darktableを3.6にバージョンアップしてみましたが、不便なので3.4に戻しました。一番困ったのは、ファイルの取り込みです (なお、Windows上で使っています)。ファイル取り込みには、add to libraryとcopy & import という二つの選択肢があるのですが、add to libraryは、ファイルのもとの位置を動かさずに、darktableで使えるように登録する機能、copy & importは、ファイルを所定の位置 (windows の場合は、picture ディレクトリの下のdarktableの所定の位置) にコピーして処理します。
で、copy & import だと問題がないのですが、add to library で問題が出ました。すでにサイドカーファイル (編集設定保存ファイル) があるファイルは取り込めるのですが、サイドカーファイルがないファイルは一切取り込めません。ファイルのフィルタリングを all にしてもまったく取り込めません。
しかも、バージョンアップ前は、ファイルを右クリックしてプログラム一覧からdarktableを選んで読み込ませることができたのですが、バージョンアップしたら、やはりサイドカーファイルがあるファイルは可能ですが、ないと読み込めません。ただdarktableが起動して終わりです。
3.6は、改善点も多いのですが不便なので3.4に戻しました。
ところが戻したら戻したで問題が... メニューからクリックしても起動しません。色々調べて、結局、c ドライブのユーザフォルダの下にある AppData\Local フォルダの下のdarktableフォルダを削除しないと起動しないことが分かりました。ここのおそらく何らかのデータベースファイルがバージョンアップされ形式が変わるので、3.6に一旦このファイルをアップデートすると、3.4に戻した際に起動しないようです。今回の3.4→3.6へのバージョンアップ、3.2→3.4よりもかなり大掛かりなようです。3.2、3.4へのバージョンアップではこんな問題は起こりませんでした。
現在のdarktableは日本語非対応なので使っている方も少ないかと思いますが、私のblogをみて、ネガポジ転換用に導入された方もいらっしゃると思いますので、情報提供させていただきます。Windows上で使うなら最新バージョンではなく、3.4を引き続きお使い下さい。
ちなみに、Windows上でadd to library が使えない問題、darktableのgithubのフォーラムに出ていました。
最初に報告した方はスペインの方で、Windows10上で、スペイン語のアクセントを使ったフォルダやファイル名があるとダメだと報告されているのですが、スウェーデン語を使っている方や、キリル文字を使ってる方からも、僕も、僕も、との声が出ています。私のトラブルも日本語のフォルダ名やファイル名を使っているからでしょう。要はASCIIコードにない文字を使っているとトラブルが出る、ということかと思います。
それ以外にもファイルの取り込み関連を含め結構バグが出ているようです。3.6はWindowsバージョンに関しては、stable releaseとは言い難そうです。
バグフィックスがでるのを待つことにします。 3.6.1が出るのか、それともアップデートは12月のバージョンアップ(3.8)までお預けでしょうか。
なお、前のバージョン(3.4.1)のインストーラーを取得したい方は以下からどうぞ(darktableのトップからだと3.6のインストーラーしかダウンロードできません)。以下の頁の下の方にWindows版のexeファイル版インストーラーがあります。
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