3月に所用で韓国に行って来ましたが、帰りの飛行機からの日本の山々です。韓国から日本に行くこの便の航空路は、日本海から入ってきて、石川県能登半島の付け根付近を西から東にやや北上しながらまっすぐ通過するようです。そして中部、関東北部を横断し、太平洋の近くで南に旋回して洋上に出て成田に向けて南下します。
以下の写真、北から南を覗いています。
右上は白山、中央やや右は笈が岳、そしてそこから左は石川と富山の県境をなす両白山地の山々と思われますが自信ありません。
[国土地理院地図]
白山と思しき山、拡大してみました。その向こうに見えるのは飛騨山脈南部でしょうか?
おそらく両白山地の富山県南西部の山々で、山の向こうは飛騨の白川郷かと。
中央は黒部湖です。北側から南方向を見ています。その右の真っ白な山は立山で、雪深さが伺えます。黒部湖は飛行機からわかりやすい目印になります。
[国土地理院地図]
拡大して撮った写真。黒部第4ダムがはっきり見えます。左は針ノ木岳、奥は、三俣蓮華岳や雲の平でしょうか。さらにやや左に続く稜線の先は槍ヶ岳かと。
右の白い部分が黒部湖です。その左から張り出しているのは、針ノ木岳、蓮華岳、その背後の細長いのが高瀬湖。その左、餓鬼岳ー燕岳の稜線そしてその背後は安曇野です。そしてやや左手前、雲の間から顔をのぞかせている、折れ曲がった稜線が鹿島槍ヶ岳かと。
真ん中の白っぽい部分は大町市付近、その下青いのが木崎湖で、青い逆ハート形が青木湖です。
[国土地理院地図]
青木湖周辺を拡大しました。青木湖の下は神城、そして川を渡って白馬村中心街の南端が見えます。青木湖の北、白く雪に覆われたのは中綱湖、そして木崎湖、その北は大町市街です。
大きなカルデラが見えてきました。最初は浅間山かと思いましたが、地図で確認すると四阿山のようです。浅間山はその後ろのようで。その間に挟まれているのが嬬恋高原でしょう。四阿山のすぐ左は田代湖でしょうか。四阿山の方が火山としては浅間山より規模が大きいように見えます。その手前は長野盆地で小布施町 (手前中央) から長野市 (手前やや左) が見えます。地図で見るより、長野市と四阿山の距離が近く圧縮されて見えます。
[国土地理院地図]
四阿山から左に伸びる尾根をたどった先が草津白根山。その北 (写真手前) は志賀高原かと。
野反湖で、手前がダムです。野反湖は、冬季通行止めとなるようですが、上空から見ても相当の雪が積もっているのが分かります。後方は白根山の噴火でできた草津高原が広がります。野反湖も大きさの割には、冬季には飛行機の上からでもはっきり確認しやすいです。
[国土地理院地図]
中央やや左、山頂付近に小さなカルデラがある山があり、そのすぐ向うに湖が見えますが、日光男体山と中禅寺湖のようです。その右は日光白根山かと。飛行機は尾瀬ヶ原上空を飛んでいるものと思われます。
[国土地理院地図]
日光山地を拡大します。中央やや右に中禅寺湖、その手前の白いのが戦場ヶ原、そして男体山、太郎山、大真子、子真子、女峰山、左手前は川俣湖です。
山の上に湖のようなのが見えますが、栗山ダム湖 (意外にかなり目立ちます)、その手前は鬼怒川の上流でその左端は川治ダム湖です。後方には、関東平野北部 (今市から宇都宮方面) が広がっています。栗山ダム湖の背後は鬼怒川温泉街かと。
手前、五十里湖、そして川治ダム湖、栗山ダム湖、右後方の白っぽいのは大笹牧場です。その奥に日光から今市に至る関東平野の端が広がっています。
なだらかな山容は高原山です。こうしてみるとかなり大きい火山だと分かります。右端はハンターマウンテン塩原スキー場、そしてエーデルワイススキー場の端が見えます。その手前は塩原温泉新湯、一番下は八郎が原牧場のようです。
高原山の向こうの平原は日光市東部 (旧今市市) 、さらにその上は宇都宮市と思われます。
[国土地理院地図]
鶏頂山を過ぎ那須野が原に入りました。左下から右に向けて斜めに突っ切るのは東北新幹線および東北本線のようです。そして左下は黒磯市街、その右はブリジストン那須工場のようです。東北自動車道は、右下にゆるやかにくねって見えています。右端は、黒磯 PA のようです。黒磯市街とブリジストンの手前を左から右下中央ににながれるのは那賀川。そして東北新幹線をさらに右上に上がっていくともう一つ工場らしきものが見えますが、これはブリジストン栃木工場で、その手前が那須塩原駅です。右中央付近から左斜め上にかけて流れるのは箒川。
[国土地理院地図]
那須野が原を抜け、阿武隈山地に入りました。中央縦にまっすぐに伸びるのは久慈川流域で、鉄道で言うと水郡線が走っています。手前は棚倉町あたりでしょう。向こうには太平洋が見えます。飛行機はこのあたりから大きく南に旋回して成田に向かいます。そろそろ日没です。
[国土地理院地図]