省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

ImageJ CLAHA を使った画像の鮮明化デモ

 先日、Johanna M. Dela Cruz 氏による、ImageJ を使った不鮮明な画像を CLAHA を使って鮮明化するデモ画像が youtube に投稿されました。

 

www.youtube.com

 この画像、通常のヒストグラム平坦化とCLAHE (Contrast Limited Adaptive Histogram Equalization = コントラスト局所適応ヒストグラム平坦化) とどう異なるかも表示していますし、なかなか良いですね。通常のヒストグラム平坦化だとどうしてもトーンジャンピングが発生してしまいますが、CLAHE だと発生しないようです。

 また、L*a*b 変換を行い、L*チャンネルのみに CLAHA を適用したあと、RGB画像に戻すと、色の変化を少なく鮮明化ができるなどという手法も示しています。

 ImageJ だと ROI に限定した CLAHE の適用もできるようです。CLAHEは、褪色して不鮮明になったり、露光不足でいくら補正しても眠いような画像の補正に威力を発揮しそうです。ただ、ピクセル数が大きい画像では結構計算時間がかかりそうです。

ImageJ 上での CLAHE のメニューの位置

ImageJ 上での通常のヒストグラム平均化のメニュー位置
(Enhance Contrast で Equalize histogram にチェックを入れる)


 なお、ImageJ 以外に CLAHE が使える画像処理ソフトとしては、コマンドラインツールになりますが ImageMagick があります。また darktable で CLAHE を搭載していたことがあったようですが、現在は外されています。

 他に、OpenCV に CLAHE の関数があるようです。