省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

身延線のクハ47008 (蔵出し画像)

 こちらは身延線の原形クハ47の1両です。この車両の正面の窓はご多分に漏れずHゴム化されています。全体を撮れた写真にはカラー写真が1枚もありませんでした。

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クハ47008 (静ヌマ) 1981.5 富士電車区

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クハ47008 (静ヌマ) 1981.5 富士電車区

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クハ47008 (静ヌマ) 1981.4 富士電車区

 2-4位側はこのようになっていました。

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クハ47008 (静ヌマ) 1981.4 富士電車区

 正面には快速種別表示器が設置されていませんでした。また原形クハ47らしく、ワイパーが2カ所にあります。これはサハ48からの改造車と見分けるポイントです (但し原形でも47001はワイパーが1カ所に減らされていました)。

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富士駅に進入するクハ47008以下 1976.4

 富士駅に入ってくるクハ47008です。右隣はイトーヨーカドー富士店で、当時開店したばかりだったようです。これはカラーで撮っていました。

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クハ47008 (静ヌマ) 客室内 1977.5

 客室内はカラー写真で撮っていました。なお、身延線では飯田線に比べて客室内部がモスグリーン (淡緑1号) のペイント塗りに変わっている車両が多かったのですが、クハ47の大半は (おそらく全車輛?) ニス塗りが維持されていたように思います。それを伝える意味でもカラー写真で出てきて良かったです。

本車の車歴です。
 日本車輛製造 1931.5.9 使用開始 東チタ →  1950.3.14 東イト → 1951.3.7 静フシ → 1958.2.20 更新修繕II 豊川分工 → 1969.4.11 静ヌマ → 1981.9.12 廃車 (静ヌマ)


 20年間横須賀線で走ったのち、伊東線を経て東海道ローカル・身延線用として富士電車区に移り、そのまま30年間身延線のヌシとして50年間活躍しました。おそらく 1950年頃に大宮で更新修繕Iを受けているものと思われますが、確実ではありません。

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 なお、上の客室内の写真、スキャンした元画像は、以下の左のように濃い濃度で部分黄変していました。それを本サイトで紹介しているBチャンネル再建法で補正後、さらに黄変とやや赤変していましたので、さらに、相対RGB色マスク作成ツールを使ったマスクを使った補足補正を掛けて、右のように補正をしました。

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左: 補正前 / 右: 補正後

 このように黄変部分の濃度が高い場合 (但しそれ以外の部分の変褪色が少ない場合) の補正方法については、以下の記事をご覧いただければと思います。

yasuo-ssi.hatenablog.com