いきなり細かい Tips に入ってしまいましたが、そもそも CTL で何ができるのか、明記しておきます。
CTL は色空間変換と、個々のピクセル単位の色の操作に特化した言語です。逆にそれ以外のことはできません。例えば、ピクセル全体の値を合算して何かの値を得る、というようなこと (例えばピクセルの平均値計算など) はできず、あくまで個別のピクセル毎の色変換操作に限定されます。またカラーマネジメントで指定された範囲内で動作しますが、カラーマネジメント自体を操作することはできません。
仮に rgb 色空間で操作させるとするならば、個別に r, g, b の値を変換操作することはできますが、基本的にはそれのみです。画像に対するマスク操作もできません。
ただ、マスクを操作することはできないのですが、既存のマスク (パラメータ指定、エリア指定、類似色、ブラシ) と併用することはできますし、パラメータを指定したマスクなら、それをエミュレートしたピクセル計算は、プログラミングの工夫で可能かと思います。
また、ART 上で簡単に UI を操作できるようになっています。ちょうど GIMP の Python-fu 上で Register 関数が果たすような役割が備わっています。詳細は以下のマニュアルの翻訳を見ていただきたいですが...
ただ、現状では、設定できるのはスライダー、コンボボックス、チェックボックスのみです。なお、次バージョンではツールチップの表示がサポートされる予定です。
とはいえ、複雑なユーザインターフェースをプログラミングしなくて済むメリットは非常に大きいと思います。