GIMP でもそれぞれの編集のパラメータ設定を保存することができます。保存したパラメータ設定をプリセットと言いますが、その保存方法と活用の方法について説明します。
基本的にはプリセットはダイアログが表示されるモジュールで使用可能です。モジュールによってはダイアログが表示されずそのまま編集を適用してしまうモジュールもありますが、それらはプリセットとして設定を保存できません。
例えば以下は [色レベル] モジュールですが、プリセットという表示が見えます。これが表示されればプリセットとして保存することができます。
現在のモジュールのパラメータをプリセットとして保存するには、[プリセット] の右側の + アイコンをクリックし、名前をつけて保存します。すると個人設定ディレクトリの下のデータにプリセットとして保存されます。
一旦保存すると、以下のようにプリセットの欄の右端をクリックすることで、以下のようにプリセットとして選択することができるようになります。また名前をつけて保存していなくても、最近のパラメータ設定が [最近の使用:yyyy-mm-dd] と言う名前で、自動的に保存されています。
あるいは、個人設定としてではなく、外部ファイルとして今のプリセットを保存したい場合は、◀アイコンをクリックします。◀アイコンをクリックすると以下のようなダイアログが出ますので、ファイルとしてエクスポートします。ファイルとして出力すれば、他の PC でその設定を活用することができます。
また外部ファイルとして保存しておいたプリセットを読み込むには、下のメニューからインポートを行い、さらにプリセットの選択から選択します。
あるいは、下記のメニューの[保存されたプリセットの管理]を選ぶと、プリセットの一覧を編集することができます。
ちなみにプリセットの保存場所ですが、Windows の場合、
C:\Users\%USERNAME%\AppData\Roaming\GIMP\2.10\filters
Mac OS の場合、
~/Librariy/Application Support/GIMP/2.10/filters
Linux の場合、
~/.config/GIMP/2.10/filters
もしくは
~/.var/app/org.gimp.GIMP/config/GIMP/2.10/
(flatpak 経由でインストールの場合)
になります。このディレクトリの下に *.settings という拡張子で保存されているのがプリセットで、これらのプリセットはモジュールごとにファイルになっていることが分かります。