省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

GIMP3 におけるプラグインのインストール方法

 すでに個別記事に書いているところもありますが、ここで、GIMP3 におけるプラグインのインストール方法についてまとめておきます。

 インストールの方法ですが次のような手順です。原則として、GIMP3 の個人設定ディレクトリの下の plug-ins ディレクトリに本プラグインをコピーしますが、GIMP3 のプラグイン インストール ディレクトリは下記のようになっています。

Windows

C:\Users\%USERNAME%\AppData\Roaming\GIMP\3.0\plug-ins\

Linux

~/.config/GIMP/3.0/plug-ins/

Mac OS

~/Library/Application Support/GIMP/3.0/plug-ins/

LinuxMac OS における ~/ は、各ユーザのホームディレクトリの意味です。

 

 ただし、2.10 と異なる点は、これらのプラグインを直接コピーしてはだめで、プラグイン本体と同名のディレクトリを作成して、その下にコピーします。例えば、abc.py という名前のプラグインであれば、abc というディレクトリを作成し、その下に abc.py というプラグインファイルをコピーしないと動作しません。

 さらに、Linux および Mac OS では実行可能プロパティを chmod コマンドなどで設定する必要があります(2.10 も同様)。

 例えば、プラグインが入っているディレクトリがカレントディレクトリになっている、ターミナル・コンソールから

chmod +x abc.py

というコマンドを入れ実行可能にします。Linux だと GUI 上から、実行プロパティを設定することもできます。実行可能にしないとメニューに現れません。

 なお、GIMP3 はプラグインとして複数の言語で書かれたものを許容しますし、また実行ファイルも許容しますので、拡張子は様々なものがありえます。*.py となっているのは Python スクリプトです。

 なお、Mac ユーザの方はターミナル・コンソールを使ったことがないという方もいらっしゃるかと思いますが、そのような方は以下の記事をご参照ください。

yasuo-ssi.hatenablog.com

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 なお、正しく走るはずのプラグインをインストールしてもメニューに現れず、ターミナル・コンソールやコマンドラインから gimp を verbose モードで起動すると、プラグインの読み込みに失敗して、以下のようなエラーメッセージが出ることがあります。

 

gimp.exe: LibGimpBase-WARNING: gimp: gimp_wire_read(): unexpected EOF

 (想定外のファイルの終端が検出された)

 この場合は、ほとんどの場合、プラグイン本体以外に同梱されたスクリプトを同じフォルダにコピーしなければならないのを、忘れているため、エラーになっていると思います。つまり、本体プログラムから、同梱された別ファイルにある関数などを参照しているのに、それが見当たらないため、変なところで、ファイル内容が途切れてしまった、と判断しているのです。

 すべて必要な同梱されたファイルが、プラグインディレクトリにコピーされているか、さらに LinuxMac OS では実行可能になっているかどうかをご確認ください。

 

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[2025.9 追記]

 拙作のプラグインは、2025.9 以降、国際化対応を行なっています。そのため、プラグインディレクトリの下の locale ディレクトリも必ずコピーしておいてください。コピーしないとプラグインが英語表示になります。

 なお、Mac OS を利用されている方は、メニューの GIMP > Setting > インターフェースの言語設定で、明示的に 日本語を選択して下さい。システム設定の言語にしていると、表示が英語になってしまいます。これはおそらく Mac OSGIMP のバグによるものです。