darktable 4.8.0 が欧州時間で 6/21 付けでリリースされました。
大きな変更としては...
・カラーゾーンを代替するカラーイコライザー・モジュールの導入
従来のカラーゾーンとほぼ使い勝手は変わらないようです。基本的には動作する色空間が変更されました。また ART のカラーイコライザーと、外観は異なりますが、同様の使い勝手と思われます。もちろん調整できるパラメータは多くなっていますが。
・キャンバス拡大・モジュールの導入
キャンバスを上下左右に拡大可能にする
・オーバーレイ・モジュールの導入
編集中のイメージもしくは他のイメージから、一部分もしくは全部を、今編集しているイメージに重ね合わせて画像の内容を変えることができる
※ニュースには、overlay module とありますが、実際には 合成 (composit) モジュールのことのようです。
・ダークテーブルモードにおけるトグルスイッチの導入
ピクセル処理において、現在表示されている部分のみならず、全体データを使用することを強制することが可能に。これにより画像の拡大・縮小表示でも内部エラーが発生することなく、画像データを確認することが可能になる
・マップ・ビューにおけるパフォーマンスの改善
・Linux 版に関しては、公式 appimage バイナリーの配布開始
なお、一般的に appimage 版のアプリケーションをインストールする方法については、以下のような記事がありました。
その他細かい改良、およびバグフィックスが行われています。
また新規カメラのサポートは以下です。
- Canon EOS R100 (requires LibRaw 202403 and later)
- Canon EOS R50 (requires LibRaw 202403 and later)
- Canon EOS R6 Mark II (requires LibRaw 202403 and later)
- Canon EOS R8 (requires LibRaw 202403 and later)
- Canon EOS Ra (requires LibRaw 202403 and later)
- Fujifilm FinePix S9600fd
- Fujifilm X100VI (compressed)
- GoPro FUSION (DNG)
- Leica SL3 (DNG)
- OM System OM-1 Mark II
- Panasonic DC-TZ95D (4:3)
- Panasonic DMC-FX150 (4:3, 3:2, 16:9)
- Panasonic DMC-FZ28 (3:2)
- Phase One P25+
- Phase One P45+
- Ricoh GR III HDF (DNG)
- Ricoh GR IIIx HDF (DNG)
- Sony ILCE-9M3
- Sony UMC-R10C
また、今までサポートされていなかった以下のカメラの圧縮モードがサポートされました。
- Apple ProRAW DNGs
- CinemaDNG lossless (Blackmagic, some DJI, etc.) and lossy (Blackmagic)
- DNG 1.7 using JPEG XL (Adobe enhanced, Samsung Expert RAW)
- Fujifilm lossy RAFs
- Nikon high efficiency NEFs
- OM System 14-bit high resolution ORFs
- Sony downsized lossless ARWs (“M” for full-frame, “S” for full-frame & APS-C)
詳しくはニュースリリースをご覧ください。
新しいモジュールに関する日本語翻訳もしっかり行われています。篠崎さんありがとございます。