省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

GIMPで突然ツールが動かない場合に確認すべきチェックリスト

 GIMPのオンラインディスカッションを見ていたら、Ofnuts 氏による、以下の情報が紹介されていました。GIMP でツールを起動しても何も動作しない際にチェックすべきリストです。

www.gimp-forum.net 非常に有益なので、翻訳して紹介します。また、分かりやすいように、2.10の画面キャプチャを追加しておきました。

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 なぜツールが機能しないのか、分からない場合があると思います。その際、確認すべき点は次のとおりです。

・多くのツール (ペイント ツールなど) は「選択範囲」にのみ適用され、選択範囲がある場合、これらのツールの効果は選択したピクセルのみに制限されます。場合によっては、非常に小さな選択範囲が誤って作成されることがあるため、イメージの大部分で何かを描こうとしても何も起こりません。これは簡単に確認できます。「選択」メニューでは、画像の一部が選択されている場合、「すべてを選択」と「選択を解除」の両方が使用できます。不要な選択を削除するには、「選択を解除」をクリックします。

選択範囲の設定

・ツールは選択したレイヤーに適用されるため、レイヤー リスト (Ctrl-L) で正しいレイヤーが選択されていることを確認します (2.10では濃く、2.99では青く表示)。このレイヤーがキャンバスよりも小さい場合、ツールは選択したレイヤーの境界の外では効果がありません(「レイヤーをキャンバスに合わせる」で拡大できます)。
・上記 2 つの条件が複合した結果として、選択範囲とアクティブなレイヤーに共通のピクセルがない場合、何も起こりません。
・保護されたピクセルは変更できません。レイヤー リストの上部で、レイヤーのピクセルの保護 (「位置とサイズを保護」) とアルファチャンネルの保護 (「透明を保護」) の状態を確認します。

ロックの確認

・多くのフィルターは RGB 画像でのみ機能し、グレースケールまたはインデックス付きの画像がある場合、対応するメニューは無効/グレー表示されます。画像の種類は、タイトル バーの名前の横に表示され、[画像/モード] メニューでも確認できます。
・「カラー」メニューのツールは、インデックスカラーの画像 (GIF 画像はカラー インデックス付き) では機能しませんが、インデックスカラーかどうかは明示されません。この場合、ツールが壊れているように見えます。
・「フローティング選択」(「編集/貼り付け」、またはアクティブな選択で変換ツールを使用した後) がある場合、このフローティング選択が「固定」されるか、通常のレイヤーに変換されるまで、多くの操作が禁止されます。フローティング選択かどうかは、レイヤーリストに表示されます。

フローティング選択の表示

・ペイント ツールは、使用しているピクセルにほとんど影響を与えないペイント モードになっている場合があります。特に必要がない限り、ペイント モードが「標準」であることを確認します。

ペイントモードの確認

・使用しているブラシを確認してください。 「クリップボード」に設定されている場合、クリップボードの内容が変更されている可能性があります。別のブラシで試してください。
・ツールの不透明度を確認します
・レイヤーの不透明度を確認します
・ペイントブラシの「強さ」の設定を確認します
・同じく「動的特性」設定を確認します(よく分からないなら「Dynamics Off」に設定してください)

ペイントブラシの「強さ」「動的特性」設定の確認

※上の画面キャプチャはVer. 2.10で行いましたが、2.99 では、ツールボックスの下に、ツールオプションが表示されないのがデフォルトになりました。この場合ツールのアイコンをダブルクリックすると右サイドにツールのプロパティが表示されます。

2.99 でのツールのプロパティの表示