省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

韓国 青瓦台 観覧案内

 鉄道や交通とは関係ない話題ですが、8月の韓国旅行で元韓国大統領府、青瓦台(チョンワデ)に行ってきたので、韓国旅行を考えている他の方にもご参考になるかということで、見学方法について記事にしてみます。なお、情報は 2023年8月末時点であり、時間が経つと状況が異なっている可能性があることをお断りしておきます。

青瓦台 迎賓館

 迎賓館です。

 

青瓦台 入口

 場所は景福宮の北側に位置します。

青瓦台 本館

 尹錫悦大統領就任後、青瓦台を国民に開放するということで、大統領執務室を龍山の国防省建物に臨時に移し、青瓦台は誰でも見学できるようになりました。しかも無料です。但し、元官邸ですので、見学するにはいろいろ手続きが必要です。

 まず外国人も含めた韓国内居住者は、インターネットから事前に予約しておかないと見学できません。見学予約専用サイトがありますので、そこから韓国国内の携帯電話の個人認証システムの認証を受けて予約することになります。観覧入場時間帯も 09:00, 10:30, 12:00, 13:30, 15:00, 16:30 と指定されます。

 では、韓国内の携帯電話を持っていない外国人観光客はというと... 青瓦台のホームページのQ & A コーナーに、外国人観光客に向けた英語の予約サイトがあるのでそこからなら予約できると書いてありますが、そこに紹介されている URL をクリックしても、「サーバーが見つかりません」になってしまいます。つまり外国人向けの予約システムが未整備 (or 一旦作ったが不具合があって止めたのか?) な状況です。

 というわけで、そこは韓国、いきなり行ってみたら何とかなるかもしれないと行ってみると、案の定でした。2023年8月末現在、外国人旅行客は予約せず、いきなり行っても見学できます。特に時間指定もありません。但し、当然ながらパスポートの提示を求められます。すると番号を書いたバンドを渡されますので、それを身につけて入場します。なお見学は無料です。なお、今は青瓦台の予約サイトに外国人は予約なしで観覧できると明記されています。

 要注意なのは海外在住韓国籍者 (含 在日韓国人) です。韓国人は基本予約しないとは入れません。但し、海外での永住権を持っていることを証明する顔写真付きの証明書を提示すれば、外国人扱いで予約なしに入れます。当然ながら韓国のパスポートを提示してもダメです。従って在日韓国人の方は、在留カード必携です。ないと、韓国内の携帯を契約していて事前予約していない限り、そもそも入場できません。但し、65歳以上の高齢者、障碍者は予約のない入場を受け付けてくれるようです。

 入場する際に、X線を使った所持品保安検査があります。飛行機に搭乗する前に、空港で保安検査を受けますが、全く同じで、持ち込み禁止品目も飛行機とほぼ同じです。従って、かみそり、ナイフなどの刃物やライターなどはホテル等に置いてくるか、手荷物預かり、ロッカー等を利用して持ってこないようにしてください。持ってくると廃棄しない限り入れません。この保安検査は、青瓦台構内に入るときと青瓦台本館に入るときの 2 回あります。

 見学時間は標準 1時間半 とされていますが、2時間程度余裕を持って見たいところです。なお、私が入ったときは平日のしかも雨の日だったので、比較的観覧客が少なく混みませんでしたが、本館前の保安検査台の前に待機線があり、ここから入館まで 約30分待ち、1時間待ち と書かれている案内板がありましたので、観覧客の多い、週末の天気の良い日などは、入場後、さらに本館に入るまでに1時間程度待たされる可能性があることを考慮してください。

青瓦台本館入り口

 なお、現在の青瓦台の建物は、1991年に建て直されたものだそうです。

正面ロビー

 正面ロビー階段の下に、記念撮影場所と指定された場所があります。階段途中で撮影すると危ないので、記念撮影は階段下で撮れということのようです。階段途中で記念撮影をしようとする観光客は警備員に下で記念撮影するよう注意されます。

 館内は基本的に写真撮影自由です。但し、フラッシュ、三脚の使用は禁止されています。また一部の絵に関しては著作権問題が解決していないので、撮影禁止になっているものがあります。

歴代大統領肖像画

最近の大統領肖像画

韓国の旅券の歴史

歴代大統領の紹介 (朴正煕)

盧泰愚大統領が愛用していたというピリ (笛)

金大中大統領の投獄当時、獄中から書いた書簡

金大中大統領のノーベル平和賞メダル

廬武鉉大統領が、発明して特許を取ったという読書台

歴代大統領紹介 (朴槿恵)

文在寅政権時代 平昌オリンピックを記念して発行された 2000 ウォン紙幣

 平昌オリンピック時、記念紙幣が発行されていたとは知りませんでした。そういえば日本でも守礼門を描いた紙幣が発行されましたが... もはや沖縄以外では見かけません。今も2000円札刷っているのでしょうか?

忠武室

 こちらでは、大臣などの任命式や表彰式、公賓などの出迎えが行われたそうです。

2階回廊

大統領執務室

大統領歴代令夫人写真

 一番左上は、李承晩大統領のフランチェスカ夫人です。

無窮花 (ムグンファ) 室

 令夫人が待機するための部屋だそうです。

 なお、観覧客用トイレは構内の建物外部数か所に設置されています。トイレに行きたい場合は一旦建物を出る必要があるのでご注意ください。特に本館に入る前に一旦トイレに寄ってから入ることを強く推奨します。本館保安検査前に行列ができていると再入場に時間がかかってしまいますので。

青瓦台内部の庭園

青瓦台ヘリポート

青瓦台 春秋館

 こちらの建物では、大統領府の記者会見が行われたり、外国の賓客をもてなすパーティーが行われたそうです。

記者会見場

招待場

 外国からの賓客をもてなすパーティーなどが行われました。

 

 なお、青瓦台の南にある景福宮には、国立故宮博物館、国立民俗博物館などがあり、その横には国立現代美術館ソウル館などもあり、周辺に見どころはたくさんあります。