省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

GIMP / Python 開発用レファレンスマニュアルリンク

 GIMP開発用のレファレンスマニュアル等のリンクです。自分用にメモです。

 

developer.gimp.org 

GIMP API のレファレンスマニュアル

developer.gimp.org

GIMP Library リファレンスマニュアル (Ver. 2.8.7以降用)
 但し、Pythonから呼び出せないAPIも含まれる

developer.gimp.org

 

 これ以外に、GIMP本体のメニュー→[ヘルプ]→[プロシージャーブラウザ]からAPIが確認できます。ただし、ここで記述されているAPIPythonで使う場合、次のような注意が必要です*1

 ・ダッシュ("-")はアンダースコア("_")に変える。

 ・"-1"  と書かれているパラメータの値は、"None" に変える
  ※注意! 実際にプログラムに書くときは " " は外しただ None と書く

 ・run-modeと書かれているパラメータ項目は無視する

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プロシジャーブラウザ例

 

 例えば、上にgimp-file-load-layerというAPIの説明が出ています。このAPIはファイル(filename)を、今GIMPに読み込んでいるイメージ(image)のレイヤーとして読み込む機能を持つAPIですが、これにはrun-modeとimage, filenameという3つのパラメータをとると書かれています。しかし、これをPython-fuから呼び出すときは、run-modeを除いた2つのパラメータをとるとともにプロシジャー名の - を _ に直して呼び出すことになります。具体的には、

  pdb.gimp_file_load_layer(image [読み込み先のイメージへのポインタ], filename [読み込み元のファイル名])

というような形で使います*2

 

GIMP.org のPythonプログラミングに関する公式案内

www.gimp.orgここで、どのようなオブジェクトが使えるか、一覧が出ています。

 他に、コンソールからヘルプを見るという方法があります。これだとレファレンス的文書にないメソッド等の情報が得られます。詳しい情報がない場合もありますが、すくなくとも一覧は dir コマンドを使って見ることができます。dir コマンドで一覧を取得して help コマンドでhelpの中身を見るという感じです。最初に from gimpfu import * でライブラリを読み込んでおきます。

 

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Python-fu コンソール

 

 

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以下はチュートリアル的案内へのリンク

 

gimpbook.com "Beginning GIMP: From Novice to Professional" の著者である、Akkana Peck氏による、GIMPスクリプティングの情報。まずチュートリアル・スライドは必見。あとは、Pythonによるサンプルスクリプティングが掲載されており、自分でGIMPプラグインを作るテンプレートとして使えます。

 

www.ibm.comIBM Developper worksに掲載されている、日本語による GIMP / Pyhon チュートリアル

IBMが開発したフリーの統合開発環境Eclipseを使う案内をしていますが、内容的にはEclipseを使わなくても当てはまります。

 

d.sunnyone.org

gimpchat.com

developer.gimp.org

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Windowsでのデバッグ関連

www.gimp-forum.net

*1:出典:

GIMP Scripting: PDB to Python

*2:pdbとは The Procedure Database の略です。つまり、pdbとつけるのはGIMPのプロシジャーデータベースを呼び出します、という意味です。