省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

フリーのRaw現像ソフト 何を使ったら...?

 先日、3年弱ぶりにRawTherapeeの公式リリースが出ました。また ART も1.17.2 がでており、 darktable はクリスマスに例年通り次期リリースが出ると思います。ちょうど3つのフリーのRaw現像ソフトの新バージョンリリースが出そろいますが、Raw現像をこれから手掛けてみようという方で、フリーのRaw現像ソフトを使ってみたい場合、どんな情報を参考にすればよいでしょうか。

 もし、英語が苦でなければ、以下のディスカッションが有益だと思います。

discuss.pixls.us

 タイトルは、ART vs. RawTherapee になっていますが、カメラ専用現像ソフトを除いた3つの主要なフリーのRaw現像ソフト (ART, darktable, RawTherapee)のそれぞれの特徴、長所、短所について、様々な立場から論じられています。読んでみておおむね妥当な議論が展開されいると思います。

 お好みのソフトを使っていただけばよいと思いますが、個人的には ART をメインに使って(翻訳も担当していますので)、ART でできないことを darktable や RawTherapee で処理しています。ART は darktable のようにシーン参照ワークフローを採用していますし*1、一般的なユーザをターゲットにしているという点で使いやすいです。darktable はやはり、強力なマスク機能が魅力です。ただ、柔軟性が高い分、勉強も必要です。RawTherapee は非常にマニアックなモジュールやパラメータが使えるという点が魅力ですが、一般ユーザには意味不明なところも多いと思います。

 これ以外にフリーのRaw現像ソフトというと Photoflow もありますが、こちらはまだまだ開発途上という感じです。ただRaw現像+レイヤー編集ということで、ユニークな存在です。通常のRaw現像ソフトでも、内部的にはレイヤーが使われていると思いますが、ユーザからはアクセスできません。それがいじれるということはメリットが大きいと思います。