目次: ART を使った不均等黄変ネガフィルム画像の補正テクニック
(1) チャンネル再構成で黄色味を消す
(5) 相対色領域補正で周辺青変褪色を補正する (本ページ)
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今回は、前回チャンネル再構成スクリプトで行った周辺青変褪色を相対色領域補正スクリプトを使って補正してみます。
前回同様カラー/トーン補正の右端の + マークのアイコンをクリックし、編集インスタンスを追加します。追加したらそれに前回とは異なり相対色領域補正を割り当てます。そうしたら対象色領域に青を選んでください。すると下図のようになります。
ちょっと明るすぎるようなので、補正しない中心領域が暗くなるようにパラメータを設定します。閾値と傾きをちょっといじってみました。
さらに、エリアマスクを使って中心領域を補正範囲から下図のように除外します。
ここで対象領域表示をオフにし、ブルースライダーを黄色方向に移動させ青みを消します。またごく僅か、グリーンスライダーも動かして周辺青変を補正してみたのが下図です。
相対色領域補正はオリジナル画像の値に加算または減算を行う補正方法なので、元画像の褪色状況によってはうまくいかない場合がありうるのでご注意ください。その場合はチャンネル再構成を利用したほうが良いと思います。