ImageJの活用
/ 先日汎用色チャンネルマスク作成ツールの公開、およびバージョンアップも行いましたが、ここでBチャンネル再建法とこのマスク作成ツールを組み合わせた、黄変ネガカラーフィルム写真の標準的な補正過程を、一度しっかりまとめてみたいと思います。なお今…
さて先日お見せしたクモユニ143-1の写真の1枚目です。もともとはコダクローム64で撮った写真で非常にシャープです。しかし、空の部分にカビがうっすらと生え、さらに右端もカビなのか何なのかよく分かりませんが、上は黄色く、下は青かシアンの不定形の汚れ…
さてこの考察の最後に、人工的に作った疑似黄変画像にBチャンネル再建法を掛けた結果に対する、新緑表現復元のための再補正を考えてみましょう。 まず人工的に作った疑似黄変画像です。周辺部分を除いてB値を50下げて黄変させました。 疑似黄変ファイル: 画…
前回記事からちょっと時間が経ってしまいましたが、前回に引き続き、Bチャンネル再建法が苦手な新緑表現を復元する方法について考えてみます。 通常黄変ネガカラー写真の補正時に、通常黄変前のオリジナルの状態を知ることはできません。そこで、問題のない…
本記事の概要 ・Geoff Daniell氏作成のフリーの赤変補正GIMP用プラグインを使い、さらに調整を加える褪色補正技法の紹介 ・各フォトレタッチソフトの赤変ポジに対するホワイトバランス自動補正能力の検証・GIMPの自動補正-平滑化機能の、赤変ポジ補正への有…
本サイトでは、Bチャンネル再建法による不均等黄変ネガカラー写真の補正法についてお伝えしておりますが、Bチャンネル再建法の技法上の理由からくる必然的弱点として、GチャンネルとBチャンネルの値が接近するという副作用があります。 この副作用の結果とし…
引き続き、Bチャンネル再建法補正ツール簡易バージョンによる補正事例をお見せします。補正するファイルは下記の画像です。この画像は2020年8月にBチャンネル補正法による補正結果をお見せしていますが、その時点はまだサポートツールの開発が不十分でした。…
「不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術」(5-1) および、「GIMP, Photoshopで使えるフィルム黄変部分画像マスク作成スクリプト」で公開のImageJ用プラグイン・スクリプトをバージョンアップしました。 バージョンアップ内容は下記のとおりです。 16bit…
前回は、黄変の程度は強いけれども、Bチャンネルの毀損はさほど進んでいないケースを取り上げました。今回は、黄変が様々な色域まで及んでおり、かつ周辺のBチャンネルの情報抜けも起こっているケースを取り上げます。前回より毀損が進んでいるケースです。…
当サイトで公開している「決定版! 不均等黄変・褪色ネガ写真のデジタル補正術」の1回目で、不均等黄変写真の補正手法について大きく4つに分類しておきました (2020. 10 追加加筆内容)。 それぞれの分類手法を使うとどう違うのか比較事例を載せておくと、不均…