こちらは身延線の原形クハ47の1両です。この車両の正面の窓はご多分に漏れずHゴム化されています。全体を撮れた写真にはカラー写真が1枚もありませんでした。
2-4位側はこのようになっていました。
正面には快速種別表示器が設置されていませんでした。また原形クハ47らしく、ワイパーが2カ所にあります。これはサハ48からの改造車と見分けるポイントです (但し原形でも47001はワイパーが1カ所に減らされていました)。
富士駅に入ってくるクハ47008です。右隣はイトーヨーカドー富士店で、当時開店したばかりだったようです。これはカラーで撮っていました。
客室内はカラー写真で撮っていました。なお、身延線では飯田線に比べて客室内部がモスグリーン (淡緑1号) のペイント塗りに変わっている車両が多かったのですが、クハ47の大半は (おそらく全車輛?) ニス塗りが維持されていたように思います。それを伝える意味でもカラー写真で出てきて良かったです。
本車の車歴です。
日本車輛製造 1931.5.9 使用開始 東チタ → 1950.3.14 東イト → 1951.3.7 静フシ → 1958.2.20 更新修繕II 豊川分工 → 1969.4.11 静ヌマ → 1981.9.12 廃車 (静ヌマ)
20年間横須賀線で走ったのち、伊東線を経て東海道ローカル・身延線用として富士電車区に移り、そのまま30年間身延線のヌシとして50年間活躍しました。おそらく 1950年頃に大宮で更新修繕Iを受けているものと思われますが、確実ではありません。
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なお、上の客室内の写真、スキャンした元画像は、以下の左のように濃い濃度で部分黄変していました。それを本サイトで紹介しているBチャンネル再建法で補正後、さらに黄変とやや赤変していましたので、さらに、相対RGB色マスク作成ツールを使ったマスクを使った補足補正を掛けて、右のように補正をしました。
このように黄変部分の濃度が高い場合 (但しそれ以外の部分の変褪色が少ない場合) の補正方法については、以下の記事をご覧いただければと思います。