Ubuntu 22.04以降、デフォルトのディスプレイサーバーがWaylandに変わりましたが、ARTのLinux用バイナリーはWaylandに対応しておらずX org で動かす必要があります。Xorgに切り替えるのは簡単ですが、やはりWaylandで動かしたいという方もおられるかと思います。
あと、ART のLinuxバイナリーは、最近のバージョンであるためか、22.04にアップデートしたせいか分かりませんが、X org で動かしても、iBus と何かバッティングするようで、起動すると警告メッセージが出て、起動後も、ファイル保存などで日本語入力ができません。
ただこれはご自分でコンパイルすると、いずれも問題が解決します。Ubuntu 22.04でART を使う場合はご自分でコンパイルして使うことを強く推奨します。
コンパイルの方法は、以下の記事に書いておきました。この記事はバイナリーを使う方法と、コンパイルしてインストールする方法の両方を紹介しておりますので、コンパイルして使う方法の方をご参照ください。
なお、ご自分でコンパイルする場合は、予めソースコードをすべてダウンロードする必要はなく、インストラクションにある通り、build-art ファイルのみダウンロードして実行すれば、あとは自動的にソースコードのダウンロードから実行してくれます。上の記事にある通りにコンパイルすれば、ちゃんとコンパイル→インストールできるはずです。
但し、既にbuild-artを使って以前のバージョンを自分でコンパイルしてインストールした場合は、前にダウンロードしておいたソースコード、~/programs/code-art 以下のファイルを事前にすべて消しておくことをお勧めします。以前のバージョンのファイルで上書きされずに残っているものがあると、コンパイルの際にエラーになることがあります。
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以下のページをご参照ください。