1976年に、片町線が新性能化されることを知って当時片町線を担当していた淀川電車区に問い合わせていただいた資料です。
84輌の冷房つき 103系を新製し、半分を大阪環状線 (森ノ宮区) に、半数を首都圏に投入し、新製の冷房つき 103系と 首都圏から捻出した非冷房の 103 系で森ノ宮区の 101 系を置換え、その大半を片町線に振り替えることで片町線の旧形国電を置き換えるという計画でした。
なお、捻出された101系T車の一部は103系に改造編入し、そのまま環状線で使われました。また、片町線の72 系の一部は阪和線に転出しました。
なお、以下の資料、コピーしたものを画像ビュアー等に貼り付けて拡大して見てください。
まず計画概要です。
以下は具体的な配転計画ですが、一番上の欄が日付、次はメーカー公式試運転日程、次は首都圏での組み換え日程、森ノ宮での103系投入日程、森ノ宮での101系組み換え日程、そして淀川での101系投入日程、旧形捻出日程、最後は工場入場予定です。12月13日が最後になっていますが、この時点 (1975年 10月) で捻出車輛は 53輌分しか書かれていないので、その先の予定はこの時点ではまだ未定だったようです。
こちらは車両ごとの廃車、転配計画案です。廃車・解体予定付きの下に車輛番号と、検査切れ日付が書かれています。検査切れ日付の横に Z, Y の記号がありますが、Z はおそらく全検切れ、Y は要検切れと思われます。こちらの方には 77年 3 月までの予定が書きこまれています。