darktable に色を補正するツールの一つ、カラーゾーンというモジュールがあります。
このパターンのカラー補正ツールは、メーカー製のRaw現像ソフトにもよく搭載されています。ただ、darktable のシーン参照ワークフローで標準的に使われる3つの色調整モジュール中、唯一 L*a*b 空間で動作しており、リニアRGB (シーン参照プロセス) で動作していません。
それに対し、シーン参照で動くカラーゾーンの代替ツールが必要だという議論が出ていました。
この代替として、filmic RGB の開発者、 Aurélien Pierre氏がカラーイコライザーを開発していましたが、未完のプロジェクトと言われていました。しかし darktable からスピンアウトして Ansel の開発に携わっている AP氏はようやく完成させたようです。そして、そのコードが darktable にも移植されました。
現在開発版に搭載されています。今夏に予定されている次期リリース (4.8) 版には正式に搭載されると思います。2月か3月に出ると思われる 4.6.1 に載るのかどうかは分かりませんが。従来のカラーゾーンよりアーティファクトが出にくいようです。