきません。

 英語の情報も探せばうまくいくかもしれませんが、さんざんあれでもないこれでもないとやって疲れたので、結局10mの有線ケーブルを準備して接続して git や make dkms をインストールしようとすると、/media/cdrom にディスクを入れろと文句を言ってきます。どうもネットワークからツールをインストールできないようになってしまったようです。これもいろいろやれば何とか解決できるかもしれませんが、私のLinuxに対するスキル不足もあり、面倒になったので、最初からインストールし直してしまいました。有線でインストールすると、今までの苦労は何だっと思うぐらい何のトラブルもなくあっさりインストールできてしまいました。これで結局丸一日潰れてしまいました。


 Linux 熟達者以外は、面倒でも有線LANケーブルを用意するか、最初からドライバが対応しているLANアダプタを準備してインストールしたほうが、結局時間を無駄にしなくて済みます。安いLANケーブルなら10mでも1000円しませんし、Ubuntuですぐ認識されそうなLANアダプタも1000円しません。

 でも、Ubuntuのインストールの際、最小限の開発ツールをインストールできるオプションをつけてくれるといいんですけれどね。それにインストールメディアも、USBメモリを使うことが一般化していると思いますのでメディア容量の限界もそんなに気にしなくてよいはずなのですが...

 

 因みに TP Link の Nano ですが最終的に、以下のドライバをビルドして問題なく使えました。

github.com

 なおネットでは TP Link の TL-WN725N だとすぐ使えるという情報があります(試していません)。また、もうちょっと古い情報でいくつかの国内メーカーの製品の中ですぐ使えるものがあるという情報もあります。ただ、こちらはいずれも2.4MHzしか対応していません。5MHz対応のUSB対応Wi-fiアダプターですぐ使えるものがあるという情報は見当たりません。おそらく内蔵タイプのintel Wi-fiアダプタチップ以外に5MHz対応ですぐ使えるものはないと思われます。インストールのために買うならUbuntuインストール専用と割り切ったほうが良いです。それを考えると、万一に備えるという意味では、長いLANケーブルを買っておくほうがより使い道があって良いかもしれません。しかも常用しないのですからカテゴリー5でも問題ありません。1階から2階に引き回す場合でも、20mあれば普通の家では十分ではないでしょうか。30m超えるとさすがに一番安くても さすがに千円台の大台に乗りますし、40mだと4000円近くになりますが...

kakaku.com

kakaku.com

kakaku.com

 

 またやや古いのですがこんな記事もありました。

blog.techlab-xe.net

marmooo.blogspot.com

 

 あと、Wi-Fiアダプタの機種に直接関連する訳ではありませんが、以下のような記事もありました。

endy-tech.hatenablog.jp