本年6月にアップデートした下記ツールですが、
Mac OS上で、閾値設定のプレビュー画面が正しく動作しないのを発見し、修正したバージョンを公開します。ダウンロードはこちらから。なお、Windows、Linuxユーザは入れ替える必要はありません。ダウンロードしたプログラムの冒頭に、
# Ver. 0.20a (2022.8)
と書かれていればMac OS用に修正済みです。
修正前の状態では、 スライダーを使って上下の閾値を設定しても、プレビュー画面に何の変化もありませんでした。
修正後は閾値を設定すると、WindowsやLinuxと同じ様に、選択範囲は白、非選択範囲は黒のバイナリーマスク画像がプレビュー画面に現れます。
なお、Mac OS上で正しく動かなかった原因ですが、これはMac OS上のJavaのバグのためです。調べてみると、Mac OS上のJavaでは getValueIsAdjusting() メソッドが正しい値を返さないことがわかりました。どんな状態でも、このメソッドがTrueの値しか返しません。元のプログラムでは、このメソッドがFalseを返す時に、画像を更新するようになっていました。このため、一切画像が更新されず、プレビューが動作しませんでした。これを回避するために、getValueIsAdjusting() による判定をスキップすることにしましたが、このため、少しでもスライダーを動かすたびに頻繁に描画を更新するようになり、プレビュー動作がWindowsやLinuxに比べに重くなっています。残念ながら、現時点では仕方ありません。ただM1チップの Mac Book Airで、動きはもっさりではありますが、我慢できないほどではない、という感じです。
WindowsやLinuxでは getValueIsAdjusting() メソッドが正しく動きますので、プログラムを入れ替える必要はありません。こちらの入れ替えたプログラムでもWindowsやLinux上で動きますが、プレビュー動作が重くなってしまい使い勝手が悪くなり、入れ替えるメリットはありません。既存の Ver. 0.20 を引き続きお使い下さい。
なお、Intel版 Mac OS上のJavaでは問題が再現しない可能性があります。問題がなければ、Ver. 0.20a を使わず、そのまま0.20を使って下さい。
また、将来 Java のアップデートによってgetValueIsAdjusting() メソッドのバグが直り、問題が発生しなくなる可能性があります。その場合はバージョンを0.20に戻してください。