省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

次期 darktable にカラーゾーンの代替、カラーイコライザーが載る

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 darktable に色を補正するツールの一つ、カラーゾーンというモジュールがあります。

現行のカラーゾーン モジュール

 このパターンのカラー補正ツールは、メーカー製のRaw現像ソフトにもよく搭載されています。ただ、darktable のシーン参照ワークフローで標準的に使われる3つの色調整モジュール中、唯一 L*a*b 空間で動作しており、リニアRGB (シーン参照プロセス) で動作していません。

 それに対し、シーン参照で動くカラーゾーンの代替ツールが必要だという議論が出ていました。

discuss.pixls.us

 この代替として、filmic RGB の開発者、 Aurélien Pierre氏がカラーイコライザーを開発していましたが、未完のプロジェクトと言われていました。しかし darktable からスピンアウトして Ansel の開発に携わっている AP氏はようやく完成させたようです。そして、そのコードが darktable にも移植されました。

 

github.com

 現在開発版に搭載されています。今夏に予定されている次期リリース (4.8) 版には正式に搭載されると思います。2月か3月に出ると思われる 4.6.1 に載るのかどうかは分かりませんが。従来のカラーゾーンよりアーティファクトが出にくいようです。