省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

韓国 国家鉄道公団 / Korail 軌道検測車 TIC2002

 本日、9月18日は韓国の鉄道の日だそうです。1899年9月18日に朝鮮半島で初めて鉄道が開業した日のようです。という訳で、Korail の車輛紹介に入ります。

 韓国 京釜 (キョンブ) 線 鳥致院 (チョチウォン) 駅に立ち寄ったとき、軌道検測車が留置されていたので、すかさず撮りました。韓国版ドクターイエローですね。ディーゼル動車のようです。

Korail TIC2002 鳥致院駅 (2023.8)

Korail TIC2002 鳥致院駅 (2023.8)

 おそらく形式は TIC2000形 と思われますが、どんな車輛なのかネットではなかなか情報がありません。韓国では日本に比べ鉄道マニアは非常に少ないようです。探してみたところ「鉄道経済」という業界ニュースサイトにちょっと情報が載っていました。2021.1.1付記事です。

www.redaily.co.kr これによると、2020年12月に導入された車両で、製造台数は2台、つまり TIC2001 と  2002 があるようですが、製作社はソンシンSRT です。国家鉄道公団*1 施設装備事務所所有のようです。Korail のマークがありますが、車籍は Korail ということでしょう。自重 54トン、全長 18.5m、最高速度は 120 km/h だそうです。

 製作社のソンシンSRT は 1990年創業で、最初は台車の製作から入り、鉄道車両部品の製作の下請け業者から出発したようですが、現在では、中小企業ながらも、高速貨車、客車、機関車、モーターカーなどの製作まで手を広げ、アフリカの鉄道に輸出もしているということです。

 

 

*1:韓国の国鉄設備を保有・保守を行う公団。なお、Korail は、鉄道の運用を担う公団。