省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

ART 1.22.1 は日本語 Windows上でトラブルあり [→解決]

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 先日バージョンアップされた ART 1.22.1 ですが、日本語 Windows で使われる方は、OM System カメラユーザ以外の方はバージョンアップをお勧めできません。

 理由は、ART 1.22.1 が参照している、exif2 0.28.x が現状 Windows 版において UTF-8 サポートを欠いているためです。このため 日本語 Windows 上で使うとトラブルが出る可能性があります。

 現状、私の方で確認しているトラブルは、キャノンの CR2, 3 ファイルがちゃんと認識できず、場合によってはフリーズし、処理できても非常に処理に長い時間がかる(通常、1分程度で終わるところが、10分〜15分以上かかる) という現象です。

 Olympus, OM System のファイルに関してはなぜかちゃんと動くようです。また Nikon の NEF ファイルも私が試した限りでは動くようですが、すべてのファイルで大丈夫なのかどうかはわかりません。その他のファイルでもトラブルが出る可能性があります。

 当面、OM-1, OM-1 Mkii, OM-5 ユーザ以外は、Ver. 1.22 を引き続きお使いください。

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[バグ修正情報]

 本日 (2024.6.24) 先ほど、Windows 版は以上の問題が修正された、Ver. 1.22.1.2 がリリースされましたWindows をお使いの方はこちらをお使いください。LibRaw は UTF-8 がサポートされた現行最新バージョン 0.27.7を使っています。OM-1, 5などのメタデータの読み取りも問題ありません。

 

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[参考サイト]

learn.microsoft.com 現在、Windows 上で走るアプリケーションは基本的に Unicode ネイティブに作成することが求められています。古いアプリケーションで、UTF-16 もしくは UTF-8 非対応のものは、日本語 Windows 上で実行したときに、ART Ver. 1.22.1 のようにトラブルが起こる可能性があります。