先日、GIMP 3.x /2.10 対応 AI 背景削除プラグインの Windows 版が公開されているという記事を投稿しました。
その後、Linux Flatpak 版 GIMP3 で動かすことに成功しましたので、その方法について記します。まず、ぐうてるブログに出ているスクリプトは Windows 版を元にしているので、このスクリプトを使うとうまく行きません。基本は、
gimpchat.comにある、ファンさんの作成した、Flatpak バージョンをダウンロードして使います。
1. 予備作業
この部分は AppImage 版と同じなので、そちらを参照してください。
2. プラグインのインストール
上のリンクから Flatpak 版のプラグインをダウンロードし、インストールしてください。インストールの方法は以下をご覧ください。
インストールしたら、このプラグインの、
aiExe = "/home/james/.local/bin/rembg"
という記述を
aiExe = "/home/ユーザ名/.venv/bin/rembg"
に変更します。
3. いよいよ起動
このあと、Flatpak 版 GIMP3 を起動しますが、通常の起動と異なるオプションを使います。
$ flatpak run --socket=session-bus org.gimp.GIMP --verbose
もしくは、
$ flatpak run --socket=session-bus app/org.gimp.GIMP/x86_64/stable --verbose
安定して走るようであれば --verbose オプションは外して下さい。安定して走るまではオプションをつけて、エラーメッセージが出ているかどうかを見て下さい。
--socket=session-bus というオプションで、サンドボックス外のアプリケーションと通信可能になるようです。このオプションをつけないと、プラグイン自体はは認識されても rembg と上手く通信できず実行したときにエラーになってしまい、以下のようなメッセージが出ます。
Procedure 'plug-in-RemoveBG-python': no mnemonic for property asMask
Procedure 'plug-in-RemoveBG-python': no mnemonic for property AlphaMatting
Procedure 'plug-in-RemoveBG-python': no mnemonic for property selModel
ただし、サンドボックスに穴が開くのでセキュリティ的には弱くなります。気になる方は、このプラグインを使う時だけこの起動コマンドを使ってください。とはいえ、AppImage 版もサンドボックスを使っていないと思いますので、さほど気にしなくても良いような気も...
私の場合は、サンドボックスに穴を開けていない desktop ファイルと、開けた desktop ファイルの両方を用意して使い分けています。
これで実行すると以下のようにメニューに現れます。



実行にはちょっと時間がかかります。
なお、AppImage 版の記述で、Flatpak 版は、動作が不安定と報告しました。最初は Flatpak は細かいアップデートが頻繁にあるためそのせいかと思っていましたが、たまたまあるプラグインがうまく認識できず内部的に部分クラッシュしていたようなので、その影響だったようです。このプラグインを無効にしたらちゃんと動くようになりました。