省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

間もなくART 1.12.1 がリリースされます (→されました)

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 近く、フリーのRaw現像ソフト、ARTが、Ver 1.12.1 にアップデートされる予定です。基本はバグフィックスですが、色順応変換(Chromatic Adaptation Transformation, CAT)機能が追加されるようです。→ 本日(2022.1.30)付でリリースされました。

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カラーマネジメントの入力プロファイルで
色順応オプションが追加 (Rawファイルのみで有効)

 ここにチェックを入れ、さらに対数トーンマッピングを使うと、おそらく RawTherapeeの「CIE色の見えモデル2002」と同様の効果が実現できるものと思われます。例えば、明暗の激しい画像において、明るい部分と暗い部分の色の一貫性を保つ、というような用途に使えるものと思われます*1Lightroomではこの機能はないようです。

 以下はダウンロードページです。

bitbucket.org Linux上でappimageでインストールしたい場合は、以下からダウンロードして下さい。

apprepo.de

 

 

*1:因みに、darktableではCATはカラーキャリブレーションモジュールの中にありますが、いろいろパラメータが選べて迷います。ARTの場合は、CATにチェックを入れるだけなので簡単です。

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darktableのCAT機能(1)

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darktableのCAT機能(2)

 逆にいろいろパラメータを調整し尽くしたい、という場合はdarktableを使ったほうが良いと思います。