省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

Photoshop による黄変褪色補正を紹介するビデオを上げている方がおられました

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 ちょっと今まで気が付いていなかったのですが、増田賢一さんという写真家の方が、PhotoshopSILKYPIX を使って、不均等黄変の写真を補正するビデオを1年ほど前に公開されておられたようです。

 私のサイトも参照されたようですが、ImageJ と GIMP はなじみがないということで、Photoshop を使われているようです。とはいえ周辺の青変の補正などに私の考えを参考として取り入れられているようです。

 私も昔は Photoshop で補正を試みましたが、すでに別の記事で指摘したように、根本的に Photoshop の色選択機能はこのような補正に対して力不足です。もちろん比較的単純な褪色パターンであれば、例えば、青空のみに黄変部分があるというような場合であれば、Photoshop でも比較的簡単に補正できる場合もあるのですが、画像と Photoshop のツールとうまく相性が合わないとむらなく補正することが非常に困難な場合があります。特に変褪色の状態が重度だと、Photoshop ではかなり大変です。

黄変状態と Photoshop の選択範囲の模式図

 上に模式図を示しましたが、水平の黒い線が正常な画像部分、そして下に黄色くへこんでいる部分が黄変部分だとします。そしてへこみが下に下がっているほど黄変の濃度がひどいものと考えます。この時、Photoshop の色域範囲指定が、この黄変の凹みにたまたま、ちゃんとマッチしていれば、比較的簡単に補正できます。しかし、それがマッチしないで上のようにずれてしまうことが多いのです。これで補正を掛けると、補正を行っても色むらが残ってしまうことになります。この色むらを取ろうとするとさらに際限なく何重にも補正を掛けることになり、作業が無限ループに陥りがちです。

 そこで私が考えたのは、なるべく、色むらが起こりがちな色域選択を行わなくても補正できるアルゴリズム (チャンネルミキシング & 拡張疑似フラットフィールド補正) を考えるとともに、色域選択が必要な場合でも、より黄変の出方にあった色域選択が可能になるような色域選択方法 (相対色に基づく色域選択) を考えるということでした。

 

 増田さんのビデオでは、いとも簡単に「ホイッ」と選択して補正していますが、画像や変褪色の出方によっては、Photoshop で比較的簡単に補正できる画像ある、ということです。この方法だと難渋して1枚の補正に数十時間費やすことになりかねないケースが結構あるということです。

 とはいえ、どうしても Photoshop で頑張ってみたいという方は参考になるかもしれません。

 

www.youtube.com

 

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 なお、以下は、海外のビデオですが、こちらの方が変退色の激しい場合、より参考になるかもしれません。要点としては、L*a*b*分解し、その L チャンネルの画像を B チャンネルに流用するという考え方です。私の方は G チャンネルの情報を使っているのですが。

yasuo-ssi.hatenablog.com