digiKam Windows版を使っていて、次に引っ掛かりそうなことは、起動ディスク以外の他ディスクにある画像ファイルをどう一括管理したらよいか戸惑うからではないでしょうか。無料でつかえる画像ファイル管理ソフトであるにも関わらず、日本のユーザでdigiKamを使っている人があまり見当たらなそうな理由は、おそらく、前回触れた設定の失敗に次いで、そこにあるのではないかと思います。
デフォルトだとデータベースのあるフォルダ、及びその下、さらにユーザーフォルダの下の Pictures を検索するようなのですが...。しかも画像を他のディスクからインポートしようとするとそのフォルダにファイルの実体をコピーしようとします。これで「使えねぇー」と放棄した人もいるのではないでしょうか。
実は、これに関しては、[設定]からコレクションの管理を行います。具体的には、[設定] → [digiKamの設定] → [Collections] で設定します。
ここから [コレクションの追加] ボタンを押します。そしてコレクションに追加するドライブやディレクトリを指定します。上にあるようにこのコレクションにはリムーバルメディアや、ネットワーク共有上のディレクトリも指定できます。
追加されると以下のようにチェックが付き、選択先パスが表示されます。
また、この右側のリサイクルマークのようなアイコン(Update the path of collection)をクリックすると、コレクションの場所を指定しなおすことができます。ゴミ箱アイコンはコレクションの削除になります。もしコレクションの対象となるディレクトリを別のディスクに移した場合は、[Update the path of collection] アイコンをクリックして、場所を指定しなおしてください。
これが終わると、以下のようなディレクトリーツリーに表示されます。
これ以外にdigiKam のマニュアルに、初心者が必ず設定すべきオプションとして、[表示] → [サブアルバムを含める] および [サブタグを含める] をオンにしておくべきとありました。そうしないと想定通りにディレクトリツリーが表示されないことがあるようです。
以上ができて、ようやく digiKam を 使うスタートラインに立てたと言えます。
なお、コンテキストメニューから画像処理アプリケーションを起動するなら、Linux版と同様 digiKam から起動するのが便利です。
なお、サイズが大きく、かつファイルにサムネイル画像が含まれていないTIFFファイルが大量にある場合は、ファイルのサムネイルが作られるまで、数時間から一晩ぐらい放置しておいてください。
どうもこのコレクションを追加するインターフェースが、結構メニューからの階層が深いところにあるため、そこで引っかかった人は結構いるのではないでしょうか。
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