当ブログで ART を Mac OS上で走らせるために Homebrew版のWine-Crossoverを使う方法を紹介しています。
ところで昨年秋に不用意に brew upgrade とやったら、Wine-Crossover もバージョンアップされてしまったのですが、それまで全く問題なく動いていた Wine がうまく動かなくなってしまいました。しばらくして OS のアップグレードなども重ねた結果、エラーメッセージ出まくり状態ながらも、何とか走るようにはなったのですが、順調に走っているアプリをむやみにバージョンアップするものではないと反省。特に Wine は OS のエミュレータですので慎重に考えるべきです。
とは言え、走らせるたびにエラーメッセージを見るのも何なので、最近思い切って、brew upgrade --cask wine-crossover とやってみました。すると... エラーメッセージなく全く問題なく Wine 上にインストールしておいた Windows アプリが動くようになりました。
以前インストールしておいた Wine-Crossover のバージョンが 21.x そして、うまく走らなくなったバージョンが、22.0.1。そして今回バージョンアップしてみたら、22.1.1 に変わっていました。
但し、コンソールから wine とタイプしても wine が起動しません。パスが外れてしまったようです。色々調べた結果、Mac OS のデフォルトシェルが Ver. 10.15 (catalina) から、zsh に変わっているので、パスを .zshrc に記述しないとパスが通らないという話が書かれていましたので、.zshrc をホームディレクトリ直下に作成し、
PATH="/Applications/Wine Crossover.app/Contents/Resources/wine/bin/":$PATH
と記述することで、無事パスが通りました。
これで再び Windows アプリが Mac OS上で快適に使えるようになりました。
とはいえ、Wine-Crossover のメジャーバージョンアップがある場合は慎重にアップデートしたほうが良いようです。
因みに、デフォルトシェルを zsh から bash に戻す方法は、以下に記述がありました。
また、Homebrew で過去のバージョンのアプリをインストールする方法は以下に記事がありました。但し、試していません。