(1) チャンネル再構成で黄色味を消す
(6) 青色の中の相対的に青い部分を補正する (本ページ)
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今回は、青い領域における相対的な青い部分を補正する方法について解説します。これには先日リリースした、相対色領域補正ガンマ補正版を使います。というのは通常版だとちょっと補正量の傾きがうまく合わないようですので。
本連載の第3回で青い部分の相対的に黄色い部分を補正したファイルに追加で補正を行います。
カラー/トーン補正で新しい編集インスタンスを追加し、それに [相対色領域補正(ガンマ)] を割り当て、補正対象色としてブルーを指定します。するとデフォルト状態では指定範囲がかなり広くなってしまいます。
そこで、まずエリアマスクを追加し、屋根の青い部分をカバーするように範囲を指定します。
閾値調整、傾き、ガンマを調整して、マスク範囲が補正したい部分のみに限定されるよう調整します。
マスク範囲が確定したら、RGB 調整スライダーを使って色彩を調整します。下ではB チャンネルだけではなく、G チャンネルおよび明るさも調整しています。
調整結果が下記です。
補正時に画像の褪色状況を色々考慮する必要がありますが、マスク側を工夫するだけではなく、補正側のパターンも色々考える必要があるかと思います。
そのため、マスク制御を度外視した場合、全域に渡って一律の値を加減算で補正する、相対色領域補正スクリプト、および元の値に応じて補正量が変わる、相対色領域補正ガンマ補正版スクリプト、さらに、元の値に応じた補正量を自由に変えられる、相対色領域 RGB カーブスクリプトの三種類を用意しています。これを必要に応じて使い分けていただければと思います。