先日初めて使ってみた PlayOnLinuxですが、複数のバージョンの Wine をインストールして、アプリケーションごとに割り付ける、ということができるようです。まず複数のバージョンのWineのインストールですが、PlayOnLinux を立ち上げて、[ツール] → [Wineのバージョンを管理]を選択します。
すると以下のダイアログが出ますので、左からインストールしたいバージョンを選んで > マークをクリックします。すると選んだバージョンの Wine がインストールが始まります。
次に特定のアプリケーションに、対応するバージョンのWineを割り当てます。PlayOnLinuxの最初の画面に戻って、アプリケーションを選択し、歯車マークの[設定]をクリックします。
すると以下のような設定画面になりますので、[標準]タブから割り当てたい Wine のバージョンを選択し、画面を閉じます。
ちなみに、先日 Word で日本語入力に難があると指摘しましたが、ネットを見ると解決法が出ていました。上の設定画面の[Wine]タブを選びます。
そこにレジストリエディタがありますのでクリックして起動します。
レジストリエディタを起動したら、
HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine
の下に、
X11 Driver
というキーを作成します。そして以下のように、次の2つの文字列値を作成します。
"ClientSideWithRender"="N"
"InputStyle"="root"
下図がそれを作成したところです。
これで、インライン入力はできませんが、Word に文字列が入力できるようになりました。なお別の情報に InputStyle に onthespot あるいは overthespot という値を入れると、インライン入力ができるようになるかもしれないという記述がありましたが、どちらも root と同じでした。アプリケーションによっては有効かもしれません。
ところで、Linux の情報を探していて気になったのは、日本語では最近の情報が少ないことです。結構2010年代前半〜半ばの情報が多いです。これって、よく解釈すれば最近の Linux は快適になって迷わなくなった、ということかもしれませんが、一方で、どうも昔より日本人、あるいは日本語母語者の Linux のユーザが減っている、あるいは新規ユーザが減っているということなのかもと気になります。おそらく企業のサーバーユースではLinux が減るということはないと思われますが、エンドユーザベースでは、日本語ユーザーは減っているのでは、という気がします。国際的にみると、Linux のユーザは増えていて、Linux 上のソフトウェア開発も盛んになっているように思うのですが... これで良いのでしょうか?
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