省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

darktable でカスタマイズした xmp ファイルを適用する

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 darktable を使って写真ファイルを編集する場合、もしすでにカスタマイズした xmp ファイルがあり、それを読み込んで適用したい場合はどうしたら良いでしょうか。
 darktableの場合、デフォルト設定では、Raw ファイルと同じファイルに編集内容を書き込んだ xmp が生成します。そこで、単純に考えると、既存の xmp ファイルをカスタマイズした xmp ファイルに置き換えて、その上で darktable に読み込めば、そのカスタマイズした設定が読み込まれるように思うかもしれません。しかしそれではだめです。
 というのは darktable の場合、ART や RawTherapee とは異なり、編集内容は編集設定を記録するサイドカーファイル (darktalbe の場合 xmp ファイル) のみに保存されるのではありません。基本的には darktable のデータベースファイルに設定が保存され、データベースが壊れた時のバックアップ用として xmp ファイルが作成されるのです。
 したがって、カスタマイズした xmp ファイルに置き換えたとしても、デフォルト設定では、データベースに保存されている編集内容が優先され、カスタマイズした xmp ファイルの内容は読み込まれません。
 ではどうしたら良いかというと、darktable の設定のストレージタブにある XMP 項目の下にある、[更新されたXMPファイルを起動時に探す]にチェックを入れ darktable を再起動します。

darktable 設定ダイアログ


 こうすると、ファイルを読み込む際に、データベースの内容と XMP ファイルの内容に齟齬があると、どちらの設定を使うか確認するダイアログが出るようになります。このダイアログで XMP ファイルの方を使うように指定することで、XMPに設定しておいた内容を読み込むようになります。
 なお、デフォルトで XMP ファイルの内容を自動的に優先して読み込むように設定することはできないようです。