省型旧形国電の残影を求めて

戦前型旧形国電および鉄道と変褪色フィルム写真を中心とした写真補正編集の話題を扱います。他のサイトでは得られない、筆者独自開発の写真補正ツールや補正技法についても情報提供しています。写真補正技法への質問はコメント欄へどうぞ

ART の設定ファイルの場所を指定する環境変数の設定 (Windows)

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 ARTのオンラインディスカッションで、Windows上で、E. Gautier 氏がコンパイルした CPU ごとに最適化されたバイナリーを使ったところ、既存のART の設定ファイルを読み込んでくれないという質問が出されました。

 これについては Windows環境変数で、ART_SETTINGS を指定するようにという回答がありました。

 これに基づいて、以下、環境変数 ART_SETTINGS の指定の仕方を解説します。

 Windows 10の場合、環境変数の設定は、[設定] → [システム] → [詳細情報] → [システムの詳細設定] (赤の矢印の部分) クリック → [システムのプロパティ] → [環境変数] (一番下) で下記の環境変数設定ダイアログが出ます。

Windows 10 の場合の環境変数の設定

 ここで、ユーザごとに設定ファイルの場所を指定したいなら、ユーザの環境変数の方で、[新規] ボタンを押します。また、全ユーザ共通に設定ファイルの場所を指定したい場合は、システム環境変数の方で、[新規] ボタンを押します。

 以下、ユーザごとに指定する例で説明します。通常は以下のように入れます。

環境変数の指定

 上の、<account> というところは、具体的なユーザ名を入れます。

 なお、設定ファイルの場所を、全ユーザ共通の場所に指定したい場合は、アクセス権に注意して下さい。全ユーザが読み書きできる場所に設定しないと、ユーザによっては、設定の変更ができなくなったり、ART の動作に支障が出る事があります。

 また、通常設定ファイルの置かれているディレクトリの下にキャッシュディレクトリが作られますが、この場所を設定フォルダとは別の場所に作りたい場合は、環境変数、ART_CACHE で新しく設定したいフォルダを指定します。